1 とりあえず起きた
どうやって、繋げようかな…
私は篠島笑美。しのじま えみ、と読む。
日本で高校生として人生を歩んでいたが…
目を覚ますと見慣れない天井。
どこだろ?病院…ではなさそうだし、、、。
「レン様、お目覚めですか?」
……?
”レン”ってだれだよ!!!
でも完全に私に向かって言ってたよね?でもでも!私は”笑美”っていう立派な名前があるはず……
「レン様?お目覚めのようですね。具合の方はいかがでしょう?」
侍女っぽい人が私に声をかける。
え?侍女???
とりあえず、具合は悪くないので返事をした方がいいだろう。
「大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
あれ?これ私の声じゃなくね?なんか、ショタボじゃね?
あれれー?おっかしーなー!
ほらほら、侍女さんも目見開いてるよ???
でも侍女さんは直ぐに顔を元に戻し
「安心致しました。けれどもう少し安静になられてください。昨日まで高熱で寝ておられましたので念には念を。」
そのように侍女さんは私に告げて水を用意し、部屋を出ていった。
とりあえず、寝るか。夢だよね、きっと夢だ。
私は”笑美”であって、”レン”ではない。
だから、夢だ。うんうん!
目を閉じると夢をみていたようだ。
いや、夢の中の夢ってなんだろ…。
次は笑美の頭の中に流れてきたことについてです。