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2.改めて顔合わせ side M

「あの時は本当びっくりでした。突然知らない所にいたと思ったら異常に大喜びしている人がいるから。」

「異常に、はひどいでしょ。」

ちょっと拗ねた様子を見せたが、すぐにこやかな表情に変わる。

綺麗な庭園の中にあつらえてある東屋で、優雅に異世界人の女子会が開かれていた。

召喚の間で会った時以来別々の場所に置かれていたので、情報交換するのはこれが初めてだ。

この場に現れた時、生真面目でちょっと人見知り気味な聖女、真琴は緊張していたがフランクな相手の雰囲気にリラックスしてきた。

「桜でも桜姉さんとでも呼んで。真琴ちゃん位の妹いるから、そう呼ばれるの嬉しいな!」

両親を事故で亡くし、施設で育った真琴は姉さんとは縁がない単語だ。

しっかり者の真琴ちゃんと見られ、頼られる存在で居続けた自分にはそう呼ぶのはご褒美だ。

でもちょっと気恥しい。

「じゃ、じゃあ桜さんか桜、お姉さん…で。」

ほっぺたがかっと熱くなる。

思わず顔を下に向けると、頭頂部に優しい声がふりかかる。

「うん、うん困ったことあったらお姉さんに言いなさい。お姉さん、真琴ちゃんのためなら頑張っちゃうよ!」

嬉しい言葉の連続で、涙腺がゆるみそう。

「ありがとう、ございます。私、来たのが一人じゃなくて本当に良かった…。」

ひどい顔してる自覚がある。

どうやって顔を上げるか考えてたら、脇腹つんつんされ思わず笑ってしまった。

「ほらほら、ボーっとしてるとここにあるスイーツ食べちゃうわよ。さ、食べよ!」

「はい!」

気づかいが出来て優しい桜さん。

あなたを守れるなら、私はどんなことでも出来る気がする。






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