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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第5章 - 王都の試練と闇の組織

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第36話:組織の目的

 戦いが終わった後、大広間は慌ただしく動き始めた。


 負傷者たちが、次々と運ばれていく。王国の治療師たちが、魔法で傷を癒していく。その光景は、まるで戦場の野戦病院のように緊迫していたが、どこか安堵の空気も漂っていた。


「幸い、死者は出ていません」


 ガルディウスが、報告に来た。


「負傷者も、全員軽傷で済んでいます」

「良かった...」


 俺は、深く息をついた。


 もし誰かが死んでいたら、それは俺のせいだ。俺が狙われたせいで、結婚式が襲撃された。その重みが、胸に圧し掛かってくる。


「レン様」


 セレスティアが、俺の手を握った。


「あなたのせいではありません」


 まるで、俺の心を読んだかのような言葉だった。


「でも...」

「違います」


 セレスティアは、強く首を振った。


「悪いのは、襲撃してきた者たちです。あなたは、みんなを守った」


 その目には、揺るぎない信頼が宿っていた。


 国王が、俺たちのもとへ歩いてきた。


「レン・タカミ」

「陛下」


 国王の表情は、厳しかった。だが、その目には感謝の色も見える。


「そなたのおかげで、多くの命が救われた。礼を言う」

「いえ、当然のことを」

「だが」


 国王は、周囲を見回した。


「この場では話せぬ。私の執務室に来てくれ」


 数分後、俺たちは国王の執務室にいた。


 重厚な木製の机、壁に掛けられた王国の地図、そして書棚には無数の書物が並んでいる。その部屋は、まるで長い歴史の重みを背負った場所のように、厳かな空気に満ちていた。


 国王の他に、セレスティア、そして七人のヒロインたちも同席していた。ガルディウスも、護衛として立っている。


「闇の使徒...」


 国王が、重々しく口を開いた。


「恐ろしい組織だ」

「陛下、彼らは魔王のために動いていると言っていました」


 俺が報告すると、国王の顔が険しくなった。


「魔王...まさか、あの伝説の...」

「父上」


 セレスティアが、不安そうに尋ねる。


「魔王とは、何ですか?」


 国王は、深く息をついた。


「話そう」


 国王は、椅子に座り、俺たちに向き直った。


「数百年前、この世界に魔王が現れた」


 その声は、まるで古い物語を語るかのように、遠く重いものだった。


「魔王の名は、ヴァルドラグ。圧倒的な力を持ち、魔物の軍団を率いて、世界中を恐怖に陥れた」


 国王は、壁に掛けられた古い絵を指差した。


 そこには、黒い鎧を纏った巨大な影が描かれている。その影の周りには、無数の魔物が蠢き、人々が逃げ惑っている。その絵は、まるで地獄絵図をそのまま描いたかのような、恐ろしいものだった。


