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6話 案外ワタシは強い奴なんだよっ

アタイ、なんて題名に書いちゃったりして。

ワタシ、にしたけど。ブルーベリーはどっちかっていうと「私」派という設定。

「アタイ」も考えたけど草原スタートになっちゃったりしてw

爽やかなシーンで「アタイ」はイメージとしてきついし、

なまってる設定もなかったので標準語になりましたww どうでもよかったんだね。

 私が男と遊んで毎日のように万を稼ぎ過ごしてた時、入ってた事務所があった。それもヤクザとよばれるに近い暴力が仕事内容で、上製的な肉体・頭脳を持つものがたくさんいた。時に殺し屋とも言われたりした。ただ、万というマネーが入ってくるおかげで、薫風などとのん気にあたってはいられなかった。ぎらぎらと目立ちたがり屋の太陽が犯罪行為者に影を作らせる。誰かが、誰かが、誰かが――、消えない過去を作っている。それを焼き付けるかのように心にやってくる。そして、以前の気持ちと行動をよびさますんだ。


「おかえりなさーい」

「……おい、エリカ。おかえりなさいじゃねーよ。誰だよ、コイツ……」


 数年ぶりにおんぼろの事務所に帰ってきたためか、(今の状況では)ふたつ新しい顔をそろえた奴が真っ赤なソファーで煙草をすっていた。チンピラといわれる奴だ。強制パーマに銀色のスーツに赤色のシャツ。あとグラサンがそろえばただの莫迦のできあがりた。彼女は腹を小さく動かして鼻で笑って見せた。


「事務所、相変わらず汚いな」

「待て待て待て。何でこの事務所に……」

「出入り口にぎょーさんいた男達ならかたづけてきたからな。

 客しか入れませんって言ってたけど大人しい奴等だったぜ。

 あ、エリカちゃんだっけ? メロンソーダ」

「何勝手にドリンク頼んじゃってんの!?」


 真っ赤なソファーといっても茶色がちな赤紅色をしている。ヤニがしっかりしみついている。あの頃より。でも、なつかしいと思えた。座った時のお尻の感じとか、太ももとソファーの密着具合なんかがいかにもそれっぽかった。15歳でスカウトされてここに座った時の感覚がつい今月だったかのように、新鮮な記憶だ。


「仲間に入りてーなら、大先輩の俺に挨拶くらいしろってんだ」

「おはようございます」

「今昼じゃっ!!」

「アンタ本当に喧嘩強いわけ。そんな弱そうなグラサンして。

 中古じゃん。ここにまだ値札ついてますよー」

「てめっ! これは買った記念にだな……」

「ここにゴミついてますよー」

「これはホクロじゃっ」

「あらぁ、ホクロなんですかぁ。

 で、イザナギ先輩はまだいるんスか?」

「何で知ってやがる!!」


 頬にべたりと鋭く冷たい感触が走った。エリカがメロンソーダで遊び、くっつけていたようだ。少し振り返ってありがとうと呟くようにいった。気配がなかったのか、私が油断していただけか。少し心臓が大きく波打った気がした。同様してしまったのだろうか。いきなり。

 それをうけとると、コップに大粒の水滴が滑っていることに気づいた。おっとりしているせいか、早くもそうなってしまったのだろう。エリカは目を細めて、ドクアリのレースをゆらせながら奥の部屋へいってしまった。あいつも喧嘩がすごそうには見えなかったが。さてはて、どうなのだろうか? 女好きの事務所長のことだからマスコットキャラクターとして……。とも考えにくい。確か年上の長髪の巨乳の女性と結婚した、というハガキがきた。事務所を引退(彼女は卒業という形かもしれなかったが)して、まだ少し付き合いがあった時だ。お正月にいくつもいくつもおくられてきたのだ、どれだけ嬉しいのかよくわかる枚数だった。(来年は忘れられたのかこなかった。)じゃあ、あれは何なんだと彼女は首をかしげてみたが答えはすぐにわかった。


 彼女は凄腕のスナイパーか!!


