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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第4章 - 王女の来訪と国家の礎

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第23話:王女の来訪

 命名式から一週間後のある朝、屋敷に王国騎士団の使者が訪れた。


 その使者は、前回とは比べ物にならないほど格式高い装いをしていた。純白の鎧に身を包み、王国の紋章を刻んだ盾を持ち、まるで神話に登場する聖騎士のような威厳を纏っている。その姿を見ただけで、これが通常の用件ではないことが分かった。


「レン・タカミ子爵閣下」


 使者は、深々と頭を下げた。子爵という呼称に、俺は少し驚く。まだ正式には男爵のはずだが、もしかしたら昇格の話が進んでいるのかもしれない。


「王国第一王女、セレスティア・ヴァン・アルカディア殿下が、三日後にこの地を視察なさいます」

「王女様が...?」


 俺の隣にいたシャルロットが、思わず声を上げた。その声には、驚きと緊張が入り混じっていた。


「はい。陛下と王女殿下は、ノヴァシティの発展を大変喜んでおられます。そこで、殿下自らこの地を訪れたいと」

「分かりました。謹んでお迎えいたします」


 使者が去った後、俺は五人を集めた。


「王女様...」


 シャルロットが、緊張した面持ちで呟く。その表情は、まるで試験を控えた学生のように不安げだった。


「大丈夫か、シャルロット?」

「ええ...ただ、王女様を迎えるとなると、準備が...」

「何が必要だ?」

「まず、迎賓館が必要ですわ。王女様を一般の屋敷に泊めるわけにはいきません」

「迎賓館...か」


 俺は、少し考えた。


「なら、創造魔法で作ろう」

「本当ですか!?」


 シャルロットが、驚いたように目を見開く。


「ああ。三日あれば、十分だ」


 こうして、俺たちは王女を迎える準備に追われることになった。


 翌日、俺は街の中心部に迎賓館を建設し始めた。


 創造魔法を発動し、壮麗な建物を作り上げていく。三階建ての白亜の館で、外壁には美しい装飾が施され、庭には噴水と花壇が配置されている。その姿は、まるで王宮を小さくしたかのような豪華さだった。


「すごい...」


 住人たちが、驚きの声を上げながら建設の様子を見守っている。


 二日かけて、迎賓館は完成した。内装も完璧に整え、調度品も全て揃えた。シャルロットの指示のもと、使用人も十人ほど雇い、接客の準備も整った。


 そして、三日目——


 朝から、街全体が緊張に包まれていた。住人たちは、通りを掃除し、店先を飾り付け、まるで祭りの前のような賑わいだった。ただし、その賑わいには、期待と共に緊張という重みが加わっている。


「レン、大丈夫か?」


 クレアが、心配そうに尋ねてくる。彼女も、正装に身を包んでいた。


「ああ。みんなも準備はいいか?」

「もちろんだ」


 リリエルが、いつもより丁寧に髪を整えながら答える。


「わたしも!」


 ミーナが、元気よく答える。だが、その尻尾は少し震えていて、緊張しているのが分かった。


「大丈夫よ、ミーナ」


 シャルロットが、優しく微笑む。


「王女様は、優しい方だと聞いているわ」

「そうなの?」

「ええ。民思いで、知的で、そして何より公正な方だと」


 レイラも、いつもより落ち着いた服装だった。


「あたしも、王女様と会うのは初めてだ。緊張するね」


 昼過ぎ、見張り塔から鐘の音が鳴り響いた。


 王女の一行が、街に近づいているという合図だ。


 俺たちは、街の入口で待機した。住人たちも、通り沿いに並んで王女を迎える準備をしている。その光景は、まるで歴史的な瞬間を目撃するかのような厳粛さに満ちていた。


 やがて、豪華な馬車が見えてきた。


 純白の馬車に、金色の装飾。王国の紋章が大きく描かれ、四頭の白馬が引いている。その周りには、二十人ほどの騎士たちが護衛として付き従っている。まるで、絵本から飛び出してきたような幻想的な光景だった。


 馬車が、俺たちの前で止まった。


 扉が開く。


 そして、一人の女性が現れた。


 金髪が、陽光を受けてきらきらと輝いている。その髪は、まるで黄金の糸を紡いだかのように美しく、風に揺れるたびに光の粒子が舞い散るようだった。碧眼は、深い海のような透明感があり、見る者を引き込むような吸引力を持っている。白いドレスを纏い、その姿は、まさに完璧な美の化身だった。


 年齢は二十歳くらいだろうか。若々しさと大人の魅力が絶妙に混ざり合い、近づきがたい気品がありながらも、どこか親しみやすい雰囲気も漂わせている。その矛盾した魅力が、彼女をより一層魅力的にしていた。


