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棒読みじゃなかった?
今思えば、あの夜から僕達のよふかしは始まったんだ。最初は塾の帰りに一緒に帰る程度だったが、だんだんと僕も、朝奈さんも、夜に魅せられていた。
「これはもう夜魅だね。夜魅。」
2回言ったな。
「うん。夜魅なんだよ、夜野くん。」
え…三回言ったぞ…。
「夜を見るってことですか?」
「あ〜確かにそれもあるんだけどさぁ〜。私達どちらかと言うと、魅せられてるじゃん?だから夜魅かなーって。」
「な、なるほど〜。」
「今、棒読みじゃなかった?」
なぜバレた?!取り敢えず、しらばっくれるか。
「キ、キノセイデス。」
「そっかぁ〜気のせいかぁ~。」
「うんうん。」
あ、会話止まった。どうしよう。こういう時って相手が何考えてるか本当に分からないんだよな。そう思っていると、朝奈さんが口を開いた。
「そうだ!」
「なんです?」と聞くと、朝奈さんは顔を近づけてきた。えっ、近。
「ちょっとばかり、不良になろ。」
「深夜十二時に夜野くん家集合ね」と言って朝奈さんはそそくさと帰っていった。
ん?え?シバラクシコウガテイシシマシタ。




