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異世界の親が過保護過ぎて最強  作者: みやび
第二章
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第63話 まだマシ

いつも読んで頂きありがとうございます!


前回は王女様とお話してましたね(笑)

今回……話が進んでいってるのかどうなのか……


では、どうぞ!!

一通り話が終わり、俺達の周りには静寂の空間が出来ていた。


考えがまとまったのか、腕を組み、目を閉じていたネロの目がゆっくりと開く。


「協力はしても良い……が、条件がある。」


「は、はい。何でしょう……?」


ネロの言葉に、緊張の面持ちで王女様はネロを見つめる。

ネロは人差し指を立てながら口を開いた。


「まず、協力はするが、解決出来るかどうかは約束出来ない。必ず解決しろって言うんだったら、協力もしない。」


「い、いえ!協力して頂けるだけも有り難く思っております。」


王女様の声にネロは頷くと、中指を立てながら言葉を続けた。


「次に、そっちにはそっちのやり方がある様に、俺達には俺達のやり方がある。邪魔はしないで欲しい。」


「あ、あの……それは、どういう……?」


「俺達がやる事には口を出さないで欲しい。情報の共有や調査……最低限の協力はする。だが、それ以上は求めないでもらいたい。」


「……はい。分かりました。」


王女様は真剣な顔でネロの言葉に頷いた。

それを確認したネロは薬指を立てながら再び言葉を続ける。


「最後に、俺達に監視をつけるな。邪魔だ。」


「え……監視、ですか?」


王女様が首を傾げたので、ネロはエヴァンの方を見た。


エヴァンは細く長い息を吐くと口を開いた。


「……それもバレていたのか。」


「王女様を呼びに行った時に手配したんだろうが、バレバレだ。するなら、もっと上手くするんだな。」


ネロが不適な笑みを浮かべると、エヴァンは降参した様子で両手を上げた。


「……分かったよ。監視はやめさせる。」


エヴァンの言葉を受けたネロは静かに頷いた。


俺はその様子を見て、こそっとラルフに聞いてみる。


『なぁ……これ、協力するって言ってるわりには協力する気がないんじゃないか?』


『あはは!そうだねっ!でも、賭けに勝っても負けても結果は同じになってたと思うよ!』


『……どういう事だ?』


賭けの勝敗に関わらずに結果が同じ?

え?

協力するけど、しないって??

なにそれ?

もう、訳がわからない。

誰か助けて。


『この結果が決まってたのは……そうだなー……ニーナが賭けを提案した時、かな?』


『は?何で賭けを提案したら、この結果に繋がるんだよ。』


『えーと、あ。その前に僕達がエヴァンの話を聞いた時になるのかなぁ?』


『は?』


さらに(さかのぼ)るのか?

いや、それでも意味分からん。


『僕達がエヴァンの話を聞いた時に“もどき”の話に似てるなって思ったでしょ?』


『そうだな。黒いローブに捕まえると死ぬって点は同じだしな。』


『そうそう。で、僕達はその情報が欲しいなーって思っちゃうよね!』


『そりゃ、な。その為に来たんだし。』


『ここで、僕達はどうやって情報を貰うかって考えになるよねー!』


『ああ。』


『ここで、僕達がとる行動が決まって来ちゃうよねー。だけど、向こうはこっちの事情は知らないから、僕達に協力して欲しいなーって思ってるんだけど、エヴァン、ウィル、ニーナだけだと話をするにしてはカードが弱いよね。』


『弱い?どこが?エヴァンに至っては騎士団長だろ?』


『あはは!僕達の行動を考えてみなよ!王女様っていう国のトップに近い人の話を断ったりしてたんだよ?それを考えると、自分達の中で出せる最高権力のカード……王女様を連れて来ないと僕達に話を聞いてもらえないって考えたんじゃないかな?』


『いや、話くらいなら聞くぞ。』


『今はそうでも、前はそうじゃなかったでしょー。』


俺の言葉にラルフは苦笑した。


確かにな。

俺の……俺達の目的と全く別物だったら話を聞く気にはならなかった、と思う。


ネロとエヴァン、王女様が話を詰めている間に、俺とラルフは小声で会話をしている。

まだ、向こうの話が終わっていない事を確認すると、ラルフは言葉を続けた。


『それで、どうやって僕達を王女様と会わせるか考えたんだろうねー。僕達を城に呼んだとしても来てくれる可能性は低いだろうと考えて、王女様を連れて来る事にしたんだよ!』


『……それが、賭けとどう関係があるんだ?』


『賭け自体は意味が無いんだよ?』


『は?意味がない??』


なんで?

俺、あんなに一生懸命にやったのに……。


『そう!ただの時間稼ぎだもん!ニーナが賭けを提案して、その意図をエヴァンが汲んだ時点で、僕達が王女様と会う事が決まった様な感じだったんだよね!』


『は?じゃあ、俺達が賭けを断ってたらどうなってたんだ?』


『あはは!ニーナの行動を思い出してみてよ!抱き付こうとしたり、騒いだり、話をしたり……何をしてでも僕達をここに留めようとしてきたはずだよ?』


『た、確かに……。』


いや、賭けが終わった後でも抱き付こうとしてきたけどな!


『僕もネロも、そっちは嫌だよねってなって、賭けに乗る方が()()()()かなって思ったんだー!』


え、あの時にそこまで考えてたの!?

てか、ラルフもニーナに言い寄られてみれば良かったのに!!

意外と疲れんだぞ!

あれは!!


『ラルフの裏切り者……。』


『あはは!それで、ネロを一番最初にする事で、王女様に会った時にどうしたら僕達が有利になるのか考えてくれてたんだー!』


まぁ、普通に協力はしたくないしな。

初っぱなに魔法を使ってくるし。

ラルフに干渉魔術を使おうとするし。


『……ネロを一番最初にする事で考える時間を作ったのか。』


『そういうこと!ネロは早めに終わらせて、僕が時間を伸ばす様にしてたんだーっ!』


『でもさ、協力しないけど、情報だけくれって言うのは……まぁ、無理か。』


『あはは!そんな都合良くいかないよー!協力しないって言うと、情報はもらえなくなっちゃう。でも、協力を頼んで来たのも一回だけじゃないから僕達が有利に話を進められるだろうしね!賭けに勝てたらさっきの選択肢もあったんだけどね!』


『う……なんか、ごめん。』


『あはは!大丈夫だよー!それに、協力して欲しいって何度も来られると邪魔だからネロは協力する意思があるよって形にして、情報だけ貰おうとしてるんじゃないかなっ!』


『な、なるほど……?』


なに、皆そんな事考えながら会話してるの?

高度すぎない?

俺の頭じゃついていけないよ……

誰か解読班を呼んでくれ!!

俺の頭でも分かるように訳してくれ!!






















まだマシって言葉を言った時にはネロもラルフもこうなるって分かってたんですよねー

そんな会話術欲しいわ(笑)


先々を考えて会話をするって難しいですよね…

どの言葉がどう相手に影響を与えるのか分からないっ(笑)


また次回宜しくお願いします!

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