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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第2章 - 銀髪の賢者と小さな獣人

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第7話:銀髪のエルフとの出会い

広間の中央で、銀髪の女性が必死に魔法を放っていた。


彼女を囲んでいるのは、五体のキメラと、三体のガーゴイル。どれも高位の魔物だ。【鑑定眼】で確認すると、レベルは60から70。普通の冒険者では、一体倒すのも困難だろう。


女性は、エルフだった。


長い銀髪が背中まで流れ、エメラルドグリーンの瞳が魔物を鋭く見据えている。尖った長い耳が、エルフであることを示していた。身長は170センチほど。スレンダーな体型だが、女性らしい曲線もある。白を基調とした魔法使いのローブを纏い、手には魔法の杖を握っている。


「【アイスランス】!」


彼女が叫ぶと、氷の槍がキメラに向かって飛んでいく。キメラは、それを避けようとするが、一本が脚に突き刺さった。


「【ライトニング】!」


今度は雷の魔法。ガーゴイルに直撃し、石像のような身体に亀裂が走る。


だが、魔物の数が多すぎる。一体倒しても、次が襲いかかってくる。


「くっ...このままでは...!」


彼女の声には、焦りが滲んでいた。疲労困憊なのが見て取れる。汗が額を伝い、呼吸も荒い。魔力も、もう限界に近いのだろう。


キメラの一体が、彼女に向かって飛びかかった。


「危ないっ!」


俺は、考えるより先に身体が動いていた。


全速力で駆け出し、彼女の前に立ちはだかる。キメラの爪が、俺に向かって振り下ろされる。


だが、俺はそれを片手で受け止めた。


ガキィン!


