新しい父親に出会いました
,
とりあえず、俺が今居る部屋を探検をしようかな。
えーっと、まずは俺の姿を確認した姿見、無駄に豪華で外枠が真っ黒だ。と言うか部屋全体が真っ黒だ、この家の人は黒が好きなのか?
ベットも真っ黒、床も壁も真っ黒、ぜーんぶ真っ黒だ。
「んー…思ったより早く探検が終わってしまった」
この部屋の探検は終わった、なら…今度は部屋の外だな。
《ガチャ…》
扉を恐る恐る開ける
「右良ーし、左良ーし」
小さく声を出しながら左右を確認し、特に何も無い為、安全だと判断して前に進む。
進みながら周りをキョロキョロと見回すと、あらゆる所に金の装飾がされていた、しかも廊下にこれ等を見てこの家は金持ちだと判断する。
しかも、この家は黒がとても好きらしい、あと赤も。
しばらく歩くと、もの凄く豪華な扉があった…大丈夫だ、いざとなったら全力で逃げれば良いのだから、しかも俺は最初からこの屋敷内に居たのだから、ここの人として転成したに違いない。
俺はそう思い、扉をゆっくりと開いた
《ギィィィィー…………ガッチャンッ》
手を離した瞬間、勢い良く扉が閉まる、急いで扉を開こうとするが全く開く気配すらない。
どうしよう、これじゃあ逃げる事さえ出来やしない。
「…何をやっている」
「!!」
良く響く、低い声が聞こえた、そちらの方に振り向くと…黒目黒髪の20代後半位のイケメンが居た。
「…おや、何者かと思ったら愛しい息子では無いか」
え、息子?…って事は…このイケメンが、俺の父親!?
「どうした、先程から固まって具合でも悪いのか?」
「いや、大丈夫……です。」
「そうか…なら良かった、何かあったら直ぐに言えよ?」
「はい」
俺が返事すると満足したのか去って行った父親、その頭には王冠らしき物を被っている。
……もしかして、ここ(転成先)は王宮なのか?でも、部屋とかが真っ黒なのが気になるし………いや、そう言うのは個人の勝手だよな、うん。
とりあえず俺はこの迷い込んだ部屋を探検する事にした。
,
主人公、千代原 咲夜
この物語の主人公、好奇心旺盛?イケメンに弱いらしい
父親、名前は不明
主人公の父親、クールな口調や見た目に反して、かなりの子煩悩らしい
,