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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第4章 - 王女の来訪と国家の礎

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第24話:王女との親交

 翌朝、セレスティアは数日間滞在したいと申し出た。


「この街をもっと見て回りたいのです」と彼女は言った。その言葉には、単なる視察以上の何かが込められているように感じられた。まるで、この地に何か特別なものを見出したかのような、熱のこもった響きがあった。

「もちろんです。お好きなだけ」


 俺が答えると、セレスティアは花が咲くように微笑んだ。その笑顔は、厳格な王女の仮面の下に隠されていた、一人の若い女性の素顔を垣間見せるものだった。


 午前中、俺はセレスティアを街の外れにある森へと案内した。


「この森には、珍しい薬草が自生しているんです」

「まあ、本当に?」


 セレスティアの目が、好奇心で輝く。その輝きは、まるで宝石箱を開けた子供のような純粋さに満ちていた。


 森の中を歩きながら、俺たちは様々な話をした。街のこと、魔物のこと、そして領地運営のこと。セレスティアは、一つ一つの話に真剣に耳を傾け、時には鋭い質問を投げかけてくる。その知性の高さは、並の学者でも及ばないほどのものだった。


「レン様は、どうしてこの地を選んだのですか?」


 セレスティアが、立ち止まって尋ねてきた。


「王国から授けられたんです。未開拓で、魔物が多い。誰も欲しがらない土地でした」

「それを、ここまで発展させたのですね」

「みんなの力です。俺一人では、何もできませんでした」


 俺の言葉に、セレスティアは少し寂しそうな表情を浮かべた。


「あなたは、本当に謙虚ですわね」

「そうでしょうか」

「ええ。普通の領主なら、自分の功績を誇るものです。でも、あなたは違う」


 セレスティアは、俺を見つめた。その眼差しには、尊敬と、そして何か他の感情が混ざり合っているように見えた。


「あなたは...特別ですわ」


 その言葉が、静かな森の中に響く。


 昼過ぎ、俺たちは小高い丘に登った。


 そこからは、ノヴァシティ全体を見渡すことができる。青い空の下、整然と並ぶ家々、活気ある商店街、緑豊かな畑。その光景は、まるで一枚の絵画のように美しく、平和そのものだった。


「綺麗...」


 セレスティアが、感嘆の声を上げる。


「こんなに美しい街、見たことがありませんわ」

「ありがとうございます」

「いいえ、本当に」


 セレスティアは、街を見つめたまま続けた。


「王都も立派ですが...どこか冷たいのです。石と権力の街。でも、ここは違う」


 彼女の声には、どこか寂しさが滲んでいた。


「ここには...温かさがある」

「セレスティア様...」

「レン様」


 セレスティアが、俺の方を向いた。


「私、王女として生まれました」


 その言葉には、重みがあった。


「物心ついた時から、周りは私を『王女様』としか見てくれませんでした。友達も、本当の友達なのか、王女だから近づいてきたのか分からない」


 セレスティアの目に、涙が浮かぶ。


「自由がなかったのです。何をするにも、護衛が付き添い、何を言うにも、王女らしくあるよう求められる」

「それは...辛かったでしょうね」

「ええ。でも、文句を言うことは許されませんでした。なぜなら、私は王女だから」


 セレスティアは、空を見上げた。


「だから、あなたの街を見て...驚いたのです」

「驚いた?」

「ええ。ここでは、みんなが自由に生きている。商人も、農民も、騎士も。それぞれが自分の意志で動き、笑い、生きている」


 セレスティアは、再び街を見つめた。


「こんな生き方もあるのだと...初めて知りました」


 俺は、セレスティアの肩に手を置いた。


「セレスティア様も、一人の人間です。王女である前に」

「...レン様」


 セレスティアが、俺を見つめる。その目には、感謝と、そして何か他の感情が渦巻いていた。


「ありがとうございます。そう言ってくれる人は...あなたが初めてです」


 風が、優しく吹く。セレスティアの金髪が、まるで金色の波のように揺れた。


 しばらく、俺たちは無言で街を眺めていた。だが、その沈黙は居心地の悪いものではなく、むしろ心地よい静寂だった。まるで、二人だけの世界に包まれているかのような、不思議な一体感があった。


 夕方、迎賓館に戻る途中、セレスティアが口を開いた。


「レン様、一つお願いがあるのですが」

「何でしょう?」

「今夜、庭で...少しお話しできませんか? 二人きりで」


 その言葉には、どこか切実な響きがあった。


「もちろんです」


 セレスティアは、安心したように微笑んだ。


 夜、月が昇った頃、俺は迎賓館の庭へと向かった。


 庭には、既にセレスティアが立っていた。月明かりを浴びた彼女の姿は、まるで月の女神が地上に降り立ったかのような、神秘的な美しさを纏っていた。白いドレスが夜風に揺れ、その動きは、まるで雲が流れるように優雅だった。


