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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第5章 - 王都の試練と闇の組織

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第29話:国王との謁見

 翌朝、俺たちは王宮へと向かった。


 別邸から王宮までは、豪華な馬車で移動する。窓の外には、王都の朝の景色が広がっていた。早朝から動き始める商人たち、掃除をする使用人たち、登校する子供たち。その光景は、まるで巨大な生き物が目覚めていくかのように、徐々に活気を帯びていく。


「緊張するか?」


 クレアが、隣で尋ねてきた。


「ああ。少しな」

「大丈夫だ。お前なら、きっと認めてもらえる」


 クレアの言葉に、俺は少しだけ気持ちが楽になった。


 王宮は、近くで見るとさらに壮大だった。


 白い大理石で作られた建物は、まるで神殿のように神聖で、その高さは空を突くかのようだった。正門には、黄金の装飾が施され、王国の紋章が大きく掲げられている。門の両脇には、鎧を着た騎士たちが直立不動で立っていて、その姿は、まるで彫像のように動かない。


「これが...王宮...」


 ミーナが、小さな声で呟く。


「凄いね...」


 レイラも、珍しく感心したような表情を浮かべている。


 セレスティアが、俺たちを案内してくれた。


 門をくぐると、広大な中庭が広がっている。美しく手入れされた庭園、噴水、そして彫刻。どれも芸術品のように精巧で美しい。その景色は、まるで楽園を地上に再現したかのような、息を呑むような美しさだった。


「こちらです」


 セレスティアに導かれ、俺たちは玉座の間へと向かった。


 長い廊下を歩いていく。廊下の両側には、王国の歴史を描いた絵画が飾られている。床は磨き抜かれた大理石で、俺たちの足音が静かに響く。


 やがて、巨大な扉の前に着いた。


「ここが、玉座の間です」


 セレスティアが、深呼吸をする。


「準備はいいですか?」

「ああ」


 扉が、ゆっくりと開いた。


 玉座の間は、想像以上に広かった。


 天井は高く、シャンデリアが無数に吊るされている。床には深紅の絨毯が敷かれ、その先に玉座がある。玉座の周りには、多くの貴族たちが立ち並んでいた。その数は五十人以上。みんな、豪華な服装に身を包み、俺たちを値踏みするような目で見ている。


 そして、玉座には——


 国王が座っていた。


 年齢は五十代半ばくらいだろうか。立派な髭を蓄え、王冠を被り、深い青のマントを纏っている。その姿は、まさに王の風格そのもので、ただそこにいるだけで、周囲に威圧感を与えていた。だが、その目には温かみがあり、厳格さの中に優しさも感じられる。


「レン・タカミ子爵、参上いたしました」


 俺は、膝をついて頭を下げた。


「面を上げよ」


 国王の声は、深く力強い。


 俺が顔を上げると、国王は俺を見つめていた。


「そなたが、レン・タカミか」

「はい」

「短期間で領地を発展させ、魔物を退治し、そしてヴォルフの陰謀を暴いた。その功績、我も聞き及んでおる」


 国王の言葉に、周囲の貴族たちがざわめく。


「恐れ多いお言葉です」

「だが、今日そなたが来た理由は、それだけではあるまい」


 国王の目が、セレスティアに向けられる。


「娘よ、そなたも前に」

「はい、父上」


 セレスティアが、俺の隣に立った。


 国王は、二人を見つめた。


「そなたら、何を望む?」


 俺は、深く息を吸った。


「国王陛下。私は、セレスティア王女と結婚させていただきたく、参りました」


 その言葉が、玉座の間に響く。


 貴族たちが、一斉にざわめいた。


「何だと!?」

「平民風情が、王女様と!?」

「身の程を知れ!」


 �罵声が、次々と飛んでくる。その声は、まるで嵐のように激しく、容赦がなかった。


 だが、俺は動じない。


 国王は、静かに手を上げた。


 すると、貴族たちは黙った。


「そなたの功績は、確かに聞いている」


 国王は、厳かに言う。


「だが...王女との結婚となれば、話は別だ」

「...」

「そなたの実力を、この目で確かめさせてもらおう」


 国王は、玉座から立ち上がった。


「三日後、王国騎士団との模擬戦を行う。そなたが勝てば、結婚を認めよう」

「ありがとうございます!」


 俺は、深々と頭を下げた。


「ただし」


 国王の声が、厳しくなる。


「負ければ、二度とこの話は口にするな」

「...承知しました」

「では、下がってよい」


 俺たちは、玉座の間を後にした。


 廊下に出ると、セレスティアが俺の手を握った。


「レン様...大丈夫ですか?」


 その声には、不安が滲んでいる。


「大丈夫だ」


 俺は、セレスティアの手を握り返した。


「必ず、勝つ」

「でも、王国騎士団は...とても強いのです」


 セレスティアの目に、涙が浮かぶ。


「私のために、こんな危険なことを...」

「セレスティア」


 俺は、彼女を抱きしめた。


「あなたのためなら、何でもする。それが、俺の気持ちだ」


 セレスティアは、俺の胸で泣いた。


 クレアたちも、心配そうに俺を見ている。


「レン、王国騎士団は本当に強い」


 クレアが、真剣な表情で言う。


「王国最強の騎士たちだ。油断するな」

「ああ。分かってる」

「私も、サポートする」


 リリエルが、静かに言う。


「必要なら、魔法で援護する」

「ありがとう」


 その日の夕方、俺は王宮の庭にいた。


 庭には、美しい花々が咲いている。バラ、百合、チューリップ。様々な色の花が、まるで虹を地上に描いたかのように鮮やかだった。噴水の水音が心地よく響き、鳥のさえずりが聞こえる。


「レン様」


 セレスティアが、そっと近づいてきた。


「少し、お話しできますか?」

「もちろん」


 俺たちは、ベンチに座った。


 しばらく、沈黙が続く。セレスティアは、何か言いたそうにしているが、なかなか言葉が出てこないようだった。その姿は、まるで告白を躊躇う少女のように初々しく、儚かった。


「レン様」


 ようやく、セレスティアが口を開いた。


「私のために、こんなに...本当に、申し訳なく思っています」

「謝ることはない」

「でも...」


 セレスティアの目に、また涙が浮かぶ。


「もし、あなたが負けたら...もう二度と、一緒にいられなくなる」

「負けない」


 俺は、セレスティアの手を握った。


「必ず、勝つ。そして、あなたと結婚する」

「レン様...」


 セレスティアは、俺を見つめた。


「私、あなたと出会えて...本当に幸せです」

「俺もだ」

「あなたは、私に自由をくれた。笑顔をくれた。そして...愛をくれた」


 セレスティアの声が、震える。


「だから...あなたに、何も返せていない自分が...悔しくて」

「そんなことはない」


 俺は、セレスティアを抱き寄せた。


「あなたがいてくれるだけで、俺は幸せだ」


 セレスティアは、俺の胸に顔を埋めた。その体は、まるで壊れ物のように華奢で温かかった。


「ありがとう...」


 夕日が、二人を優しく照らしている。


 空は、オレンジ色に染まり、雲が金色に輝いている。その光景は、まるで神々が二人を祝福しているかのように、幻想的で美しかった。


「レン様」


 セレスティアが、顔を上げた。


「キスを...してもいいですか?」

「もちろん」


 俺たちは、静かに唇を重ねた。


 優しくて、甘いキス。


 夕日の中で、二人だけの時間が流れていく。

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