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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第4章 - 王女の来訪と国家の礎

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第27話:国家承認への道

 告白から三日が経った朝、セレスティアは王都へ帰ることになった。


 迎賓館の前には、豪華な馬車が用意されている。護衛の騎士たちも、出発の準備を整えていた。その光景は、まるで夢のような滞在が終わりを告げる瞬間のように、どこか寂しさを帯びていた。


 俺と五人は、セレスティアを見送るために集まっていた。


「レン様」


 セレスティアが、俺の前に立った。


「お世話になりました」

「いえ。こちらこそ」


 セレスティアは、微笑んだ。だが、その目には別れの寂しさが滲んでいた。


「父上に、必ずお話しします」

「ありがとうございます」

「でも...時間がかかるかもしれません」


 セレスティアの声には、不安が混じっていた。


「構いません。待っています」

「レン様...」


 セレスティアは、俺の手を握った。その手は、まるで離れたくないと訴えているかのように、強く握られていた。


「必ず、また会いましょう」

「約束します」


 セレスティアは、五人にも別れの挨拶をした。


「クレア様、ありがとうございました」

「いえ。お気をつけて」


 クレアが、騎士らしく礼をする。


「リリエル様、魔法のお話、とても勉強になりました」

「また話そう」


 リリエルが、静かに微笑む。


「ミーナ、元気でね」

「セレスティアおねえちゃんも!」


 ミーナが、セレスティアに抱きついた。


「シャルロット様、お世話になりました」

「いえ、こちらこそ。またお会いしましょう」


 シャルロットが、優雅に礼をする。


「レイラ、また商談しましょう」

「ああ。任せな」


 レイラが、豪快に笑った。


 セレスティアは、馬車に乗り込んだ。


「では...」


 馬車が、ゆっくりと動き出す。


 セレスティアは、窓から手を振っていた。その姿が、徐々に小さくなっていく。やがて、馬車は街の外へと消えていった。


「行っちゃった...」


 ミーナが、寂しそうに呟く。


「ああ。でも、また会える」


 俺が答えると、クレアが頷いた。


「そうだな」


 数週間が過ぎた。


 ノヴァシティは、さらに発展を続けていた。ヴォルフの領地を併合したことで、人口は一千人を超え、商店も三十軒以上に増えていた。街道も整備され、近隣諸国からも商人が訪れるようになっていた。


 その日の午後、王国から使者が訪れた。


 いつもの騎士ではなく、宮廷の高官だった。立派な礼服に身を包み、王国の公式文書を持っている。その格式の高さから、これが重要な通達であることが一目で分かった。


「レン・タカミ殿」


 高官は、厳かに一礼した。


「王国より、正式な通達をお伝えします」


 俺は、五人と共に高官の前に立った。


 高官は、文書を開いた。


「国王陛下の御名において、ここに宣言する」


 その声は、まるで神託を告げる神官のように荘厳で、重みがあった。


「ノヴァテラを、正式な都市『ノヴァシティ』として承認する」


 街中から、歓声が上がった。


 住民たちが、喜びの声を上げている。子供たちが飛び跳ね、大人たちが抱き合い、老人たちが涙を流す。その光景は、まるで長年の悲願が叶った瞬間のように感動的だった。


「さらに」


 高官は、続けた。


「レン・タカミを、男爵より子爵に昇格させる」

「...!」


 俺は、驚いて高官を見た。


「そして、領地を正式に『ノヴァシティ領』として認める」


 高官は、文書を俺に手渡した。


「おめでとうございます、子爵閣下」


 俺は、文書を受け取った。その重みは、単なる紙の重さではなく、責任と期待の重さだった。


「ありがとうございます」


 その夜、街全体で祝賀会が開かれた。


 広場には、無数の松明が灯され、音楽が奏でられ、人々が踊っている。露店には、料理が並び、酒が振る舞われる。その賑わいは、まるで祭りの神が降臨したかのような熱気に包まれていた。


