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前回までは

 長くなる予定なので、途中で飽きると思いますが

 

 途中でも全然構わないので読んで行ってください。


                          ――コガネより

 人生には、3つの生き方がある。自分を生きるか、自分を生きるか、自分を生きるかの3つである。人生には、色んな自分と会う機会があるがそうそう客観的に見たことがないであろう、具体的に。

 西洋にある超弩級の宗教団体のモルゲンは16世紀に未知の世界を暴こうとする運動が始まった。後に東洋や北洋にも広がり、世界中を巻き込んだブームとなった。南洋はと言えば、モルゲンに耳を貸す者などなく300年に一度の大きな氷河期に悩まされていた。これが何百年続くかはまだ研究段階である。周りを見渡せば、家と谷底が埋まり、たまに山の凸凹が見えるくらいだ。地平線の向こうに見えるは、激しく動く吹雪やド下手くその芸術家が黒く淡い色の絵の具を走らせたような空だけだ。

 この頃の世界の状況は魔法や呪術(オカルト)の分野が非常に盛んであり、つい最近の毒ガスをまき散らしミサイルを飛ばす戦争をしている者はどこにもいなかった。

 17世紀半ば、未知の世界のひとつに数えられていた「鏡の魔法」についての発表があった。モルゲンの頭が大きな声でこう断言した――。



    私は会ってきた。180度違う世界の自分に。


   I went to the world different 180 degrees.


        and I met me.


 それが世に広まり常識までともなった。自分の人生がふたつもあってたまるか、違う生き方をしたいという妄想だろう、他にもたくさんの自分の人生があるだろうと、疑う者は勿論いたが、後に信者から反乱を買うことになり処刑された者がいた。そのひとりが、レリア・アントワネットという西洋一のマドンナだった。この話は世界中に広まり新聞にも大きくとりあげられた。彼女の死から、モルゲンの頭が言ったことは本当だと言うようにもなった。『モルゲンの頭が言うことは、皆に愛されるマドンナの命よりも強大なのだ!!」と……。


 だが、つい最近自分の人生は3つあるという真実を23代目モルゲンの頭が発見してしまった。18世紀末のことだった。17世半ばのモルゲンの頭(20代目)は、運が悪かったのかそういう運命なのかふたつの自分にしか会わなかった。そして、自分の人生をふたつしか知らぬまま人生を終わらせてしまった……。23代目はこの真実を発表していいものかと思った。それに、部下の30人あまりはその真実をともに知ってしまっている。

 18世紀末の今、ジャンジャン海峡に流れ着いた名もない海賊船から数十億と見積もられたルビーが発見され博物館に展示された。それを我がものにと思う欲の塊の集団ができた。そして、「怪盗」が流行りだした。今までオカルト分野に熱中していた人達が次から次へと姿・形を変えてゆく――。

 

 モルゲンが有為転変になった時に知った真実を、発表して、世界の人は信じてくれるのか……?

 

 不安にかられた23代目はきらめくナイフを腹におしつけて死んでいった。200年もの間、嘘を常識のように頭に入れてきた世界中の人に何もなす術がなかった。この状況で謝罪と真実を言えば、どんな悲惨なことになりモルゲンを侮辱することになるだろうか――。何もできないことへの責任感が、暗闇の世界へと化けて23代目を襲ったのかもしれない。

 ナイフで腹を切ったことについては、部下も本当はそれを望んでいたと言えるだろう。モルゲンの200年の嘘に終止符ピリオドを打てなかった弱味。反乱を買いモルゲンを侮辱されたくないという想い。その感情のリーダーが死んだということは、事実を知る苦しみが解放されたと同然ではあるまいか? そう思ったのだろう――。そして、モルゲンを誰にも言わずに去って行った。今は何をしているのかは、誰にも知る術はない。


 勿論、23代目は後継者のアルフレッドにオカルトについては受け継いでいない。受け継ぐことなど遺伝子だけで良かったのだ。宗教は大学化し始め、すっかり信者が学生になってきている。人は信者になるのではなく、好きなことをやったらいいのだとアルフレッドが説いた言葉からそうなり始めた。だが、「魔法を研究し歴史に名を残す」という目的は今でも続いる。他にもビジター・モルゲンを魔法の神と定め、1年に12回程参拝するというのが宗教の面影を残しているようだ。実に平和だった。未知の世界への知恵を競い合い、真実への方程式を作ろうとする者などは滅多にいない。これで事件は解決したと思われた。


 



 が!!




 アルフレッドが15歳の時、父が鏡の魔法について何か隠していることに気づいてしまった。母が大事に保管しておいた遺品の日記をみつけてしまったのだった。母も日記を読み気づいてしまっていたため、アルフレッドの研究を妨げようと試み始めた。莫迦ではない限り、信者のいないこの世界に嘘を真実へとぬりかえようとすることがどんなに難儀なことなのか。歴史に惨劇をあたえることなのか。分かるはずであろう……。

長っ、て思ったり短い、と思ったり、こんなもんだろうと思ったり。

面白くないな、と思ったりあらすじ全然わかんねーよ、と思ったり

お世辞でも上手いと言えねーわ…w と思った人。

色々いると思いますが、感想に左右されず書きたいと思っていますので

ちらっとコガネをみつけたらクリックよろしくお願いします^^

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