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異世界の親が過保護過ぎて最強  作者: みやび
第二章
57/115

第55話 ちゃんと言え

いつも読んで頂きありがとうございます!


今回わちゃわちゃしてます(笑)


では、どうぞ!

その次の日の昼。

何事も無かった様に手当てされた姿のラルフが帰って来た。


ラルフを見たネロは、怒鳴り声をあげる。


「ラルフ!お前、確めたい事があんなら先に言っとけよ!こんな騒ぎ起こさなくても良かったかもしれないだろ!?」


「えぇ!?ご、ごめん??」


ラルフはネロの言葉の勢いに反射的に謝る。


「ルディもだ!」


「俺もか!?」


怒りの矛先が俺にまで向いてきた。


何で俺っ!?


「ラルフの怪我だよ!聞いてた話より酷いじゃないか!!」


「僕は大丈夫だよ……?」


「ラルフがそう言うから……さ……?」


ネロのあまりの剣幕(けんまく)に俺とラルフはたじろぐ。


俺だってラルフの怪我が心配だったけどさ。

なんとなく、そこまで大袈裟(おおげさ)に言わなくても良いかなって思ったり……

ヘタにネロに心配かける事も無いかなって……


「ちゃんと事実を伝えろよ!主観じゃなく客観的に見ろ!!そうじゃねぇとこっちが理解したくても出来ねぇ!!」


「俺はちゃんと伝えたつもりなんだけど」

ゴチンッ!

「──~っ!!」


「出来てねぇから言ってんだろうがっ!!この頭には脳ミソが入ってねぇのか!?」


俺の思いはネロに届かず、ネロの重い鉄拳が頭を貫く。


すぐに殴るの止めてくれないかな!?


俺は頭を抑えて睨む事でネロに抗議をするが、ネロはすぐにラルフへと顔を向けた。


「ラルフ!!」


「は、はいっ!?」


今までの俺とのやり取りを見ていたからか、ラルフは背筋を伸ばしてネロに返事をする。


「やりたい事があるなら前以(まえもっ)て言え!!こっちが手助けしようにも、何も知らねぇと動けるものも動けなくなるんだよ!!」


「わ、わかった!!」


「それと!無意味な怪我はするなっ!」


「で、でも、ちょっと確めたい事があったから」

「だからっ!それをっ!先にっ!!俺達に言っとけって言ってんだよ!!」

「うぇ!?」


ネロの手によってラルフの頬が四方八方(しほうはっぽう)に引っ張られ、ラルフは喋りにくそうにしていた。


「この口は飾りか!?」


()ほへぇんにゃひゃい(ごめんなさい)!!」


ラルフの頬を引っ張るのに満足したのかネロが手を離すと、ラルフは赤くなった頬を両手で涙目になりながら(さす)る。


「ひどいよー、ネロ。これなら、まだ殴られる方が」

「殴ってやろうか?」


ラルフの言葉にネロが拳を振り上げると、ラルフは慌てて手を振り、否定した。


「ち、違う!」


「殴って欲しいなら言えよ。」


「そんな事思ってないから!!」


意地悪な笑みを浮かべるネロが一歩ラルフへ歩み寄ると、ラルフは一歩後退する。


ネロは一つ大きなため息を吐くと、自分のベッドに腰かける。

俺とラルフもその様子を見て、それぞれのベッドに座った。


ネロは両腕と足を組むと口を開いた。


「で?ラルフは一体何を確かめたかったんだ?」


「そうそう、俺も気になってたんだよ。」


「えっとねー、“もどき”は捕まえちゃうと死んじゃうって話はネロがしてたでしょ?」


「そうだな。」


「捕まえてすぐに死ぬって事は、何か()()()()が無いと死なないんじゃないかなって思ったんだよね。」


「どういう事だ?」


俺は言葉の意味が理解出来ずにラルフに質問をする。


「そうだなー……。魔術や魔法、あと物理的なやり方だったとしても、何か行動を起こさないと“死ぬ”って結果は出ないと思ったんだよねー。だから、僕が捕まえて死ぬ間際を見たかったんだよね。」


確かに、魔術や魔法を使うなら魔力を集める動作が必要になる。

物理的に爆発物を持っていたとしても、スイッチを押すとか……何かしらの動作が必要だ。


“もどき”は捕まったらどんな行動に出るのか、をラルフは確認したかったのか。


俺が思案に(ふけ)っていると、ネロがラルフに続きを促す。


「それで、何か分かったのか?」


「少しだけ、かな?爆発する前に口の中に魔力を集めだしたんだよね。」


「「口の中??」」


俺とネロの声がハモってしまった。


「そう、口の中。何でだろうって思って、良く見ようとしたら、バーンって爆発したんだよねー。」


「魔力を集めたって事は何か魔道具を持ってたって事か?」


「口の中に??」


ネロが考えを口にし、俺は疑問を投げ掛ける。


口の中に魔道具仕込むって、どこにだよ。


「……スゴく小さいの、とか?」


ネロは聞いてくるが誰もどんなモノなのか想像出来なかった。


「わかった!!次、現れたら捕まえてみよう!!」


「「どうやってだよ。」」


「うーん?頑張って??」


頑張って捕まえられたら苦労しないよ、ラルフ。

捕まえても死ぬから困ってんじゃん。


「まぁ……そこの所はまた考えて行けば良いか。」


「そうだな。」

「そうだねー!」


「所で、ルディ。ラルフの治療はしないのか?」


あ、忘れてた。

ラルフが帰ってきた途端、ネロが凄い剣幕だったもので。


俺は、ラルフの顔に貼ってあるガーゼを取ると、(ただ)れたり瘡蓋(かさぶた)になっている皮膚が現れる。


痛そう……。


爆発に巻き込まれたんだから、他にも見えない所に傷があるかもしれないな。


そう考えた俺は、ラルフに【治癒】の魔法を施し怪我を治す。


治し終わると、ラルフの顔は血色が良くなった様に見えた。


やっぱり我慢してたのか。

痛いなら痛い、しんどいならしんどいって言えよ。

言われなきゃ分かんないよ、俺。


「ありがとー!ルディ!!」


「どーいたしまして。」


元気になったラルフを見て、俺は笑いながら言葉を交わした。




















言葉にしてもらわないと分からないですよね(笑)


言わなくても分かる、のは……あまり無いのかもしれませんね(笑)


今回は三人わちゃわちゃしてて楽しそう!


また次回よろしくお願いします!!

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