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姉の想いのために
姉の想いのために
「だだいま、ライ。あら、ご飯作ってくれてるの?」
「うん、今日は早かったからね。」
「珍しい。何かあった?」
「ううん。何もないよ。セラ姉こそ、仕事は大丈夫だった?」
「もう、前言ったこと何にも勉強してないのよ。また1からだったわ。」
セラ姉が仕事の愚痴を言うのは珍しい。それほど厄介な案件なのだろう。
「そりゃ面倒だね。」
「ライ、ほんとに大丈夫?何だか上の空みたいだけど。」
「大丈夫だよ。....セラ姉は、ずっとレオさんといたいと思ってるの?」
思いがけない質問にセラ姉が動揺している。
「ええ、急に何なの......それは、まあ分からないけど。続く限りは。」
何も望まなかったセラ姉があんなことがあった後でもそう言う相手。少し顔を赤くしながら年相応の女の子の顔で。
レオはきっと明日にでもセラ姉に計画を話すだろう。
受け入れて欲しい。
そして幸せになって、もう一度心から笑うセラ姉を。
見つめるライを、セラが不思議そうに見ていた。




