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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第4章 - 王女の来訪と国家の礎

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第25話:ヴォルフの陰謀

 セレスティアの滞在三日目の夜、事件は突然起こった。


 警報の鐘が、夜の静寂を切り裂く。


 その音は、これまでとは違う緊急性を帯びていて、まるで街全体が悲鳴を上げているかのような切迫感があった。


 俺は、ベッドから飛び起きた。


「また魔物か...!」


 窓の外を見ると、街の入口から炎が上がっている。


 だが、今回は様子が違う。


 魔物だけではなく、人間の姿も見える。


 松明を持ち、武器を振りかざしている。


「傭兵...?」


 クレアが、剣を手に取りながら厳しい表情で呟いた。


「いや、それだけじゃない。


 魔物も一緒だ」


 俺たちは、急いで武装して外に出た。


 リビングには、既に四人が集まっていた。


 みんな、戦闘の準備を整えている。


「レン、どうなってる?」


 リリエルが、冷静に尋ねてくる。


「傭兵と魔物が同時に襲撃してきた」

「傭兵と魔物が...?」


 シャルロットが、信じられないという表情を浮かべる。


「そんなこと、あり得ない。


 魔物は人間の命令に従わない」


「いや、魔物使いがいるなら可能だ」


 レイラが、鋭く指摘する。


「そして、それができる人間は...」

「ヴォルフか」


 俺は、歯を食いしばった。


 街の入口に着くと、そこには想像を絶する光景が広がっていた。


 傭兵たちが五十人以上、そして魔物たちも同じくらい。


 オーク、ゴブリン、そして数体のトロールまでいる。


 その混成部隊が、まるで訓練された軍隊のように整然と街に向かって進んでいた。


 そして、その先頭には——


「ヴォルフ...!」


 あの傲慢な男が、馬に乗って立っていた。


 その顔には、勝利を確信したような邪悪な笑みが浮かんでいる。


「やはり、お前か!」


 俺が叫ぶと、ヴォルフは嘲笑った。


「ははは! 新参者め! お前の街など、今夜で終わりだ!」

「なぜ、こんなことを...!」

「決まっている! お前の領地が欲しいからだ! お前が断ったのが悪い!」


 ヴォルフの言葉は、まるで狂気に満ちていた。


「最初の魔物襲撃も、お前の仕業だったのか!」

「当然だ! お前を弱らせて、併合するつもりだった。


 だが、お前は予想以上に強かった」


 ヴォルフは、傭兵たちに合図する。


「だから、今度は確実に潰す! 傭兵と魔物、両方でな!」

「許さない...!」


 俺は、魔力を解放した。


「クレア、防衛隊は住民の避難を!」

「了解!」


 クレアが、防衛隊を率いて街の中へと駆けていく。


「リリエル、ミーナ、遠距離攻撃!」

「了解した」

「うん!」

「シャルロット、レイラ、負傷者の手当てを!」

「かしこまりました!」

「任せな!」


 俺は、最前線へと飛び出した。


 傭兵たちが、一斉に襲いかかってくる。


 その数は圧倒的だったが、俺は怯まない。


 剣を抜き、魔法を発動し、次々と敵を薙ぎ払っていく。


「【フレイムスラッシュ】!」


 炎を纏った剣が、傭兵たちを一掃する。


 だが、倒れた傭兵の後ろから、さらに魔物が襲いかかってくる。


「くっ...!」


 オークの棍棒が、俺の横を掠める。


 間一髪で回避し、反撃で首を斬り飛ばす。


「【アイスストーム】!」


 リリエルの魔法が、敵陣に降り注ぐ。


 氷の嵐が、傭兵と魔物を次々と凍らせていく。


 その光景は、まるで冬の吹雪が突然訪れたかのような圧巻のものだった。


「よし、その調子だ!」


 ミーナの矢も、正確に敵を射抜いていく。


 弓の名手である彼女の技術は、この戦場でも遺憾なく発揮されていた。


 だが、敵の数は多い。


「レン、後ろ!」


 クレアの声が聞こえた。


 振り返ると、トロールが巨大な樹を振り回して襲いかかってくる。


「【バリア】!」


 俺は、魔法障壁を展開した。


 樹が障壁に激突し、凄まじい音を立てる。


 だが、障壁は耐えた。


「今だ!」


 俺は、トロールに向かって跳躍した。


 そして、剣をその頭部に突き刺す。


 トロールが、轟音を上げて倒れた。


 その時、迎賓館の方から光が見えた。


 セレスティアだ。


 彼女は、護衛の騎士たちを率いて戦場に現れた。


 その姿は、まるで戦場に降臨した戦女神のように勇ましく、美しかった。


 白いドレスではなく、実用的な戦闘服に身を包み、腰には剣を佩いている。


「この街の人々を守ります!」


 セレスティアの声が、戦場に響く。


「王女様...!」


 俺が驚いていると、セレスティアは既に剣を抜いて傭兵に斬りかかっていた。


 その剣技は、想像以上に洗練されていて、宮廷での飾りではない、実戦で鍛えられたものだと分かった。


「セレスティア様、危険です!」

「構いません! 私も、この街を守りたいのです!」