「魔王は、全ての国を滅ぼそうとした。だが、一人の勇者が立ち上がった」

「勇者...」

「そうだ。勇者アルディスだ」


 国王の声に、敬意が込められている。


「アルディスは、仲間たちと共に魔王に挑んだ。激しい戦いの末、魔王を封印することに成功した」

「封印...倒したのではなく?」


 クレアが、鋭く指摘する。


「そうだ」


 国王は、苦い表情を浮かべた。


「魔王は、あまりにも強大だった。完全に倒すことはできず、封印するのが精一杯だった」

「では、今も...」

「封印されている」


 国王は、頷いた。


「だが、封印は永遠ではない。時間と共に弱まっていく。そして、もし誰かが封印を解けば...」

「魔王が、復活する」


 リリエルが、冷静に結論を述べる。


「そうだ」


 国王の目が、俺を見た。


「闇の使徒は、魔王復活を企んでいる。そのために、お前を狙っている」

「なぜ、俺を?」

「お前の創造魔法だ」


 国王は、説明を続けた。


「封印を解くには、特殊な魔法が必要だ。それが、創造魔法だと言われている」

「創造魔法...」


 俺は、自分の手を見た。


 この力が、魔王復活に利用される。その事実が、重くのしかかってくる。


「だから、奴らはお前を捕らえようとしている」


 ガルディウスが、厳しい表情で言う。


「お前の力を使って、魔王を復活させるために」

「そんな...」


 セレスティアが、俺にしがみついてきた。


「レン様を、守らなければ...」

「娘よ」


 国王が、セレスティアを見る。


「我が国も、全力で支援する。レン・タカミは、王国の大切な一員だ」

「ありがとうございます、父上」

「私も」


 アリシアが、前に出た。


「私も、レン様を守ります」


 アリシアは、俺を真っ直ぐ見つめた。


「闇の使徒が何度来ようと、私の剣が守ります」


 その目には、強い決意が燃えている。


「アリシア...」

「私は、王宮騎士を辞めます」


 アリシアは、宣言した。


「そして、レン様の護衛騎士として、共に戦います」

「本当に、いいのか?」

「はい」


 アリシアは、微笑んだ。


「これが、私の選んだ道です」


 ガルディウスが、複雑な表情を浮かべている。


「アリシア...お前は、王国騎士団の誇りだった」

「申し訳ございません、団長」


 アリシアが、深々と頭を下げる。


「だが、私は正義のために剣を振るいたい。レン様こそが、真に守るべき方だと確信しました」


 ガルディウスは、しばらく沈黙した後、口を開いた。


「...分かった」


 彼は、アリシアの肩に手を置いた。


「お前の意志を尊重する。だが、忘れるな。お前は、いつでも王国騎士団に戻ってこられる」

「ありがとうございます」


 アリシアの目に、涙が浮かんでいた。


「では、正式に」


 国王が、宣言する。


「アリシア・ヴァルトハイム、そなたをレン・タカミ子爵の護衛騎士に任命する」

「光栄です」


 アリシアが、膝をつく。


 クレアが、アリシアに近づいた。


「ようこそ、仲間に」


 クレアは、手を差し伸べる。


「これから、よろしく」

「はい」


 アリシアは、その手を取った。


「よろしくお願いします」


 リリエル、ミーナ、シャルロット、レイラ、セレスティアも、アリシアを歓迎した。


「よろしくね、アリシア!」


 ミーナが、嬉しそうに抱きつく。


「よろしくお願いしますわ」


 シャルロットが、優雅に微笑む。


「あたしたち、これから家族だ」


 レイラが、豪快に笑う。


 七人が、輪になって立っている。


「レン・タカミ」


 国王が、再び俺を見た。


「そなたは、ノヴァシティに戻るのだろう?」

「はい」

「そうか」


 国王は、頷いた。


「街を守らなければならんな」

「ええ。闇の使徒は、また来るでしょう」

「ならば、王国軍の一部を派遣しよう」

「ありがとうございます」

「いや、こちらこそだ」


 国王は、立ち上がった。


「そなたたちが、最前線で戦ってくれる。それは、王国全体を守ることにもなる」


 国王は、窓の外を見た。


 夜空には、まだ月が輝いている。


「魔王復活...」


 国王の声が、重く響く。


「もし本当に復活すれば、この世界は再び暗黒に包まれる」

「させません」


 俺が、きっぱりと言う。


「俺たちが、必ず阻止します」


 国王は、俺を見て微笑んだ。


「頼もしい」


 その夜、俺たちは別邸で最後の夜を過ごした。


 明日、ノヴァシティへ帰る。


 七人が、リビングに集まっている。


「これから、大変になるな」


 クレアが、暖炉の炎を見つめながら言う。


「ああ」

「でも、私たちなら乗り越えられる」


 リリエルが、冷静に言う。


「わたしも、がんばる!」


 ミーナが、元気よく答える。


「私も、全力でサポートしますわ」


 シャルロットが、決意を新たにする。


「あたしも、やるよ」


 レイラが、豪快に笑う。


「私も...レン様と共に」


 セレスティアが、俺の手を握る。


「私も」


 アリシアが、剣に手をかける。


「私の剣は、あなたのために」


 七人の顔を見て、俺は思った。


 この仲間たちがいれば、どんな困難も乗り越えられる。


 窓の外では、風が吹いている。

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