セラの矛盾に、気づくレオ
セラの矛盾に、気づくレオ
ものの見事に寝落ちしてしまった。
人の声を聞いて眠ってしまうなんて、本当に子供にでもなってしまったかのようで。
なんとなく、屋上に行くのが気まずかった。
そろそろと覗くと既に座って漫画を読んでいる。完全に気づかずヲタクへの一歩を踏み出したレオを手を広げて迎えたい気持ちになったが気まずさが勝った。
漫画を読んでいたレオがこちらに気づいた。
「セラ、何してるんだ?」
「いや、なんとなく....」
「あれから眠れたか?」
「お陰様で....朝遅刻しそうだった。」
「それならよかった。かけてくれないかと思ってた。」
「ほんとにかけるつもりはなかったの....」
「何で落ち込んでるんだよ。」
「だって、人に甘えて寝かしてもらうなんてなんとも情けなくって.....」
「そうか。俺も最近眠れないんだが、電話してくれるか?」
「え?そうなの?そりゃ勿論。」
「嘘だ。」
「え。」
「お前その矛盾いい加減にしろよ。何で人はよくてお前はダメなんだよ。」
「そ.....れは。分かってるんだけど。」
「甘えることを覚えろ。別に俺は嫌がってないんだから。」
「がんばる.....」
「はぁ.....明後日だな。」
「何が?」
「おい、忘れたとか言うなよ。シーワールド。」
「あ、ほんとだ。楽しみだね。」
「工場じゃないしスカートでもいいんだぞ?」
「それは...考えとく。9時半だったよね?」
「ああ。迎えに行く。用意しててくれ。」
「うん。じゃあ明後日ね。」
やっとデートが近づいてきました。




