俺は文系なんだよ!
「気をつけー。礼!」
「「おはよーございます。」」学級委員の一言で朝の会が始まる。
「一時間は…。」学級委員が進行している朝の会は基本ぼーっとしてるからほとんど聞いていない。
「先生からでーす。先生お願いしまーす。」
「今日は…六時間目に進路についての話をするくらいかな。みんな残り時間、勉強とかしてていいよー。」
キンコーンカーンコーンとすぐにチャイムが鳴った。こういう時ってだいたい勉強できないよな…。一時間目ってなんだっけ…。
「真ーここの問題教えてくれぇ。」
「どれどれ。あ~関数ね。ここは二点の座標を求めて、連立組めば…てか、ここできなかったの?」
「うっせぇよ!俺は文系なんだよ!」
「あーはいはい。分かった分かった。」そんな雑談を交わしつつ、僕は陽向に教えた。
「一時間目って何?」
「お前聞いてなかったのかよ。」陽向が呆れたように言う。しょうがないじゃん聞いてないんだもん。
「英語だよ。相変わらず、お前はすぐに顔に出るな。聞いてないってのが、丸わかりだぜ?」
「そう?」
「イェスだよ。イェス。」
そうだったか…。いや、待て…?相変わらず…?そんなに顔に出てるのか?
「うん。顔に出てるよ。」
「え?」
「ははっ、今も顔に出てたぞ。いつも、怖い顔してんのに。」そう言って陽向は微笑を浮かべた。
「あーもう思えなんて知らないぃー。英語の準備するー。」
「いやいや、事実じゃねぇかよぉ。」
「もう陽向のことなんて知らねぇよ。」
「マジごめんって。」
「ははっ、冗談だよ。」僕は、笑いながら陽向の肩をぽんぽんと叩いた。
教えたり、馬鹿やったり、なかなかに楽しい日々を送っていると僕は思う。
夜野君は毎日こんな感じに学校に通ってます。
深夜十二時から二時とか三時くらいまでよふかしして帰ってきたらそのまま就寝。そして七時に起きる。不健康ですね。




