表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第4章 - 王女の来訪と国家の礎

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/41

第26話:王女の告白

 戦いの翌日、街は静かな朝を迎えていた。


 昨夜の激戦が嘘のように、空は澄み渡り、鳥のさえずりが心地よく響いている。住民たちは、復興作業に励みながらも、どこか晴れやかな表情をしていた。脅威が去ったという安堵感が、街全体を包み込んでいるようだった。


 俺は、屋敷の書斎で領地の書類に目を通していた。ヴォルフの領地を併合したことで、管理すべき範囲が倍になり、やるべきことも山積みだ。だが、それは嬉しい悲鳴でもある。


「レン様」


 ノックの音と共に、使用人が入ってきた。


「セレスティア様が、お呼びです」

「王女様が?」

「はい。庭でお待ちとのことです」


 俺は、書類を置いて立ち上がった。


 庭に出ると、セレスティアが噴水のそばに立っていた。


 朝日を浴びた彼女の姿は、まるで光の中に浮かぶ幻影のように美しく、その金髪は太陽の光を受けて、まばゆいほどに輝いていた。白いドレスが風に揺れ、その動きは、まるで雲が流れるように優雅だった。


「セレスティア様」


 俺が声をかけると、彼女はゆっくりと振り向いた。


「レン様...お話があります」


 その声には、いつもと違う緊張が含まれていた。


「どうぞ」


 俺は、彼女の隣に座った。


 しばらく、沈黙が続いた。噴水の水音だけが、静かに響いている。セレスティアは、何かを言おうとしているようだったが、なかなか言葉が出てこないようだった。その姿は、まるで告白を前にした少女のように初々しく、見ているこちらまで緊張してくる。


