珍しくって何だよ。
ピピピ…ピピピ…。午前七時、アラームの音が部屋に響く。
「ふぁあ〜。眠い…。」
よふかしするのは楽しいけど流石に身体が保たないかも…。そんなことを思いつつ階段を降りていく。
「おはよう、真。」
「うん…。おはよう、母さん…。」まだ眠いため、気のない返事をする。
「大丈夫?眠れなかった?」
「そんなことないよ。」ただでさえ僕の母は心配性なのによふかししてるとか言ったら大変なことになる…。そう思いながら、僕は椅子に座る。
「いただきます。」そして、朝食のパンを食べ始めた。
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。気をつけてね。」
起きてから一時間ほど経ち、僕は学校へと向かった。
「はぁ…またここからが長いんだよなぁ。」
一人でそんなことを呟きながらなるべく早く歩く。寒いし、遠いし、最悪だ…。
二、三、五、七、十一、十三……気を紛らわすために、心の中で素数を数えていたらいつの間にか学校に着いていた。
靴を上履きに履き替え、教室へと向かう。
「おはよう。」
「おはようございます。」すれ違う先生と挨拶をしつつ、階段を上がっていく。
ようやく教室に着き、席に座る。
教室、あったけぇ…。
「珍しくほっこりした顔してんじゃん。おはよ、真。」
暖房にしばらく感謝していると、後ろから話しかけられた。
「あぁ、おはよ。てか、珍しくって何だよ。お前はずっとヘラヘラしてんじゃん。」
「はぁ?ひっでえな。」
ほら、今もヘラヘラしてる。
こいつは、月山陽向。小学校からの付き合いで、いわゆる幼馴染ってやつだ。
「いや、だから珍しくって何だよ。」
「だってお前いつも何も興味なさそうな感じでさー。だから珍しいだよ。」質問に答えた陽向は僕の肩をポンポンと叩く。
「そういや、わからねー問題があってさぁ〜。教えてくんないすかねぇ。」
「分かった分かった。後でな、チャイム鳴るぞ。」
「あ、やべ。じゃあ朝学活のあとに頼む!」
「はいよー。」
ていってもあいつの席、僕の斜め後ろなんだけど…。
十二月編がスタート!
次回も夜野君の学校での話です。