 スカートがゆれてめくれ上がった時に足に黒く細長いものがあった。一気に身の毛もよだつものをみてしまったせいか、胃がきりきりとなってきた。そういう直観はあったが、あれだけ光るということは相当みがいてるし愛着もあるのだろう。人は油断ができない。ミーハーという言葉もある。気分次第のマイブームで発砲しちゃったりしなかったりする人にも見える。


「イザナミただいま帰りましたー」

「いイザナミさん! 何かこの女が」


<パパパン>


 ――銃声。


「自殺したいと思う予定はこれからないの? イザナミさんは」

「何で……」


 黄色に髪を染めたイザナミさん。初めてみて、久し振りの再会だった。一瞬、誰だろうと思った。髪を染めるといかにも別人に見えるし、声をきかない限りは金髪美少年ですでも通じる。


「イっちゃん、私のお尻さわってくるし胸小さいとか

 いってくるしパットでごまかせとか言ってくるし。

 私の世界征服の邪魔なんだよね、パパパパパンッ」

「打つな! 弾なくなってもしんねーぞっ」


 先輩は最小限に上手く動いてかわしているが、どれもぎりぎりなので動悸が走った。目にみえるほどはっきりしている煙が私の目の前に現れた時、私も逃げなくてはとチンピラの背中にいったが彼も助けてほしかったらしく肺いっぱいにわーわーと騒ぎ出したのだった。


「やばいよ、やばいよやばいよー。肛門がかゆい。

 肛門科にいった方がいいのかな。玉の方もかゆいけど。

 行った方がいいと思う奴手ェあげなさい」


 キィと高い音がしてドアがあき、事務所長のしゃんとしない姿が現れた。銃声をびくともせずに、慣れたような姿だった。待っていた人が来た。いかなければいけないと思って銃声と煙の中抜け出した。青色の硬い生地でできたシャツと安物のジーンズにメロンの液体がこぼれて甘い匂いがふわりと鼻に入ってきた。多分、忘れているだろうな、なんて思ってそれがまぎれもなく命中した。スカウトしたのはそっちなのに、忘れていたのが内心悲しかった。わかってはいたさ。わかっては。だから写真を持って説明までして、1864年の総合アルバムをデスクからとって丁寧に見せた。が、言われるのはどれもこれも同じだった。


「うちにもう一回入りたいなら面接しなきゃ駄目だよ、お嬢ちゃん」

「私のこと覚えてないんですか?」

「今と昔のベリーの目は全然違う。前の方が好きだった」

「何をそんな真剣そうに語られますぅ。

 イザナミ先輩とイザナギ先輩とスリーショットあるでしょ、ほら」



「だーかーら、

 うちに入りたいなら面接やりなおせ!!

 ブルー・ベリー・アーペンサー!!」



 私は息を飲んだ。でかい声に驚いたのかもしれない。旧性のアーペンサーを覚えていながらも忘れていると主張する事務局長は、よくみれば今も昔も平行線の顔・形だった。白髪をモヒカン型にして、煉瓦色のきらきら光ったブランドもののスーツとネクタイをぴしりとしめ、漆黒のシャツをきている。それに、淡い色のサングラス。きっと昔、私がこんなわずかな生きる希望しか映せない目をしていたら脳みそをお得意のバズーカで一発やられていただろう。変わったのは彼女の方だ。ボスの記憶は何も変わっちゃいない。いや、全てが変わっていないんだ。


 アーペンサーのアの文字で銃声がやみ、静寂がはりつめた。イザナギに助けをもとめるチンピラも彼女に視線をそそいでいたし、目も口も笑わない表情をしていたエリカは時が止まったような感じだった。過去の記憶の断片図が頭の中におしつめられたのか、彼もはっとした。思い出されたのだ。彼女を。

シリアスー♪

じゃないぜwww


しかも、書いて終わった時にすごい眠いんで

推敲忘れるという…w あとになってからやると

「こ、これ誰も読んでないよな?」ってあわてるんですww

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