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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第5章 - 王都の試練と闇の組織

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第32話:王宮の騎士

 毒殺未遂事件の翌日、俺はクレアと共に調査を開始した。


 王宮の一室を借りて、事件の手がかりを探している。テーブルには、昨夜のワイングラスや、目撃者の証言をまとめた書類が並んでいた。だが、決定的な証拠は見つかっていない。


「犯人の手がかりが、まったくないな」


 クレアが、苛立ったように言う。


「使用人に変装していた男も、逃げられたし」

「ああ。だが、諦めるわけにはいかない」


 俺が書類を見直していると、ノックの音が響いた。


「失礼します」


 扉が開き、一人の女性が入ってきた。


 その瞬間、俺は息を呑んだ。


 黒髪が、ポニーテールで結ばれている。その髪は、まるで夜空を切り取ったかのように深く美しい色をしていて、歩くたびに艶やかに揺れる。目は深い青色で、意志の強さを感じさせる鋭い眼差しだ。高い鼻筋、キリッとした眉、そして引き締まった顎のライン。その顔立ちは、凛とした美しさに満ちていた。


 身長は高く、170センチほどあるだろうか。黒と銀の騎士鎧を身につけていて、その体つきはスレンダーだが、鍛え抜かれた戦士の筋肉が感じられる。それでいて、女性らしい曲線も保たれていて、その対比が彼女の魅力をさらに引き立てている。腰には、黒い刀身の剣が佩かれていた。


