スウィーツだよっ。
「千円もらったけど、なにに使う?」
千円札を見つめながら朝奈さんに聞く。
「ジュース買ったり、お菓子買ったりする?」
「あー確かに。」
「夜野君はなんかしたいこととかある?」と聞かれたが、この時間にできることってそんなにないよな…。
「コンビニ行きます?」
「そーしよっか。」というわけで、僕らはコンビニへと向かった。
「何買うんですか?」
「スウィーツだよっ。夜野君。」
え?と思っているとそれが顔に出てたのか、朝奈さんはもう一度繰り返した。
「だ、か、ら、スウィーツだよっ!コンビニスウィーツっておいしいんだよ。」
何でいちいち、スウィーツっているんだろう…。しかもドヤ顔で…。
「そうなんですね…。じゃあ、僕も買おうかな…。」少し引き気味で言うと、朝奈さんはすごく食いついてきて「そうしよっ!おすすめはねぇ…。」と迫ってきた。
散々悩んだが結局、モンブランを二つ買った。
「ん〜!おいしい!」
「めっちゃおいしそうに食べますね。」
「うん!私、モンブラン好きなんだよ〜。」
そう言って、モンブランを次から次へと口に入れていく。すげぇ食べっぷりだ…。
「夜野君、モンブラン好きじゃなかった?」おいしそうに食べる様子を見てたら当然聞いてきた。
「いえ、そんなことないですよ。」
「そう?なら良かった。いやぁ~、散々悩んでモンブランだったからさー。食べたいのあったかなって。」
「い、いえ、気にしないでください。僕もモンブラン好きですよ!」そう言って、モンブランを口に放り込む。
「すおう、おいひいれふよ!」
「え?なんて?」口に入れたまま喋ったため朝奈さんはうまく聞き取れていなかった。
「すごくおいしいですよ!」と笑顔を見せる
「なら良かった!」朝奈さんは僕に微笑み返した。
「そろそろ今夜は終わりかー。」
しばらく歩いてから僕らは家に戻ろうとしていた。
「そうですね。今夜も楽しかったです。」
「うん!モンブラン美味しかったし!」
この人いつもニコニコだな。なんか羨ましい。
「夜野君!勉強頑張ろうね!」
いつの間にか家の前についていたのか、朝奈さんが挨拶をしていた。
「あ、はい!頑張りましょう!」
「また明日!」元気な声に活気づけられ僕もそれに応えるように言った。
「また明日!」
本当に彼女の笑顔は夜を照らすような明るいものだった。月のように、いや、月は光を反射して光ってるように見えるわけだから、彼女の笑顔は…
"太陽"のように、輝いているんだ。
二人の出会いとなる九月編これにて、完!




