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記憶は過去へのタイムマシン
二人の夜探検のきっかけ出会い編スタート
「いやぁ~寒いねぇ。」
季節はあっという間に秋を終え僕らの会話は、寒いばかり使われていた。
いや…待て待て。今年秋ってあったか…?「あれ?今年秋あったけ?」
朝奈さんはそう口にした。
「ふふっ、ふははははははっ!」
思わず僕は笑ってしまった。「えっ?なになに?」朝奈さんは何が何だか分かってないようで尚更、可笑しく思えた。
僕が腹を抱えて笑っていると朝奈さんが口を開いた。
「そういや、夜野君。思い出話しないかい?」
「え、何でです?」と尋ねると、彼女はどこか寂しげな表情で答えた。
「記憶はさ…過去へのタイムマシンなんだよ。」
そうなんだ。そう思った僕は口を開いた。
「それなら、僕達が出会った時の話とかどうです?」
「いいね!それ!」
あれは三ヶ月前まだ猛暑が続いている頃だった…。
疲れた…けど、早く帰って勉強しないと…。
塾の帰り僕は重い足を精一杯動かしながら帰っていた。すると、どこからか声が聞こえてきた。
「ない…ない…」
その声はとても明るいが、とてつもない焦りを感じた。
「だ…大丈夫ですか…?」
僕が尋ねたところ、彼女は涙目になりながら言った。
「助けてください…。」
これが、僕と朝奈さんとの出会いだった。