「王宮騎士、アリシア・ヴァルトハイムです」


 彼女は、丁寧に一礼した。その動作には、一分の隙もない洗練された美しさがあった。


「レン・タカミです。こちらは、クレア・ファルケンハイン」

「存じております」


 アリシアは、俺たちを見つめた。その目には、まるで氷のような冷静さがあったが、同時にどこか温かみも感じられる不思議な魅力があった。


「昨夜の事件、私も調査に加わらせていただきたく参りました」

「調査に?」

「はい」


 アリシアの表情が、わずかに険しくなる。


「王女様を狙った卑劣な行為。私も、この事件を許せません」


 その声には、強い正義感が滲んでいた。


「ありがとうございます。協力してもらえると助かります」


 俺が言うと、アリシアは小さく頷いた。


「では、早速ですが」


 アリシアは、テーブルに近づき、書類を手に取った。


「目撃者の証言を見ると、犯人は王宮の使用人に変装していました」

「ああ」

「ですが、本物の使用人ではない。ということは、誰かが王宮に侵入したことになります」


 アリシアは、地図を広げた。


「王宮への侵入経路は、限られています。正門、裏門、そして...貴族専用の通路」

「貴族専用の?」

「はい。一部の高位貴族は、王宮への専用通路を持っています」


 アリシアの指が、地図上のある場所を指した。


「その中で、最も怪しいのが...」

「デュラン公爵」


 クレアが、その名を口にした。


「昨夜、レンに敵意を向けていたな」

「ええ」


 アリシアも、同意する。


「デュラン公爵は、古い貴族の中でも特に保守的です。新しい血が王族に入ることを、極端に嫌う」

「では、彼が犯人の可能性が高い?」

「可能性は十分にあります」


 アリシアは、凛とした表情で言う。


「今夜、デュラン公爵の屋敷を調査しましょう」


 その日の夜、俺たち三人はデュラン公爵の屋敷近くに潜んでいた。


 屋敷は、王都の貴族街にある。豪華な門に高い塀、そして庭には美しい彫刻が並んでいる。だが、その美しさの裏には、何か不穏なものが隠されているような気がした。


「屋敷の警備は厳重です」


 アリシアが、小声で説明する。


「正面から入るのは無理。裏手から侵入しましょう」

「了解」


 俺たちは、塀を乗り越えて屋敷の庭に入った。


 月明かりだけが頼りだ。庭には木々が茂り、その影が地面に不気味な模様を描いている。風が吹くたびに、葉がざわめき、まるで誰かが囁いているかのような音が響く。


「あそこ」


 アリシアが、屋敷の一角を指差した。


「地下への入口があります」


 俺たちは、慎重に地下への階段を降りていった。


 石造りの階段は冷たく、足音が静かに響く。壁には松明が灯されていて、その光が揺れるたびに、影が踊るように動いた。


 地下には、長い廊下が続いていた。


「この先に、何かある」


 クレアが、警戒しながら前に進む。


 廊下の奥から、かすかに声が聞こえてきた。


「...計画は順調に...」

「...レン・タカミを...」


 俺たちは、その声がする部屋の前で止まった。


 扉の隙間から、中の様子が見える。


 部屋には、数人の黒ローブの男たちがいた。そして、その中央には——デュラン公爵が座っていた。


「次は、確実に始末しろ」


 デュラン公爵の声が、冷たく響く。


「レン・タカミがいる限り、我らの計画は進まん」

「ご安心ください」


 黒ローブの男が、低い声で答える。


「闇の使徒の力を持ってすれば、あの程度の男など...」

「闇の使徒...?」


 俺が小声で呟くと、アリシアの表情が変わった。


「まさか...」


 その時、扉が突然開いた。


「誰だ!」


 黒ローブの男たちが、一斉に俺たちを見た。


「くっ...気づかれた!」


 クレアが、剣を抜く。


「レン・タカミ...わざわざ来てくれたか」


 デュラン公爵が、不気味に笑った。


「好都合だ。ここで始末できる」


 黒ローブの男たちが、俺たちに襲いかかってきた。


「【闇の刃】!」


 男たちの手から、黒い刃が放たれる。その刃は、まるで闇そのものが凝縮されたかのような、不気味な輝きを放っていた。


「危ない!」


 アリシアが、俺の前に飛び出した。


「【瞬影】!」


 アリシアの体が、一瞬で消えた。いや、消えたのではない。あまりにも速く動いたため、残像が見えるほどだったのだ。


 次の瞬間、アリシアは黒ローブの男の背後に現れていた。


「遅い」


 アリシアの剣が、男の武器を弾き飛ばす。その剣技は、まるで風が吹き抜けるように滑らかで、それでいて確実だった。


「何...!?」


 男が驚いている間に、アリシアは次の男に向かっていた。


「【連閃】!」


 アリシアの剣が、光の軌跡を描く。一瞬で三連撃を放ち、男たちを次々と倒していく。その動きは、まるで舞踏のように優雅で、それでいて致命的な正確さを持っていた。


「すごい...」


 俺は、思わず呟いた。


 アリシアの戦闘力は、想像以上だ。クレアに匹敵する、いやそれ以上かもしれない。


「ぼんやりするな!」


 クレアが、俺の横を駆け抜ける。


「俺たちも戦うぞ!」


 俺も、剣を抜いて男たちに向かった。


 黒ローブの男たちは、強かった。闇の魔法を使い、連携して攻撃してくる。だが、俺たち三人の方が上だった。


 クレアの剣が、男の武器を砕く。俺の魔法が、男たちを吹き飛ばす。そして、アリシアの速さが、男たちを翻弄する。


 十分後、黒ローブの男たちは全員倒れていた。


「くそっ...!」


 デュラン公爵が、逃げようとする。


「逃がすか!」


 クレアが、公爵の前に立ちはだかった。


「観念しろ」

「く...」


 デュラン公爵は、その場に崩れ落ちた。


 戦いが終わり、俺は深く息をついた。


「大丈夫ですか?」


 アリシアが、俺に近づいてきた。その目には、心配の色が浮かんでいる。


「ああ。君のおかげだ」

「いえ...私は、当然のことを」


 アリシアは、少しだけ顔を赤らめた。その表情は、いつものクールな彼女とは違う、どこか初々しいものだった。


「あれは...闇の魔法」


 アリシアが、倒れた男たちを見る。


「闇の使徒...王国に古くから伝わる、邪悪な組織です」

「闇の使徒...」

「彼らは、魔王復活を企んでいると言われています」


 アリシアの声には、恐怖が滲んでいた。


「まさか、デュラン公爵が彼らと繋がっていたとは...」


 クレアが、公爵を縛り上げた。


「これで、証拠は揃った」

「ああ」


 俺は、アリシアを見た。


「君の協力のおかげだ。ありがとう」

「いえ」


 アリシアは、俺を真っ直ぐ見つめた。


「私も...あなたの力になりたい」


 その言葉には、何か特別な想いが込められているように感じた。アリシアの目には、俺への敬意と、そしてそれ以上の何かが揺れ動いているように見えた。


「これから、もっと危険なことが起こるかもしれません」


 アリシアは、続けた。


「闇の使徒が動いている以上、あなたも狙われる。だから...」


 アリシアは、少しだけ躊躇してから、決意したように言った。


「私を、あなたの護衛にさせてください」

「護衛?」

「はい。あなたを、守らせてください」


 アリシアの目は、真剣だった。


 クレアが、少し驚いたような表情を浮かべている。


「君は、王宮騎士だろ? それを辞めて...」

「構いません」


 アリシアは、きっぱりと答えた。


「私は、正義のために剣を振るう。あなたは、正しい人だと分かりました」

「アリシア...」

「それに...」


 アリシアは、わずかに頬を染めた。


「あなたと共に戦いたいのです」


 月明かりが、屋敷の地下に差し込んでいた。


 その光の中で、アリシアの黒髪が美しく輝いている。

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