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19回目! 新入生

「こんっちわー、ちわちわー! みもだよー!!」

「ちわっす、ももっす」

「「二人合わせて、みもももだよ(っす)」」


「いやあ、桜も満開に近い状態っすし、いよいよ新学期が始まるって感じがしてくるっすね!」

「そうだねぇ。 私達もついに高校2年生になるし、少ししたら新入生もいっぱい入ってくるね! もしかして、文芸部にも新しい仲間が増えるのかな」

「まあ、文芸部は完全に孤立した集団っすから、部員が増えたところで関係ないっすけどね。 みもっちはあったこともないと思うっすけど、一応文芸部には3年生の先輩も何人か在籍してるっすし、うちらと同じ2年生にも何人かいるっすよ?」

「ええぇ!? そうだったの? てっきりわたし、文芸部にいるのはわたしとももちゃんの二人だけだと思ってた!」


「ま、うちも文芸部の全容を把握してるわけじゃないっすから・・・。 それに、ほとんどのメンバーが別の部との掛け持ち部員で、うちらみたいに数人規模のグループで活動している人たちもいたはずっす。 たとえばテニス部員と卓球部員で構成されたラケット文芸団とか、音楽部系の部員で構成された音楽文芸団とか・・・」

「え、なんでそんなことしてるの? テニス部ならテニス部で、普通に活動すればいいじゃん?」

「・・・うちも詳しくは知らないっすが、文芸部だと冊子とかを作る費用を学校が負担してくれるのが大きいらしいっす。 ようするに、うちの学校のよくわからない謎の伝統の一つみたいなものっすね。 そういう意味で、うちみたいに純粋な文芸部ってのは珍しいっす。 普段から部室を占領できてるのは、そういう理由もあるっす」

「へぇ~」

「学校側の意図としては、うちみたいに小説書くのが趣味だったり、本を読むのが好きすぎるような人のために文芸部は残したいけど、部員がいないと残すのも難しいっすから、部員数だけは確保するための苦肉の策っぽいっすけどね」

「え、じゃあもしかして、文芸部の部員って結構多いの?」

「結構なんてもんじゃないっす。 うちの学園にあるほぼ全ての部活から一人ずつはうちの部活にかけもちしてるっすし、文芸部員には図書室の優先利用権もあるっすから、それ目当てで参加している人もいて、確かこの前名簿を見たら50人ぐらいはいたはずっす。 一応副部長をやってるうちでもあったことのないひとがほとんどっすが・・・」


「え、ももちゃんって副部長だったの? てか、そもそも部長は誰なの?」

「部長は、彼岸花先輩っす。 ちなみに、いちおう純粋な文芸部員らしいっすけど、うちも直接会ったことはないっす」

「部長と副部長の面識すらないって、うちの部活、本当にそれで大丈夫なの?」


「まあ、それが伝統っすから。 うちらとしては、別に伝統を守ろうとかいうつもりもないっすけど、あえて崩す必要もないと思うっす」

「べつにいっか。 私達には関係ないしね!」

「そうっす。 それにうちらがちゃんと部員をやっていれば、例え急に制度が厳しくなったとしても存続はするはずっす。 少なくともうちらが卒業するまでは」

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