第91話 今日は何を食べようかなっ
いつも読んで頂きありがとうございます!
前回、腕相撲の話が長くなっちゃってすいませんでしたっ!!
今回ものんびりとお付き合い下さいませ(笑)
では、どうぞ!!
数日の間、ネロは情報収集の間に宝石を出来るだけ多く買い集める為に奔走し、ラルフは“もどき”から異物を取り出す作業に専念していた。
ラルフ曰く、殺さない様に取り出すのが凄く難しい……らしい。
詳しく話されてもグロいと言う言葉しか出なかった。
俺には分からない世界だ、と言う事は分かったが。
そして、俺は解析した魔法陣を発動しない程度に崩して紙に描いておく。
宝石を核にして魔法陣を描く実験をすぐに出来る様に準備をしていた。
が、それも全て終わってしまい、俺は暇を持て余していた。
こんな事ならネロの手伝いにでも行けば良かったな。
ボスンッと俺はベッドの上に倒れ込み、天井を見上げる。
暇だ。
……後、何か出来る事あったかな。
それとも、ネロかラルフのどっちかと合流するか?
でも、ネロは色々と動き回ってるから どこにいるかも分からんし。
ラルフの所にでも行こうか……。
………………。
あぁ……駄目だ。
横になったから、眠気が……。
解析に頭を使って思っていたよりも疲れていたのか、睡魔が襲いかかり うつらうつら としていると、いきなり扉が開かれた。
「ルディ!ルディ!取れたよっ!!」
「ぅわぁ!?ビックリした~……。」
バンッと扉の開かれる音に驚いた俺はラルフの姿を確認した。
「あれ?寝てた??」
「いや、今終わったから休憩し始めた所だ。」
何でこのタイミングで来るかな。
もう少し後か もう少し前なら ちゃんと作業してたのに。
俺はなんとなく言い訳っぽくラルフに言葉を返してしまった。
それ以上ラルフに言われると、俺の中の罪悪感がなんとなく大きくなってしまうので、話を変える為に気になった事を口にする。
「ラルフ……その格好はどうしたんだ?洗ってから来いよ。」
「えー?だって早く知らせたかったんだもん!!」
その血塗れの格好でか。
通りすがった人は絶対ビックリしただろうな。
ガタンッ
俺はラルフの事を洗おうとすると、今度は窓から音がした。
「あ、ネロ!おかえり!!」
「なんだ、ネロか。おかえり。」
「ただいま。」
窓からの出入りに誰も突っ込まず、ネロはラルフの姿を見ると疑問を口にした。
「………と、ラルフ。今度は何をしたんだ?」
「これこれ!!取り出せたんだよ!!」
ラルフは笑顔で宝石を摘まみ、ネロに手渡す。
ネロは受け取った宝石を眺め終わると俺に投げ渡して来た。
俺はそれを片手で受け取る。
その宝石は第二関節位の大きさで、長細く角ばっていた。
宝石の大きさや形はそこそこにして、中に描かれている陣を確認する。
なんだよ、これ。
描いたヤツ凄すぎだろ。
もはや芸術品だな。
飾っていても良いレベル。
……いや、こんな危険物質飾りたくは無いけどな。
複雑な陣は長細い宝石の形を上手く利用し、重ならない程度だが 層をなす様にいくつも描かれていた。
え、これ解析するの?
まじで??
うわぁ……大変だ……。
俺が宝石を見ていると、今度はネロが大きな袋を俺のベッドの上に置く。
置いた時にベッドが少し軋んだが、壊れていないので良いだろう。
俺は手に持っていた宝石を脇に置いてから、大きな袋の中身を確認する。
その中身は大小様々な大きさの宝石が詰まっていた。
「ルディ、それ位で足りるか?」
「……いや、充分過ぎるんだけど……。」
俺が思っていた数倍の数がそこにあった。
俺が答えるとネロは満足そうに頷き、今度は小さめの袋を投げ渡してきた。
え、まだ何かあるの?
「それは余った金だから返す。」
「おう、ありがとな。」
小さい袋を確認すると金貨も数枚入っていたが、銀貨や銅貨も混ざっていた。
その中身を見て、俺はネロが一軒の宝石店じゃなく何軒も巡っていた事に気が付いた。
そうじゃなきゃ、この銀貨や銅貨の数が多い事の説明がつかない。
前世で例えると、一万円札しか入って無かった財布に千円札が数十枚入っている感じだ。
ネロに限って俺に何も言わず他のモノを買ったり両替したりはしないだろう。
なら、何軒も回っていたとしか考えられない。
そんな気持ちを込めて、俺はネロにもう一度お礼を言う。
「ネロ、ありがとな。」
「……んだよ、気持ち悪ぃ。それより、早くラルフを洗ってやれよ。」
「はいはい。」
ネロらしい答えに俺は苦笑しながら、ラルフに魔法をかけて綺麗にする。
「ルディ、ありがとー!!」
「どーいたしまして。」
その様子を腕を組んで眺めていたネロは、ラルフが綺麗になると口を開いた。
「これで、ルディの方も進みそうだな。」
「ルディがんばれー!!」
……。
さっき、暇になりそうだったんだけどな。
魔法陣の解析に実験……それも、色々と大変そうな複雑な陣。
俺は指を折って、何をすべきかを考えていた。
一気に持って来ないでバラバラに渡して欲しかったな……。
そしたら、もっと気持ちに余裕が持てたんだけど……。
まぁ……仕方がない、やるしかないからな。
一瞬遠目になり掛けたのを気合いで戻し、二人に返事をする。
「やれるだけ やってみるよ。二人も頑張ってくれてるしな。」
俺の言葉にネロは口の端を持ち上げ、ラルフは満面の笑顔で頷いた。
「ねぇねぇ!ネロ!ルディ!お腹すいたーっ!」
「そろそろ夕飯か。」
「だな。下で食おうぜ。」
「わーいっ!今日は何を食べようかなっ!」
ラルフは一足先に扉を出ていき、俺とネロは苦笑しながらその後を歩いてついていった。
窓からの出入りはもはや誰も突っ込まない(笑)
仕事とか学校の宿題とか……
なんで一気に来るんだろぅって思った事ありませんか?(笑)
計画的にくれたらいいのになぁって思います(笑)(笑)
また次回宜しくお願いします!