「レン・タカミです。ようこそ、ノヴァシティへ」


 俺は、膝をついて頭を下げた。


「面を上げてくださいな」


 声は、鈴を転がすように澄んでいて、それでいて力強さも感じさせる。


 俺が顔を上げると、王女は優しく微笑んでいた。


「私は、セレスティア・ヴァン・アルカディア。父である国王の命を受けて、この地を視察に参りました」

「恐れ多いことでございます」

「いいえ。噂は、王都でも聞いておりましたわ。短期間で領地を発展させた若き領主がいると」


 セレスティアは、俺を見つめた。その視線は、値踏みするようなものではなく、純粋な興味と好奇心に満ちている。


「あなたが、レン・タカミ? 思っていたより、若い方なのですね」

「お恥ずかしい限りです」

「いいえ。若さは武器ですわ。それに、若いからこそ、古い慣習に縛られない発想ができるのでしょう」


 セレスティアの言葉には、知性が滲み出ていた。


「こちらが、私の仲間です」


 俺は、五人を紹介した。


「クレア、騎士団長です」

「クレアと申します」


 クレアが、騎士らしく礼をする。


「リリエル、魔法研究所の所長です」

「リリエルです」


 リリエルが、優雅に一礼する。


「ミーナ、農業を担当しています」

「み、ミーナです!」


 ミーナが、緊張しながら礼をする。


「シャルロット、内政官です」

「シャルロット・フォン・アーベントロートです」


 シャルロットが、貴族らしく優雅に礼をする。


「レイラ、商業を担当しています」

「レイラだ。よろしく、王女様」


 レイラが、気さくに手を差し出す。


 セレスティアは、少し驚いたような表情を浮かべたが、すぐに笑顔になった。


「皆さん、個性的で素敵ですわね」


 そう言って、セレスティアはレイラの手を握った。


「では、街を案内していただけますか?」

「もちろんです」


 俺たちは、セレスティアを街へと案内した。


 まず、商店街を通る。住人たちが、道の両側に並んで王女を歓迎している。


「王女様、ようこそ!」

「王女様、ありがとうございます!」


 住人たちの声に、セレスティアは笑顔で手を振って応えている。その姿は、まるで太陽のように明るく、人々の心を照らしているようだった。


「活気がありますわね」


 セレスティアが、感心したように呟く。


「はい。多くの方が、この地に移住してきてくださいました」

「それは、あなたが良い領主だからでしょう」


 セレスティアの言葉に、俺は少し照れくさくなった。


 次に、リリエルの魔法研究所を訪れた。


「素晴らしい施設ですわね」


 セレスティアが、研究所を見回しながら言う。


「ありがとうございます」


 リリエルが、研究中の魔法陣を見せる。


「これは...空間魔法の応用ですか?」

「はい。さすが、王女様。お詳しいですね」

「少しばかり、魔法を学んでおりますので」


 セレスティアとリリエルは、しばらく魔法について語り合っていた。その会話は、まるで二人の学者が議論しているかのような深さがあった。


 ミーナの畑も訪れた。


「まあ、こんなに大きな野菜...!」


 セレスティアが、巨大なカボチャを見て驚く。


「わたしが育てました!」


 ミーナが、誇らしげに答える。


「素晴らしいですわ。この土地は、本当に豊かなのですね」

「はい! レンおにいちゃんが、魔物を倒してくれたから!」


 ミーナの言葉に、セレスティアは俺を見た。


「あなたは、魔物退治もなさるのですか?」

「はい。領民を守るのも、領主の務めですから」

「...立派ですわね」


 セレスティアの目に、尊敬の色が浮かぶ。


 夕方、迎賓館で夕食会が開かれた。


 豪華な料理が並べられ、セレスティアは俺たちと共に食事をした。王女という立場でありながら、彼女は気さくに会話に加わり、笑い、まるで古くからの友人のような雰囲気だった。


「レン様」


 セレスティアが、俺を見つめた。


「私、この街がとても気に入りましたわ」

「ありがとうございます」

「いいえ。本当に素晴らしい。短期間で、ここまで発展させるとは」


 セレスティアは、グラスを傾けた。


「あなたは、本当に優れた領主ですわ」

「恐れ多いお言葉です」

「いいえ、事実ですわ」


 セレスティアは、微笑んだ。


「もっと、あなたのことを知りたいですわね」


 その言葉には、単なる興味以上のものが込められているように感じた。


 食事が終わり、セレスティアは迎賓館の部屋へと案内された。


 俺たちも、屋敷へと戻る。


「王女様、いい人だったな」


 クレアが、安心したように言う。


「ああ。思っていたより、親しみやすい方だった」


 リリエルも、同意する。


「素敵な人!」


 ミーナも、嬉しそうだ。


「気品がありながらも、偉ぶらない。素晴らしい方ですわ」


 シャルロットも、感心している。


「あの王女様、あんたのこと気に入ったみたいだね」


 レイラが、いたずらっぽく笑う。


「そうか?」

「分かるよ。あたしは、商人だからね。人の気持ちを読むのは得意なんだ」


 レイラの言葉に、俺は少し戸惑った。


 だが、確かに——セレスティアの目には、何か特別な感情があったような気がした。


 その夜、俺は窓から星空を眺めていた。


 王女の来訪。


 それは、俺の人生に、また新しい風を吹き込んだ。


 これから、どうなるのだろうか。

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