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王弟が愛した娘ー音に響く運命ー現代パロ  作者:


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ショッピングという名の女子会

ショッピングと言う名の女子会

「エリシア!アメリス!」

「セラ!」

「久しぶり~」

「久々じゃない?こうやって三人で出かけるの」

「ほんとほんと。楽しまなきゃ!」

ショッピングという名の女子会。これが似合うだの似合わないだの言いながら店を練り歩いていく。

「デート服買わなくちゃ!セラはもう買ったの?」

「うん、買った~。アメリスとエリシアは?」

「デートと言えば聞いてよ!クラウスのやつ、映画に何選んだと思う?」

「えー……アクションバリバリとか?」

「あれじゃない?サスペンス。」

「それならまだ可愛いわ。」

「うっそ何選んだの?まさかホラー!?」

「そのまさかよ!信じられない!」

普段何に対しても引かないエリシアですら引いている。

「なんでまた……怖がるところが見たかったとか?」

「そうなの!そう言うんだけど生憎私ホラーは全く怖くないのよね。」

そう。アメリスはホラーや血みどろのサスペンスなんかも平気で見る。『現実の女の方が怖いわよ!』ということらしい。

「そうよねえ。クラウスもアテが外れたわね。」

「それで?じゃあクラウスはアウト?」

「それが私が平気だったのを見て強いところが素敵だなんて言うのよ。」

押しが弱いと言っていたがそのクラウスとやらも中々変わり者なのではなかろうか。

「じゃあいいじゃない。アメリス的にはどうなの?」

「……一応次のデートにも行ってみることにしたわ。」

「じゃあデート服買わなきゃ!どこ行くの?」

「シーワールドよ。」

なんとも言えない思い出が蘇るのを隅に押しやってアメリスのデート服選びに参戦する。

「これなんかいいんじゃない?」

「あら、可愛いワンピースね。試着してみるわ。」

試着に言ったアメリス。その合間、エリシアと話してみる。

「で、新居生活は上手くいってるの?」

「平和過ぎてこれでいいのか疑っちゃうわ。」

「いいんじゃない。セラの家やばかったじゃん。あんまり人の家のこと言いたくなかったから言わなかったけど。」

「言っていいよ。私もやっとあの家がやばかったことに気づいた。」

「気づいてなかったのがね……よかったね、レオくんのおかげじゃない?」

「ほんとにね。たまには何かしてあげないと。」

「折角だし今日何かプレゼント買えば?小さいものでも喜んでくれそうよ。」

「それもそうだね。何か見つけたら買う。エリシアは?何かないの?」

「実は私も夏休みデート行くの。」

「え、嘘!誰?」

「隣のクラスのアレス。なんかセラ狙いだったと思ってたんだけど、セラ不在の時に漫画の話で盛り上がって誘われたの。」

「そうなの?じゃあエリシアもデート服買わなきゃ!どこ行くの?」

「アニメの聖地巡り。」

「なにそれめっちゃ楽しそう。レオも行かないかな……」

「どうかしら?」

こそこそと話しているとアメリスが出てきた。

「似合う!」

「大きめの花柄夏っぽいしいいんじゃない?」

「私も気に入ったからこれにするわ!」

「ね、セラ。アメリスには内緒にしといてね。まだ騒がれたくないから。」

アメリスに言うとどうしたって騒ぎになる。お陰でこのグループを明るくしてくれてはいるんだけど。

「分かった。もし進展したら教えてね。」

「うん。」

「買ってきたわ。一回カフェでも入らない?休憩。」

「賛成~」

カフェに入って、コーヒーを飲みながら一息つく。

「午後からどうする?」

「セラがレオくんにプレゼントあげたいんだって~」

「あ、いや別にそれは……」

「あら、いいじゃない!目的のある買い物の方が楽しいわ!なにがいいかしら?」

こうやって嫌味なく言ってくれるからこの二人と友人でいられるんだと思う。

「考えてたんだけど、キーケースとかカードケースとかかなあ。仕事でも使いやすいだろうし。」

「そっか。レオくんもう仕事してるもんね。」

「うん。夏休みは忙しそう。」

「流石に御曹司ね。セラ、逃がしちゃダメよ!」

アメリスはテーブルを乗り越えてくる勢いだ。

「いや、逃が……したくはないけども。」

「あら、セラが積極的だわ。」

「ほんと。前一回付き合った時なんてどうでもよすぎていつの間にか別れてたのにね。」

「だって告白されて付き合ったのに連絡はロクに来ないしデートも一回きりで殆ど誘ってこなかったの!」

「知ってるよあれは確かにあんまだったよね。セラにOKされた時点で緩んじゃったんだよ。」

「告白は始まりだと思ってたわ。」

「そうなんだけどね。まあいいじゃん、レオくんは積極的でしょ?」

「うん。告白後の方がしっかりしてる。」

「でもあんなに完璧なレオくん疲れちゃわない?」

「いや、意外に慌ててるしスーパー行ったらわけわかってないし、漫画の感想変だしそう完璧でもないけど。」

「全然想像つかないわね。」

「そう?」

「まあなんでもいいわ。で、レオくんとはどこまでいってるの?」

「どこまでって……」

「アメリス聞くなあ。」

「だってレオくん手が早いので有名よ?なにその顔。何もされてないの?」

「流石にキスはしたけど……」

「大事にされてるんじゃない?遊びだと思われたくないとか。」

「そう……なのかな。」

「ちょっと不安になるわよねえ。聞いてみちゃえば?」

「それを聞く勇気はどこから湧いて来るのか……」

「確かに聞くのってキツイよね。まあもう少し待って何もなければ考えたらいいんじゃない?少なくとも愛されてはいるでしょ。目に見えて。」

「そう思いたい……」

「大丈夫よ。レオくんがセラにゾッコンなのは間違いないわ。セラに話しかけに来る男殺しそうな顔で見てるもの。」

それは知らなかった。夏休み前そこら辺不満が多そうではあったけど。

「とりあえず買い物行こ。」

エリシアの言葉に店を出た。何軒か回って選んだのはキーケース。付き合ってくれた二人に感謝しながらまたどうでもいいことを喋って。

買ったプレゼントは喜んでくれるだろうか。笑う彼の顔が、脳裏に浮かんだ。


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