「レン様」


 ようやく、セレスティアが口を開いた。


「昨日の戦いで...私は改めて思いました」

「何をですか?」

「あなたは...本当に素晴らしい方だと」


 セレスティアは、俺を見つめた。その碧眼には、深い感情が揺れ動いている。


「強くて、優しくて、そして何より...誠実です」

「恐れ多いお言葉です」

「いいえ、事実ですわ」


 セレスティアは、俺の手を取った。その手は、震えていた。


「私...ずっと考えていました。この気持ちが、何なのか」


 彼女の声が、震える。


「最初は、ただの興味だと思っていました。優れた領主への敬意だと」

「でも...違ったのです」


 セレスティアの目に、涙が浮かぶ。


「あなたと話すと、胸が高鳴る。あなたの笑顔を見ると、幸せになる。あなたのことを考えると...もっと一緒にいたいと思う」

「セレスティア様...」

「私...」


 セレスティアは、深く息を吸った。


「あなたのことが...好きです」


 その言葉が、静かな庭に響いた。


「あなたと共にいたい。あなたと笑い合いたい。あなたと...この先の人生を歩みたい」


 セレスティアは、涙を流しながら続けた。


「王女という立場を忘れて、一人の女性として...あなたを愛しています」


 俺は、しばらく言葉が出なかった。


 王女からの告白——それは、想像していた以上に重いものだった。彼女の立場、責任、そして何より、この想いの真剣さ。全てが、俺の心を揺さぶった。


「俺も...」


 俺は、セレスティアの手を握り返した。


「俺も、王女様のことが好きです」

「レン様...!」

「最初にお会いした時から、あなたは特別でした」


 俺は、セレスティアを見つめた。


「美しくて、知的で、そして何より...心が優しい」

「あなたといると、俺も幸せなんです」


 セレスティアは、嬉しそうに涙を流した。その涙は、まるで朝露のように透明で美しかった。


「ありがとう...ありがとうございます...」


 俺は、セレスティアを抱き寄せた。


 彼女の体は、華奢で温かい。その感触が、まるで陶器のように繊細で、それでいて確かな存在感を持っていた。


「キスを...してもいいですか?」


 セレスティアが、恥ずかしそうに尋ねる。


「もちろんです」


 俺たちは、静かに唇を重ねた。


 優しくて、甘いキス。それは、まるで春の花びらが舞い降りるように柔らかく、二人の想いが溶け合っていくような、幸福な時間だった。


 キスが終わり、セレスティアは俺の胸に顔を埋めた。


「幸せ...です」

「俺もです」


 だが、セレスティアは、少し不安そうな表情を浮かべた。


「でも...」

「どうしました?」

「私、王女ですから...勝手に結婚はできないのです」


 セレスティアの声には、悲しみが滲んでいた。


「父上——国王の許可が必要です」

「なら、王都に行きます」


 俺が即座に答えると、セレスティアは驚いたように顔を上げた。


「本当に...?」

「ああ。俺は、あなたを諦めない」

「でも、父上は厳しい方です。簡単には許してくれないかもしれません」

「構いません。何度でも説得します」


 俺は、セレスティアの頬を優しく撫でた。


「あなたを幸せにしたいんです」

「レン様...」


 セレスティアは、また涙を流した。だが、今度は喜びの涙だった。


「ありがとう...本当に、ありがとうございます」


 二人は、しばらく抱き合っていた。


 午後、俺はセレスティアと共に、五人を集めた。


 リビングには、クレア、リリエル、ミーナ、シャルロット、レイラが座っている。みんな、何が起こるのか察しているようだった。


「みんな、紹介します」


 俺は、セレスティアの手を握った。


「セレスティア様と、俺は...お互いに想いを確かめ合いました」

「...そうか」


 クレアが、複雑そうな表情を浮かべながらも、微笑んだ。


「おめでとう、レン」

「クレア...」

「私は、お前が幸せなら嬉しい」


 クレアは、セレスティアに向き直った。


「王女様、よろしくお願いします」

「こちらこそ」


 セレスティアは、丁寧に礼をした。


 リリエルも、静かに頷く。


「王女...か。興味深い。よろしく頼む」

「はい、リリエル様」


 ミーナは、無邪気に喜んでいた。


「セレスティアおねえちゃん、これから家族だね!」

「ええ、ミーナ。よろしくね」


 セレスティアは、ミーナの頭を優しく撫でた。


 シャルロットは、貴族らしく優雅に微笑む。


「王女様が家族に加わるなんて...光栄ですわ」

「いいえ、こちらこそ」


 レイラは、豪快に笑った。


「ようこそ、相棒の嫁さん! あたしはレイラだ。よろしくな!」

「ええ、レイラ様。よろしくお願いします」


 五人は、それぞれに複雑な想いを抱えながらも、セレスティアを受け入れてくれた。その優しさに、俺は改めて感謝した。


 夜、六人でリビングに集まった。


 暖炉の炎が、部屋を優しく照らしている。六人が円を描くように座り、まるで家族のような温かい雰囲気が漂っていた。


「これから、どうなるのかしら」


 シャルロットが、不安そうに尋ねる。


「まず、王都に行って、国王の許可を得る」


 俺が答えると、セレスティアが心配そうな表情を浮かべた。


「父上は...厳しい方です」

「大丈夫だ」


 クレアが、力強く言う。


「私たちがついている」

「そうよ」


 レイラも、自信満々に答える。


「あたしたちは、家族だからね」

「家族...」


 セレスティアは、その言葉を噛み締めるように繰り返した。


「温かい言葉ですわね」

「ええ。私たちは、家族よ」


 シャルロットが、優しく微笑む。


 ミーナが、セレスティアの手を握った。


「わたしたち、ずっと一緒だよ!」

「ありがとう、ミーナ」


 セレスティアは、嬉しそうに微笑んだ。


 リリエルも、静かに言う。


「分からないことだらけだ。でも、みんなと一緒なら、乗り越えられる」

「ああ」


 俺は、六人を見回した。


 クレア、リリエル、ミーナ、シャルロット、レイラ、そしてセレスティア。


 六人のヒロインたち。それぞれが違う個性を持ち、それぞれが俺を支えてくれている。


「みんな、ありがとう」


 俺が言うと、六人が微笑んだ。


「礼を言われることじゃないわ」


 クレアが、優しく答える。


「私たちは、お前と共にいたいから、ここにいる」

「そうよ」


 レイラが、豪快に笑う。


「これからも、よろしくね。相棒」


 暖炉の炎が、揺れている。


 窓の外では、月が綺麗に輝いていた。


 六人の家族。


 新しい未来への第一歩が、今始まった。

読んで下さりありがとうございました!

★★★★★評価と[[[ブックマーク]]]、リアクションお願いします!

Youtubeにて作品公開中!

http://www.youtube.com/@mizukara-h2z

ご感想やご質問など、ぜひコメントでお聞かせください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