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趣味ギルド『暇人倶楽部』始めました!!  作者: ずんずん
風の噂ウォースポーツ
3/5

プロローグ

ここは、メルカントから北東の海に浮かぶ小さな島サマル。

自然の溢れる、豊かな土地。

気候も穏やかで人型、獣型の種族が暮らしている。

「今日から進路を考える時間にします」

「えぇ。早くないですかー!まだ1年半も卒業まで時間があるんですよー」

「自分のこれからを考えるのに早いも遅いもないと思いますよ、それに卒業生はみんなこの時期から始めます」

「そうですけど……」

「これからは課外授業を行っていただきます。もちろん島の外でも構いません。でも、日が落ちるまでには教室に帰ってレポートを提出して貰います」

「先生!何人かで行ってもいいですか?」

「もちろん、自分の視野を広げる事にもなりますからね。私はいつでも教室にいるので何かあったら来てください」


「おーい、ラン適当にどっかいこうぜ」

「あれ、キョウもう授業終わったん?」

「はぁー。また寝てたのか進路考えるために外に出ろってさ」

「つまりは適当にぶらついてもいいってこと?」

「そうゆうこと、レポートは提出しろってさ」

「えっ、まじ!メルカント行こう!メルカント!俺今日発売の本買いたい!」

「了解、次は俺の行きたいところな」

「もちろん!」

眠っていた体はすぐさま興奮状態に変わり、誰よりも早く校門を出ようする。


「おいっ!まったく……」

キョウは呟きは聞こえなかった。

いち早く校門に着き、まだ昇降口にいるキョウに向かってニヤけた視線を送った。

呆れた視線と呟きで返事がきた。

聞き取れない呟きの内容を考えていると、キョウがブレザーの内ポケットから杖を取り出す。

小さな杖、柄の部分には不相応に大きい魔法石が光を反射させている。

杖に大きさには不相応に大きい魔法石から光が溢れ、体全体を纏う。

キョウは一瞬動きを止め、杖からは薄緑色の光が彼を纏う。

後に続くように周りの生徒も始める。

キョウの体は宙に浮き始め、風を切り裂く速さで向かってきて目の前で止まった。

少しびびった。

「飛んだほうが速く行けるぞ」

鼻で笑って憎たらしい口調で言った。

「何で先に言ってくれないんだよ」

不貞腐れ、恥ずかしくがり返事をする。

杖を手に取り集中する。

「飛べ」

体が宙に浮いてキョウの後を追いかけてる。

メルカントに繋がるワープポータルまでの道のりで、能天気に今日のプランを楽しそうに考える。

進路のためと言う事を忘れて。


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