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異世界狩猟物語  作者: 田島久護
序章
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繰り返される死

 何とかあのクソ女神をどうにかして黙らせたい。先ずはどうやってでも生き残れば良いんだ。その為には先ずこいつらをどうにかしないと……! 


頭を振って頬を叩いて気合を入れ直すもあのサディステック女神に殴られたところが生き返っても痛みを感じて苛立つ。


何とかそれを抑えつつ立ち上がり深呼吸をして頭からあの忌々しい顔を振り払い今の状況に集中する。


 僕は目の前の怪物が飛びかかって来た奴を避けるべく全力で横へ跳ぶ。何とか避けられたものの怪物が砂に突っ込んだ衝撃で吹き飛ばされる。


転がりながら着地しさっきいた場所を見ると衝撃で舞った土煙り以外はシーンとしていた。僕はホッとしてしまった。


 だけど気付くべきだった。あの化け物は砂の中から出てきたんだから死んだのでも無ければ倒されたのでも無く僕を襲撃するのを諦めたのでは無いと。ボッという音と共に、足元が窪む。


 僕は落とし穴が足元に開いたような状態になり蟻地獄のように下へ吸い込まれていく砂の中心へと落ちていく。何とか藻掻くも流石に空中を移動できるはずもなく中心へ到着。


噛み砕かれずにそのまま暗い生暖かい中へ落ちて行き胃袋的なところであろう狭い場所に到着。弾力がるゴムみたいなおそらく肉の壁と思われるものに挟まれた。


ぎゅうぎゅう押され胃液のようなものが来ていた布の服だけではなく、皮膚、肉を溶かしていく。身を焦がすという言葉があったけどまさか自分が実際に文字通り焦げていくなんて思わなかった


あああああああああああああああああ




ジッ……。




「はい馬鹿ー」


 いちいち煽ってくる仕様が気に食わない。本当に痛い。出産の痛みは男には解らないというけど死ぬ痛みも誰にもわからない気がする。というかそんなものを味わいたくない。


そしてそんな思いをして来たのに目が覚めた第一声が罵倒とか御褒美のつもりだとしたら最低最悪だ魔神の方がきっとこの世界ではマシなんだとしか思えない。


「お前ホント馬鹿な。駄々こねて死ぬとか前代未聞だわ」


 爆笑してる。殴りたくなる。ここでも納得いかないのが自分の体が自由に動かないっていうところだ。感覚がこの空間を把握していないからか防衛本能で動かないのが最善と判断しているのか。


だけどこの女神に罵倒されて黙って殴られるのを防ぐ、いや先制して殴る方が理に適ってるんじゃないかの!?


「殴れるもんなら殴ってみろ。殴れるわけないだろお前みたいなモヤシ野郎に」


 いつか必ず殴ってやる……いつかこの空間で自由に動けるようになる頃には強くなっているだろうし絶対にやり返して参った許して助けてください康久様っ! って言わせてやる!


「ホント馬鹿だな。もう一度言ってやる。お前みたいなモヤシ野郎に殴れるわけないだろ」

「覚えてろよ!」


「はいはい。じゃあまたいってらっさいませー」


 気持もないどころか嫌な感じ丸出し且つ雑な送り言葉の後また殴られた。死ぬだけでもきついのに更に殴られるのか。殴られないとだめなのかこれは。


                    ・


 僕はまた満天の星空を見ている……どうやっても駄目なんだな。死ぬし痛いし殴られるし詰められるし終わりが許されないなんて。


死ぬのが決定したらそのままブラックアウトしてくれれば良いのに、耐えきれない激痛を味わわされる。そしてどうにかしなければもう一回同じ目に遭う。


 ゲームの中のキャラクターって言うほど楽じゃないだろ。刺されたらめっちゃ痛いし、切られたりもっと強めの行為をされたらとんでもないぞ。


心や脳すら死ぬ事が出来ない。なにをどうやっても生き延びる方がマシだ。こんな思いにさせられるなんてどんな罰ゲームだ。


「考えろ……考えるんだ」


 自分に言い聞かせるようにつぶやく。どうにかしなければまた痛い思いして詰られて殴られての繰り返しだ。何かヒントとか手掛かりがあるはずだ!

読んで下さって有難うございます。宜しければ感想や評価を頂ければ嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 女神が主人公のことを考えて、 立ち直らせるためにあえてスパルタしてるのか、 それとも素で性格悪いのか、気になるところだな
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