7回目! リレー小説
「こんっちわー、ちわちわー! みもだよー!!」
「ちわっす、ももっす」
「「二人合わせて、みもももだよ(っす)」」
「みもっち、今日は二人でリレー小説ってのをやってみたいっすけど・・・」
「リレー小説? なにそれなにそれ」
「ルールはやりながら説明するっす。 今回は初めてっすからこんな感じの簡単そうな設定でやってみるっす」
テーマ:異世界の冒険者の、平穏な日常
行数:二行
ターン数:5ターン
「ようするに、二人で交代で小説を書いていく感じっす。
それじゃあ先攻はうちから。 そうっすね・・・」
もも(1)
うーん、今日もいい天気だぜ。 まずは日課の筋トレから始めるか。
この筋トレは魔力を使った筋トレで、魔力と筋力と精神力を同時に鍛えられる優れものだ! [そのためにまずは→]
「ほい、みもっち、交代っす。
うちが最後に[そのためにまずは→]って文を書いたっすから、みもっちは『そのためにまずは』から書き始めて欲しいっす」
「えぇぇ!? 魔力を使った筋トレって何!? っていうか、何か準備が必要なの!? なんの準備が!?」
「こうやって相手に無茶振りをしていくのがこの小説リレーの基本っす。 さあみもっち! この小説の続きを書いて欲しいっす!」
「えっと・・・え? まあとりあえず書いてみるね」
みも(1)
そのためにまずは・・・。 俺は普段から身につけている魔力を封印する力もある重りを取り外した。
やはり、魔力を使った筋トレをするためには、この重りを外す必要があるからな・・・。
「ごめん、ももちゃん。 『魔力を使った筋トレ』が思いつかなかったから、そのまま返しちゃった・・・」
「別にいいっすよ! こうやって面倒な設定を押し付けていくのも小説リレーの楽しみ方っすからね!」
もも(2)
重りを取り外すと、体の中から魔力というエネルギーが湧き上がり、俺の姿を変質させていく。
そう、この姿こそ俺の真の姿。 この姿を見て生きているものは片手で数えるほどしかいない。 [その真の姿とは→]
みも(2)
その真の姿とは・・・そう。 俺の真の姿は、実は人間ではなく、魔族だったのだ!
封印を解放することで、俺の背中からは翼が。 頭部からはヤギのようなツノが。 これで準備は整ったな。
「ねえ、ももちゃん・・・」
「じゃあ次はうちのばんっすね!」
もも(3)
だが、今日は気分がいい。 昨日の仕事はうまく言ったし、今日は天気もいい。
だから俺は、ついでに俺自身にかけていた制約も解放することにした。 そしてついに、俺は本当の真の姿に変化していく。 [その姿は→]
みも(3)
その姿は・・・そう。 俺は実は、魔族に擬態した天使だったのだ。
さっきまで真っ黒だった黒い羽は白く染まり、頭部のツノが消え、代わりに頭上には天使の輪が現れた。
もも(4)
フハハハハ! まさか魔族どもも、俺様が実は天界から使命を帯びて降りて来た天使だとは思うまい!
そう、俺はこの、魔族が支配する下界に、とある使命を与えられて降臨した天使だったのだ! [そしてその使命とは→]
みも(4)
そしてその使命とは・・・そう。 俺の使命は、魔族と天界族の融和。
そのためには力が必要。 だからこそ俺は、自らを鍛えるために筋トレを、魔力を使った筋トレをする必要があったのだ!
もも(5)
じゃあまずは、魔力スクワットを100セットから!
イチ! ニィッ! サンッ! シィッ!
みも(5)
・・・98、99、・・・ヒャクゥ!!
ふぅ・・・、やっぱり魔力スクワットは足腰の魔力に効くなぁ! だが、俺の日課の魔力筋トレはまだまだ終わらない・・・。
「ごめんみもっち、うちで終わりだと思って勝手に締めちゃったっす」
「やっぱそういうことだったんだね。 急に無茶振りになったからびっくりしたよ」