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異世界狩猟物語  作者: 田島久護
序章

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冒険が始まる その1

 休ませてもらった所を出て前の人に着いていく。太陽は僕を焦がそうとしているのかと思うほどの熱い日差しが降り注いでいた。


 それでも街は元気で街の真ん中にオアシスがありそこでは様々な露店が並んでいた。そこから更に奥に進むと、目が痛くなりそうな真っ白な建物が周りに何もない所に合った。


隔離しているのかされているのか、そんな感じに見えた。近付いて行くと入口に昨日の夜あった確か竜神教(ランシャラ)の司教のサンダルさんだと思われる人が立っていた。


「良くいらっしゃいました」


 両手を組んで胸にあてた状態で一礼される。僕は正しい答えが解らないので、頭を下げた。


「彼は記憶が無いようだ」

「貴方と同じですな」


 そう言われると前の巨体は咳払いをした。この人も記憶が無い……本物の記憶喪失なのか僕の様にフリをしているだけなのか。


「暑い中立ち話もなんですので、中へどうぞ」


 僕達は中へと進んでいく。あの厳しい日差しにも拘らず中はロウソクが所々あるくらいで、外からの差し込む光は微々たるものっていう外からの異質さが中にも表れている。


「申し訳ありません。肉体と魂が分かれる最初の場でもありますので、暗くはありますがご容赦を」


 サンダルさんの笑顔に少し闇が差し込んだ気がしたが、僕は頷いただけに留める。肉体と魂が分かれる場所ってあまりいい意味に聞こえないから下手に聞いても場の空気が悪くなりそうで。


「取り合えず祝福だけ貰えれば良い」

「是非とも我が竜神教(ランシャラ)の経典を」


「いらん。本人がその気になれば勝手に来るだろう。もっともコイツにはそんなものは必要が無い」


 そう言いながらガタイの良い人は僕を見た。その目は何か知っていると言いたげな感じだ。ひょっとしてこの人も……。


「いやいや我々の土地の歴史なども……」

「そういうのはギルドでやる。ではな」


 僕は強引に腕を掴まれて連れだされた。


「あ、あの」

「領主の命は果たした。それ以上あそこにいる意味は無い。お前にも解るだろう。あんなものは無意味だと。機会など無いという事を」


 やっぱりこの人も……。僕はそこを聞きたかったけど、有無を言わさんとばかりに引きずられていく。役目だから連れて行ってるそういう感じがヒシヒシと伝わってきた。


「後は頼む」


 暫く街中を歩いていると急に立ち止まりいきなり見知らぬ所に放り込まれた。腰を強く打ったので腰を抑えながら蹲っていると、


「大丈夫?」


 と声を掛けられた。顔をあげるとそこにはハリウッドの女優かと思うほど、顔が整っていて鼻が少し高い女性が居た。


ウェーブがかったブロンドの髪が綺麗に風に揺れていて、何処か幻想的な雰囲気を漂わせている。


「あ、は、はい……」

 

 僕は恥ずかしくなって直ぐ起き上がり正座して俯いた。いつも恐縮するとこのポーズをとってしまう。こうしなきゃ叩かれたから癖になっていた。


「ふふふ、冒険者さんこちらへどうぞ」


 僕の近くで女性はしゃがんで声を掛けてくれた。そして僕が顔をあげると彼女は笑顔を向けてから立ち上がり先を歩いて行く。僕も遅れまいと急いで立ち上がり付いていった。


彼女の恰好はよくある動物園のお姉さんのような恰好をしていた。緑のベレー帽を斜めにかぶり丈の短い緑のサロペットジーンズ、ピンクのワイシャツぽいものと靴はハイカットの山岳用ブーツにピンクのソックスを膝まで履いていた。


「私はミレーユ。冒険者ギルドを切り盛りしているわ」

「あ、ぼ、僕は康久です」


「じゃあヤスヒサさん、こちらの書類に記入してもらえるかしら」


 ミレーユさんは建物の奥にあるカウンターに入ると改めてカウンター越しに挨拶をしてくれた。そして下から紙を出し記入する場所を指さしてくれる。


名前に住んでる所、身長体重に得意武器の項目がありその他には受けたい依頼の種類や近況その他があって僕は記入できる所だけ記入して行く事にする。







読んで下さって有難うございます。宜しければ感想や評価を頂ければ嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 物語を何年もに渡って書き続けられるのは凄い能力です [一言] 全部が唐突で何が起こって、なぜそうなるのかが分からないです おじいさんが殺される話しで影が何回も出てくるけどあの影は結局何?…
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