 セレスティアは、次々と敵を倒していく。


 護衛の騎士たちも、王女を守りながら戦っている。


「くそっ...! 王女までいたのか!」


 ヴォルフが、焦ったように叫ぶ。


「もういい! 全軍、総攻撃だ!」


 ヴォルフの命令に、傭兵たちが一斉に襲いかかってくる。


 その勢いは、まるで濁流のように激しく、容赦がなかった。


「させるか!」


 俺は、最大威力の魔法を発動した。


「【メテオレイン】!」


 空から、無数の炎の隕石が降り注ぐ。


 隕石が地面に激突するたびに、爆発が起こり、敵を吹き飛ばしていく。


 その光景は、まるで天罰が下されたかのような壮絶なものだった。


 傭兵たちは、次々と倒れていく。


 魔物も、炎に焼かれて消えていく。


「ば、馬鹿な...!」


 ヴォルフが、信じられないという表情で呟く。


「こんな...こんな力が...!」


 俺は、ヴォルフに向かって歩いていった。


「ヴォルフ、お前の負けだ」

「く、来るな...!」


 ヴォルフは、馬から降りて逃げようとする。


 だが、クレアが先回りしていた。


「逃がさない」


 クレアの剣が、ヴォルフの首に突きつけられる。


「ひっ...!」


 ヴォルフは、その場に崩れ落ちた。


 戦いは、終わった。


 傭兵たちは全員倒され、魔物も殲滅された。


 住民に犠牲者は出ず、負傷者も軽傷で済んだ。


 シャルロットとレイラの迅速な対応のおかげだった。


 セレスティアが、俺の元に歩いてきた。


「レン様、ご無事でしたか」

「ええ。


 王女様こそ」


「私は大丈夫です」


 セレスティアは、捕らえられたヴォルフを見た。


 その目には、怒りと失望が混ざり合っていた。


「ヴォルフ・フォン・グライツ」


 セレスティアの声は、冷たく厳しい。


「あなたは、隣接領主への襲撃、傭兵の雇用、魔物の使役。


 これらは、王国法において重罪です」


「お、王女様...お許しを...!」


 ヴォルフが、必死に懇願する。


 だが、セレスティアの表情は変わらない。


「私は、第一王女として、ここに宣言します」


 セレスティアは、剣を掲げた。


「ヴォルフ・フォン・グライツの爵位を剥奪します。


 そして、その領地は、レン・タカミ子爵に併合されます」


「な...!」


 ヴォルフが、絶望の声を上げる。


「そんな...私の領地が...!」

「自業自得です」


 セレスティアは、騎士たちに命じた。


「彼を王都へ連行しなさい。


 裁判にかけます」


「はっ!」


 騎士たちが、ヴォルフを連行していく。


 その姿は、まるで地獄へ引きずられる罪人のように惨めだった。


 ヴォルフが去った後、セレスティアは俺を見つめた。


「レン様、あなたは真の領主です」

「王女様...」

「今日、私はあなたの強さを見ました。


 そして、何より...あなたの優しさを見ました」


 セレスティアの目には、涙が浮かんでいる。


「あなたは、住民を守るために戦った。


 私も、そんなあなたと共に戦えたことを...誇りに思います」


「ありがとうございます」


 セレスティアは、微笑んだ。


 その笑顔は、これまでで一番美しかった。


 翌朝、街は復興作業に追われていた。


 幸い、建物の被害は最小限で済んでいた。


 住民たちは、協力して瓦礫を片付け、傷ついた場所を修復していく。


 俺は、ヴォルフの領地を視察するため、馬車で向かった。


 その領地は、ノヴァシティの西に位置していて、面積はノヴァシティの倍ほどある。


 だが、統治が行き届いておらず、住民たちは疲弊していた。


「新しい領主様...?」


 住民たちが、不安そうに俺を見る。


「はい。


 これから、この地を治めます」


 俺が言うと、住民たちはざわめいた。


「前の領主様は...ひどい方でした」


 一人の老人が、恐る恐る口を開く。


「税は重く、法は不公平。


 私たちは、ずっと苦しんでいました」


「分かりました。


 これから、全てを変えます」


 俺は、住民たちに約束した。


「税を軽くし、法を公正にします。


 そして、この地を豊かにします」


 住民たちの目に、希望の光が灯った。


 セレスティアも、視察に同行していた。


「素晴らしいですわ、レン様」

「いえ、まだ始まったばかりです」

「でも、あなたなら必ずできる。


 私は、信じていますわ」


 セレスティアの言葉に、俺は力をもらった。


 屋敷に戻ると、五人が待っていた。


「お疲れ様、レン」


 クレアが、笑顔で迎えてくれる。


「領地が倍になったな。


 大変だぞ」


「ああ。


 でも、みんなの力を借りれば大丈夫だ」


「もちろんよ」


 シャルロットが、自信満々に答える。


「任せてちょうだい」


 リリエル、ミーナ、レイラも、それぞれに協力を約束してくれた。


「ところで、王女様は?」


 レイラが、いたずらっぽく尋ねる。


「迎賓館にいる」

「あの王女様、完全にあんたに惚れてるね」

「そうかな...」

「分かるよ。


 女の勘さ」


 レイラが、豪快に笑った。

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