表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/24

タイムスケジュール

「本当ですか!?」

「まだ確証はもてないけど、もしかしたらって人が今思い浮かんでる」

「その人は一体……」

「俺の考えが本当に正しいのかを確認するために、昨日のタイムスケジュールをもう一度確認してみよう」


 式は昨日の出来事を頭に思い浮かべた。


「昨日最後の授業が終わったのは何時だったっけ?」

「午後四時ですね」

「そこから部活動があって、俺たちも参加したよね」

「うん。それが終わったのが大体五時半くらいだったよね」


 春崎も会話に参加する。


「そしてその後に掃除を行った」

「掃除を行ってからニ十分ほど経った後に、志穂ちゃんと空ちゃんが来たんだよね」

「彼女たちが来たときは、もう掃除は終わりかけていましたから、五分くらいで終わりましたね」

「それで私たちも解散したんだよね」


 ここまでは共通の出来事だ。


「その後、俺は学校から出ようとしたら加藤先生に会った。二人はあの後何かなかったの?」

「私は特に何も。誰とも出会いませんでしたし、そのまま真っ直ぐ家に帰りました」

「私も特に誰とも会わなかったなー。でも買い物があったから、コンビニに寄ったりはしたけど」

「そっか……」


 式は少し考え、


「俺たちと一緒に掃除をしていた二人と多田先生のその後の行動はどうなっているの?」

「ええと、空ちゃんが家に帰った後に家庭教師から勉強を教わっていて、志穂ちゃんは家に帰ってそのまま過ごしたようです。多田先生はその後すぐに他の先生方と同じように下校の見守りなどを行っていたようですね」

「なるほどね……」


 その言葉を聞いた式は確信を持った。


「まずは加藤先生の殺人の謎を解こう。そうすれば、佐野さんの事件についても何かわかるかもしれない」

「具体的にどうするんですか?」

「現段階でわかっていないのが、何故加藤先生の死体が濡れていたのか、ってところなんだ。何故犯人は死体を濡らしたのか……」


 その謎さえ解ければ、第一の殺人についてはほぼ解明できると式は言った。


「それを解明するために、もう一度現場に行ってみよう」


 式たちは殺害現場へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