9回目! 好きなキャラクター
「こんっちわー、ちわちわー! みもだよー!!」
「ちわっす、ももっす」
「「二人合わせて、みもももだよ(っす)」」
「ももちゃん、昨日はありがとね!」
「いいってことっす! で、昨日の試合はどうだったっすか? 勝ったっすか?」
「うーん・・・、負けちゃった。 けっこう惜しいところまではいったんだけどね」
「それは、・・・残念っすね」
「ま、こっちは助っ人を頼まないと試合もできないような弱小チームだったしね。 なんだかんだ楽しい試合にはなったから、よかったんじゃないかな」
「みもっちが納得してるなら良いっすけど。 でもやっぱり、漫画や小説の主人公のようにうまくはいかないってことっすね」
「そうそう! 助っ人で呼ばれた生徒が強すぎる・・・なんてこと、あり得ないから! 私だって、別にバスケがうまいから呼ばれたってよりは、単に仲の良い友達がいたから呼ばれたって方が近いからね!」
「そんなもんっすか。 夢がないっすね」
「そうだね。 そんなもんだよ。 ところでももちゃん、ももちゃんは漫画とか小説だと、どんなタイプのキャラクターが好きなの?」
「そっすね・・・。 漠然としすぎててなんとも言えないっす。 みもっちはどうなんすか?」
「うーん・・・。 そうだ、だったら、今まで私たちが書いてきた小説のキャラクターだったら、どの子が一番好きか。 にしよ?
私だったら・・・ラビさん、とか。 好きだな~。 かわいいし!」
「ラビには、小説に書かれてない内部設定が山ほどあるっすからね。 それに、超絶かわいいっすからね、たぶん。
そっすね、でもうちが選ぶとすれば、やっぱりキューちゃん・・・ベルンっす」
「でた! メインヒロイン(仮)!!」
「始めに登場させるときは噛ませ犬ぐらいに考えてたっすけど、大きく成長したっすね」
「なんだかんだ、主人公にお持ち帰りされちゃったもんね!」
「あとうちは、みんな存在自体を忘れてるかもしれないっすけど、キューちゃんの師匠の筋肉おっさんみたいなキャラも好きっす」
「ああ、そういえばいたね、そんなキャラ。 あれ、なんて名前だっけ?」
「えっと・・・ああ、そうっす、フーゲツさんっす。 風月は、もともとは別の小説の主人公として考えてた名前っすから、思い入れは深かったはず・・・なんっすけどね」
「もともと噛ませ犬として、ろくな名前も与えられなかったキューちゃんはメインヒロインの座まで上り詰めて、もともとは主役として生まれるはずだったフーゲツさんは、今や名前すら忘れられるような存在・・・」
「世の中、何が起こる変わらないっすね・・・」
「自分達で書いてる小説なのにね・・・」