第1話 謎 前編
「ピピピッ、ピピピッ!8時です。起きてください!今日の予定は………」
スマホのアラーム音が鳴り響いた。
それと同時に、女性の声が聞こえる!「ねぇ起きて、起きてってば」と声優みたいな声が聞こえる。
強いていうなら、アニメラブラ〇ブのエリー〇カ(cv.ナンジョ〇ノ)みたいなお姉さんキャラの可愛い声が.....。
てか!ここはどこだ?!!あと、誰だよーあの可愛い声は??!俺の人生で、はじめてじゃねぇーか?!スマホや母ちゃん以外の女性の声で起こされるのが。
いったい誰なんだ!そして、どこなんだここはよーーー!!
ダメだ!混乱して来た。一旦落ち着いて、状況を整理した方が良さそうだ。
まずは、椎名和樹っていう、迷惑のオーナーらしき人と話しをしていたんだよな、そしたら......ん?!。
ん?!待てよ!そもそも迷惑ってなんだ?説明はされたが全然ピンとこねぇー、椎名和樹ってだれなんだ。
ダメだ、余計混乱してきた!ていうか、俺はどうなっちまったんだ?死んでしまったのか?
「死んでしまったのかぁ!?俺は!!!、まだ童貞だぞぉー!!ふっざけんなぁー!(怒怒怒)」
やっべ!混乱のあまり、つい叫んでしまった。やべー、やらかしてしまった。
俺は焦った、とにかく焦った!焦りまくって冷や汗ダラダラだ。
だって、寝てるやつが急に起き上がり「死んでしまったのかぁ!?俺は!!!、まだ童貞だぞぉー!!ふっざけんなぁー!(怒怒怒)」とか叫んだら、怖いだろ、引いてしまうだろ!
俺なら間違いなく引く、そして怖い。
声だけで一目惚れしちまった女性に、引かれたら、怖がられたら、俺は生きていけないかもしれない。
もう一生あの声が、聞けないかもしれないとおもったら......、だから俺はとにかく焦っていた。
何か良い言い訳を考えねばならない...ん?!何か視線を感じる!感じちゃう!!嫌だー。
俺は、ゆっくりとゆっくりと、顔をうごかして、視線を送っているだろう彼女を見た。
彼女は壁に持たれて、腕を組みながら、汚物を見るような目で俺をみていた。
そして、不運にも彼女と目が合ってしまった。
流石に目が合った瞬間、彼女は顔を作り直していたが...若干頬が引きつっている。
あー、やらかした!後悔先に立たずとはこのことか!まさにそうだ!!
俺の人生は終わってしまったのか?終わってしまったのだ!いやー、参った参った。
.........。
「あのー、大丈夫?さっきから息してないみたいだけど。死んでるの?お兄ちゃん」
「え!お、おおお...お兄ちゃん!?お兄ちゃんだとぉーー!!」