金属音のような音が響く。


「な...!?」


エルフの女性が、驚きの声を上げる。


キメラも、自分の攻撃が止められたことに驚いているようだ。


「悪いけど、これ以上は行かせない」


俺は、キメラの爪を掴んだまま、軽く投げ飛ばした。三メートルを超える巨体が、まるでボールのように宙を舞い、壁に叩きつけられる。


「レン! 私も行くぞ!」


クレアが、剣を抜いて駆けつける。


「頼む!」


俺とクレアは、同時に動いた。


クレアは、ガーゴイルに向かって突進する。剣を振るうと、ガーゴイルの腕が砕け散った。


「【絶対守護】!」


クレアのスキルが発動し、彼女の周囲に光の盾が展開される。ガーゴイルの攻撃を全て弾き返す。


一方、俺は残りのキメラとガーゴイルに向かって魔法を放つ。


「【ファイアボール】!」


巨大な火球が、キメラを直撃する。キメラは、炎に包まれて倒れ伏した。


「【ウィンドカッター】!」


風の刃が、ガーゴイルを切り裂く。石像の身体が、真っ二つに割れて崩れ落ちる。


残った魔物たちは、俺たちの圧倒的な力に怯え始めた。


「逃がすか」


俺は、最後の魔法を放つ。


「【ライトニングストーム】!」


広範囲に雷が降り注ぎ、残った魔物たちを一掃する。


十秒もかからず、全ての魔物が倒れ伏していた。


静寂が訪れる。


エルフの女性は、呆然とその光景を見つめていた。


「...なんという...魔力...」


彼女の声は、驚きと困惑に満ちていた。


「大丈夫ですか?」


俺が声をかけると、彼女はハッとして俺を見た。


「...助かった。礼を言う」


彼女は、冷静な口調でそう言った。感情をあまり表に出さないタイプなのだろう。


「怪我は?」

「...軽い擦り傷だけだ。問題ない」


だが、俺の【鑑定眼】には、彼女の体力と魔力がかなり消耗しているのが見えていた。


「【ヒール】」


俺が回復魔法を発動すると、柔らかな光が彼女を包む。擦り傷が癒え、体力も回復していく。


「...高位の回復魔法...あなたは、何者だ?」

「冒険者のレンです。こちらは、仲間のクレア」

「私はクレア。騎士だ」


クレアが、警戒しながらも自己紹介する。


エルフの女性は、しばらく俺たちを見つめた後、小さく頷いた。


「...私はリリエル。魔法学者だ」

「魔法学者?」

「ああ。古代魔法の研究をしている」


リリエルは、周囲を見渡しながら続けた。


「この遺跡には、失われた古代魔法の痕跡がある。それを調査していたのだが...魔物に囲まれてしまった」

「一人で来たんですか?」

「...そうだ。単独行動の方が、研究に集中できる」


リリエルは、そう言いながら俺を見つめた。


「あなたの魔法...普通ではない。詠唱なしで、高位魔法を複数発動させた」

「まあ、色々ありまして」

「色々...?」


リリエルは、興味深そうに首を傾げる。


「あなたの魔法理論を知りたい。理論的に、詠唱なしで高位魔法を発動するのは不可能なはずだ」

「理論も何も...イメージするだけで発動できるんです」

「イメージ...?」


リリエルは、困惑した表情を浮かべた。


「それでは、魔法の構築式を無視していることになる。ありえない...」


彼女は、何やらブツブツと呟き始めた。完全に研究者モードに入っているようだ。


クレアが、俺に小さな声で囁いてくる。


「...変わった奴だな」

「まあ、研究者ってそういうものかも」


俺たちの会話が聞こえたのか、リリエルが顔を上げた。


「失礼。つい、研究者の癖が出てしまった」

「気にしないでください」

「...あなたの魔法、研究させてほしい」


リリエルは、真剣な表情で俺を見つめた。


「研究...ですか?」

「ああ。あなたの魔法は、既存の理論を覆す可能性がある。これは、魔法学において重大な発見だ」

「別にいいですけど...」

「では、同行させてもらう」


リリエルは、あっさりとそう言った。


「え?」

「サンプルとして、あなたを観察する。問題ないか?」

「サンプル扱いかよ...」


俺は、思わず苦笑する。


クレアが、リリエルに向かって一歩前に出た。


「待て。お前、怪しいぞ」

「怪しい?」

「ああ。突然、同行すると言われても信用できない」


クレアは、警戒心を露わにする。


リリエルは、しばらくクレアを見つめた後、小さく溜息をついた。


「...確かに、突然すぎたかもしれない」


彼女は、少し考えてから続けた。


「では、こう言い換えよう。私は、あなたたちに恩がある。命を救ってもらった」

「...それは、まあ」

「恩を返したい。だから、力を貸す。私の魔法が、あなたたちの役に立つはずだ」


リリエルの言葉には、嘘がないように感じた。


クレアも、少しだけ警戒を緩めた。


「...まあ、悪い奴ではなさそうだが」

「ありがとう。では、改めて」


リリエルは、俺たちに向かって軽く頭を下げた。


「リリエル・シルヴァリア。よろしく頼む」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


俺も、笑顔で答えた。


リリエルは、表情をほとんど変えないが、どこか安堵したように見えた。


「それで、この遺跡の奥には何があるんですか?」


俺が尋ねると、リリエルは少し考えてから答えた。


「恐らく、古代の守護者がいる」

「守護者?」

「ああ。遺跡の最深部を守る、強力な魔物だ。多くの場合、ゴーレムや古代の魔獣が配置されている」

「強いんですか?」

「...非常に強い。普通の冒険者では、まず勝てない」


リリエルは、真剣な表情で続けた。


「だが、あなたたちなら...勝てるかもしれない」

「じゃあ、行きましょう」


俺がそう言うと、クレアも頷いた。


「ああ。せっかくここまで来たんだ。最深部まで行こう」


リリエルは、少し驚いたような表情を浮かべた。


「...恐れないのか?」

「恐れても仕方ないですから。それに、クレアとリリエルさんがいれば、大丈夫ですよ」


「...そうか」


リリエルは、小さく微笑んだ。


初めて見せた笑顔だった。その笑顔が、とても美しくて、俺は思わず見惚れてしまった。


「どうした?」

「いえ、何でもないです」


俺は、慌てて視線を逸らす。


クレアが、疑わしそうな目で俺を見ている。


「...レン?」

「な、何?」

「...何でもない」


クレアは、そう言いながらも、どこか不機嫌そうだ。


リリエルは、そんな俺たちのやり取りを、興味深そうに観察していた。


「...興味深い関係性だ」

「興味深い?」

「ああ。あなたたちは、恋人なのか?」

「え!?」


クレアの顔が、真っ赤になる。


「そ、そんな...!」

「違うのか?」

「ち、違わない...けど...!」


クレアは、完全に動揺している。


リリエルは、その反応を見て、小さく頷いた。


「なるほど。つまり、恋人だ」

「...ああ、まあ」


俺が答えると、リリエルは納得したように頷いた。


「理解した。では、邪魔はしない」

「邪魔って...」

「夜の営みのことだ」


リリエルが、あまりにも淡々とそう言ったので、俺とクレアは同時に固まった。


「な、何を言ってるんだ!?」


クレアが、顔を真っ赤にして叫ぶ。


「人間の生殖行為について、理論的に理解はしているが、実際に見たことはない」

「見るな!」

「冗談だ」


リリエルは、無表情でそう言った。


「...冗談なのか?」

「ああ。人間のユーモアというものを試してみた」

「全然ユーモアになってないぞ!」


クレアが、怒りながらもどこか困惑している。


俺は、リリエルの天然ぶりに、思わず笑ってしまった。


「ふふ、リリエルさん、面白いですね」

「面白い...?」


リリエルは、首を傾げる。


「褒めているのか?」

「はい。いい意味で」

「...そうか」


リリエルは、また小さく微笑んだ。


クレアは、まだ顔を赤くしたまま俯いている。


「もう...レン、お前も笑うな...」

「ごめん、ごめん」


俺たちは、そんな和やかな雰囲気で、遺跡の奥へと進んでいった。


三人になった俺たちのパーティー。


これから、どんな冒険が待っているのか。


そして、リリエルとの関係は、どう変わっていくのか。


全てが、楽しみで仕方なかった。


読んで下さりありがとうございました!

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