 俺は、五人と共に広場の中央にいた。


 住民たちが、次々と祝福の言葉をかけてくれる。


「領主様、おめでとうございます!」

「子爵様、万歳!」

「これからも、よろしくお願いします!」


 その声々に、俺は一つ一つ答えていった。


 高官は、さらに発表を続けた。


「また、レン・タカミ子爵の功績を讃え、その仲間たちにも正式な役職を授ける」


 五人が、驚いたように顔を上げる。


「クレア・ファルケンハイン、騎士団長に正式任命する」

「...はい!」


 クレアが、力強く答える。


「リリエル・シルヴァーレーフ、王立魔法研究所ノヴァシティ分所の所長に任命する」

「光栄だ」


 リリエルが、静かに頷く。


「ミーナ、農業長官に任命する」

「わたし...長官!?」


 ミーナが、驚いて目を丸くする。


「シャルロット・フォン・アーベントロート、内政官に正式任命する」

「かしこまりました」


 シャルロットが、優雅に礼をする。


「レイラ、商業長官に任命する」

「へぇ、あたしが長官か。悪くないね」


 レイラが、満足そうに笑う。


 住民たちが、五人にも拍手を送る。


 祝賀会は、深夜まで続いた。


 人々は、喜びを分かち合い、未来への希望を語り合っている。その表情は、どれも幸せに満ち溢れていた。


 祝賀会が終わり、俺は五人と共に屋敷に戻った。


 リビングに集まり、暖炉の前に座る。炎が、優しく揺れている。その光は、まるで五人の顔を祝福するかのように、温かく照らしていた。


「ここまで来たな...」


 クレアが、感慨深そうに呟く。


「ああ」

「最初は、小さな村だったのに」


 リリエルが、窓の外を見る。


「今では、立派な街だ」

「わたし、最初は不安だったけど...今は幸せ!」


 ミーナが、嬉しそうに笑う。


「私も、この街に来て良かったと思っていますわ」


 シャルロットが、優雅に微笑む。


「あたしもだ。商売も順調だし、何より...いい仲間に恵まれた」


 レイラが、豪快に笑う。


「みんな...ありがとう」


 俺が言うと、五人が顔を上げた。


「みんなのおかげで、ここまで来れた」

「礼を言うのは、こっちだ」


 クレアが、優しく微笑む。


「お前がいたから、私たちはここにいる」

「そうよ」


 レイラが、俺の肩を叩く。


「あんたがいなきゃ、この街も、あたしたちの幸せもなかった」


 五人の言葉に、俺の胸が熱くなった。


 その時、シャルロットが真面目な表情で言った。


「でも、これで終わりではありませんわね」

「ああ。まだ始まったばかりだ」


 俺が答えると、クレアが頷いた。


「セレスティアとの結婚問題もある」

「それに、街はまだまだ発展できる」


 リリエルが、冷静に分析する。


「これから、もっと色々なことが起こるだろうな」


 レイラが、ワインを飲みながら言う。


「でも、あたしたちなら大丈夫さ」

「うん!」


 ミーナが、元気よく答える。


 窓の外では、月が綺麗に輝いている。


 その光は、まるで未来への道を照らしているかのように、優しく穏やかだった。


 だが、その時——


 街の外れの森の中、一人の人影が立っていた。


 黒いローブに身を包み、顔は深いフードで隠されている。その姿は、まるで闇そのものが人の形を取ったかのように、不気味だった。


 男は、街を眺めていた。


「面白い...」


 低い声が、闇の中に響く。


「短期間で、ここまで発展させるとは」


 男は、右手を上げた。その手には、奇妙な紋章が刻まれている。


「この街...いずれ我らの目的に使えるかもしれない」


 男は、不気味に笑った。


「レン・タカミ...お前の力、我らが頂く」


 その声は、夜風に紛れて消えていった。


 男の姿も、闇の中に溶けるように消えた。


 だが、その存在が残した不穏な気配は、まるで毒のように、静かに街の周辺に漂い続けていた。

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http://www.youtube.com/@mizukara-h2z

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