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コント小景

横丁長屋小景

作者: すのへ

◎サイコロ

コロコロワクワクの世の中ですが

おなじみの八っツあん熊さんも気になるようで

「熊さん、俺たちもコロコロやろうじゃねえか」

「お、サイコロかい。こいつはいいや」

「竹蔵に松吉、梅公も呼ぼうぜ」

「おう八っツあん。皆来たぜ。ん?何広げてんだい」

「日本橋から京で上がりだ」

「双六かい!」


◎ご案内

「べらぼうめ!こんなモン送ってきやがって」

「よ。八っつあん、なにむくれてんだ」

「お、熊。こいつを見ねえ」

「ん。『もし八五郎様が認知症になったらどなたが介護をしてくれるのか』こいつは傑作だ」

「介護給付保険の案内だとよ。俺ぁピンピンなんだぜ」

「留公に転送してやんなよ。射ったってっから」



◎オミクロン株

「痛ててて」

「おう熊さんどうした」

「筋肉痛でさ」

「そいつはいけねえ。怠さはどうだい」

「うん少し」

「ますますいけねえ。咳は出るかい」

「そういえば出るようだ」

「オミ株だ。まちげえねえ」

「鼻水も」

「そりゃデル株だ。ダブル感染だぜ」


ハックショイ!


「おっと!くしゃみは症状にねえぜ。安心しな。ただの風邪だ」



◎鎖国

「八ツあん、てーへんだ」

「どぅした熊さん」

「鎖国して江戸時代に戻ったぜ」

「また馬鹿なことを」

「外見てみなよ」

「わ。町が」

「な」

「あの人だかりはなんでェ」

「高札じゃねえか」

「どれどれ」


名オミ某 右者三百両余横領の上ウイルスに紛れて逃亡中 褒賞金六百文也 南町奉行所


「あの野郎ここでも」



◎お白洲にて

「オミ某その方お上を欺き公金を横領し相場に流用せしこと調べにより明白である。しかと相違ないか」

「フガ滅相もないフガ私は」

「正直に申さぬと極刑に」

「フガお慈悲でごぜえますうう」

「これ泣くな。泣くなと申すに」

「変ですな。あの面の皮の厚い破廉恥漢がこのような」

「や。お奉行こいつはしげらねえほうのオミですぜ」

「なに!」


(補足:『尾身しげらない』という人はツイッター界隈を賑わしている人気キャラで、実在の人物です)

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