「レン様」


 セレスティアが、俺に気づいて振り向く。


「来てくださったのですね」

「約束ですから」


 俺たちは、庭のベンチに座った。噴水の水音が、心地よく響いている。その音は、まるで時の流れを刻むかのように、規則正しく穏やかだった。


「今日は、ありがとうございました」


 セレスティアが、静かに言う。


「いえ」

「レン様と話していると...不思議と心が軽くなります」


 セレスティアは、空を見上げた。


「王都では、いつも緊張していました。一つの失言も許されない。一つの失態も許されない。まるで、ガラスの檻の中にいるような息苦しさでした」


 彼女の声には、長年抑圧されてきた感情が滲んでいた。


「でも、ここでは...あなたといると...そんな重荷を忘れられます」

「セレスティア様...」

「もっと...あなたと話していたい」


 セレスティアが、俺を見つめた。月明かりに照らされた彼女の目は、まるで深い海のように透明で、そして何か言葉にできない想いが揺れ動いているようだった。


「俺も、そう思います」


 俺が答えると、セレスティアの頬が、ほんのり赤く染まった。


「レン様は...優しいですわね」

「そうでしょうか」

「ええ。本当に」


 セレスティアは、少し間を置いてから続けた。


「私...こんな気持ちになったのは、初めてです」

「気持ち...?」

「ええ。誰かと一緒にいたいと思う気持ち。誰かの声を聞いていたいと思う気持ち」


 セレスティアの声が、震える。


「これが...何なのか、まだ分かりません。でも...確かなのは...」


 彼女は、俺の手を握った。その手は、冷たく震えていた。


「あなたといると...幸せなのです」


 俺は、セレスティアの手を握り返した。


「俺も、幸せです」


 セレスティアは、涙を浮かべて微笑んだ。その笑顔は、これまで見たどの笑顔よりも美しく、そして切なかった。


 しばらく、俺たちは手を繋いだまま、静かに夜空を眺めていた。星が、無数に輝いている。その星々は、まるで二人の未来を祝福するかのように、優しく瞬いていた。


 だが、まだ告白はしない。


 時期ではないと、二人とも理解していた。セレスティアには王女としての立場があり、俺にも領主としての責務がある。この想いが、いつか実を結ぶのか、それとも儚く消えるのか。それは、まだ分からない。


 ただ、この瞬間が永遠に続けばいいと、そう願うだけだった。


 一方、屋敷では——


「また...増えるのか?」


 クレアが、溜息をついた。


 五人は、リビングに集まっていた。


「王女...か。興味深い」


 リリエルが、冷静に分析する。


「あの王女様、間違いなくレンに惹かれている」

「セレスティアおねえちゃん、綺麗!」


 ミーナが、無邪気に言う。


「でも、レンおにいちゃんのこと好きなんだよね?」

「...そうみたいね」


 シャルロットが、複雑そうな表情で答える。


「王女様なら...仕方ないわね。私たちも、反対はできない」

「相棒、モテモテだな」


 レイラが、豪快に笑う。


「でも、あたしは構わないよ。王女様もいい人だし」

「私も...反対はしない」


 クレアが、少し寂しそうに言う。


「レンが幸せなら、それでいい」

「私も同じだ」


 リリエルが、頷く。


「わたしも!」


 ミーナも、元気よく答える。


「では、みんな同意ね」


 シャルロットが、確認するように言う。


「王女様が、もし仲間になるなら...歓迎しましょう」


 五人は、それぞれに複雑な想いを抱えながらも、レンの幸せを願っていた。その想いは、まるで母親が子供を見守るような、深く優しいものだった。


 翌朝、俺は五人に昨夜のことを話した。


「王女様と...」


 クレアが、少し驚いたように言う。


「ああ。でも、まだ何も決まったわけじゃない」

「そうか」


 クレアは、複雑そうな表情を浮かべたが、すぐに微笑んだ。


「お前が幸せなら、私は嬉しい」

「ありがとう、クレア」


 他の四人も、それぞれに祝福の言葉をくれた。その優しさが、俺の胸を温かくした。


 だが同時に、責任の重さも感じた。


 この五人を、そしてもしかしたらセレスティアも、幸せにする責任。それは、決して軽いものではない。


 だが、俺は逃げない。全員を、幸せにする。


 そう、心に誓った。

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