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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第3章 - ツンデレ令嬢と敏腕商人

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第15話:商業ギルドからの招待

 シャルロットが仲間に加わってから数日が経った。


 屋敷での生活は、以前にも増して賑やかになった。朝食の席には、クレア、リリエル、ミーナ、そしてシャルロットの四人が揃い、まるで花園のように華やかだ。それぞれの個性が、色とりどりの花のように咲き誇っている。


 シャルロットは、最初こそ戸惑っていたものの、今ではすっかり馴染んでいる。特にミーナとは仲が良く、よく一緒に遊んでいる姿を見かける。クレアやリリエルとも、徐々に打ち解けてきているようだった。


 そんなある日の午後、屋敷に一人の使者が訪れた。


「レン・タカミ様はいらっしゃいますか?」


 玄関に立っていたのは、立派な服を着た中年の男性だった。その態度からして、どこかの組織の使者だろう。


「俺がレンですが」


「これは失礼いたしました」


 男性は、丁寧に一礼した。


「私は、商業ギルド本部の者です。実は、ギルドマスターがレン様にぜひお会いしたいとのことで、参上いたしました」


「商業ギルド?」


 俺は、少し驚いた。冒険者ギルドには何度も行っているが、商業ギルドとは縁がなかった。


「はい。レン様の噂は、商業ギルドにも届いております。ぜひ、お話をお聞きしたいとのことです」


「分かりました。いつ伺えばいいですか?」


「できれば、今日中にお越しいただければ幸いです」


「今日? 急ですね」


「申し訳ございません。ですが、非常に重要な案件でして」


 使者の真剣な表情を見て、俺は頷いた。


「分かりました。すぐに準備します」


「ありがとうございます。お待ちしております」


 使者は、もう一度深々と礼をして去っていった。


 俺は、クレアたちに事情を説明した。


「商業ギルド? 一体、何の用だ?」


 クレアが、不思議そうに首を傾げる。


「分からないけど、行ってくる」


「私も行く」


 クレアが、即座に答える。


「私も」


 リリエルも続く。


「わたしも!」


 ミーナも元気よく手を挙げる。


「私も、ご一緒してもよろしいかしら?」


 シャルロットも、興味深そうに尋ねてくる。


「みんな来るのか? 商談になるかもしれないぞ」


「構わない。お前が行くなら、私も行く」


 クレアが、強い口調で言う。


「私も、商業というものに興味がある」


 リリエルも、静かに答える。


「レンおにいちゃんと一緒!」


 ミーナは、もう決定事項だと言わんばかりに俺の手を握る。


「商業ギルドなら、私の知識が役立つかもしれないわ」


 シャルロットも、自信ありげに言う。


「じゃあ、みんなで行くか」


 こうして、俺たちは商業ギルド本部へと向かった。


 商業ギルド本部は、街の中心部に位置する立派な建物だった。


 三階建ての豪華な造りで、正面には大きな看板が掲げられている。『商業ギルド本部』と金色の文字で書かれていて、その存在感は圧倒的だ。まるで、ここが街の経済の中心であることを誇示しているかのようだった。


 建物の前には、多くの商人たちが行き交っている。皆、忙しそうに書類を抱えたり、仲間と商談をしたりしている。その活気は、冒険者ギルドとは一味違う、独特の雰囲気を醸し出していた。


「すごい人だな」


「ああ。さすがは商業ギルドだ」


 クレアが、感心したように呟く。


 俺たちは、建物の中へと入った。


 内部は、外観以上に豪華だった。大理石の床、高い天井、そして壁には様々な商品の絵画が飾られている。受付には、美しい女性が数人座っていて、来客を丁寧に案内している。


「ご予約のレン・タカミ様ですね。お待ちしておりました」


 受付の女性が、俺たちを見て笑顔で迎えてくれた。


「こちらへどうぞ」


 案内されたのは、三階の最上階にある広い部屋だった。


 部屋の中央には、大きな円卓が置かれている。そして、その奥の席には、立派な髭を蓄えた老人が座っていた。恐らく、ギルドマスターだろう。


「ようこそ、レン殿。お待ちしておりました」


 ギルドマスターが、穏やかな笑みを浮かべながら立ち上がった。


「私は、商業ギルドのマスター、エドワードと申します」


「レン・タカミです。こちらは、私の仲間です」


 俺は、クレアたちを紹介した。


「これはまた、美しい方々ばかりで」


 エドワードは、満足そうに頷いた。


「さて、本題に入りましょう。実は、レン殿にぜひお会いしたい者がおります」


 エドワードが手を上げると、部屋の隅にあった扉が開いた。


 そこから現れたのは——


 黒髪をショートカットにした、褐色の肌の女性だった。


 年齢は二十代半ばくらいだろうか。赤いスーツを着こなし、その姿は凛としていて、まるで炎のような存在感を放っている。琥珀色の瞳は鋭く、だがどこか親しみやすい光も宿っていた。


「よぉ、あんたが噂のレンかい?」


 女性は、気さくな口調で俺に話しかけてきた。その態度には、貴族のような堅苦しさは微塵もなく、むしろ街の姐さんのような親しみやすさがあった。


「面白そうな男だって聞いてたけど、本当みたいだね」


「面白そう...?」


 俺は、少し困惑した。


「ああ。あんた、街を何度も救ったんだって? それに、魔物をあっという間に倒す力があるとか」


 女性は、俺の周りをぐるりと回りながら観察している。まるで、商品の価値を見定める商人のような眼差しだ。


「私はレイラ。商業ギルドの敏腕商人ってところかな」


 レイラと名乗った女性は、自信満々に胸を張った。


「レイラ...」


「ああ。よろしくね、相棒」


「相棒?」


「まあ、これからそうなる予定だからさ」


 レイラは、いたずらっぽく笑った。その笑顔は、まるで悪戯を企む子供のようで、だが同時に何か大きな計画を秘めているようにも見えた。


「どういうことですか?」


 エドワードが、咳払いをしながら説明を始めた。


「レン殿、実は我々商業ギルドは、あなたに提案があるのです」


「提案?」


「はい。あなたには、創造魔法が使えると聞いております」


「ええ、まあ」


「その力を、我々の商売に使わせていただけないでしょうか」


 エドワードの言葉に、俺は少し驚いた。


「商売に...?」


「ああ」


 今度は、レイラが口を開いた。


「あんたの創造魔法で、希少なアイテムを作る。で、あたしがそれを高値で販売する。利益は折半。どう? 悪くない話でしょ?」


 レイラは、自信満々に腕を組んだ。


「つまり、俺の力を使ってビジネスをしたいと?」


「そういうこと。あたし、商売の才能には自信があるんだ。あんたの力と、あたしの才能を組み合わせれば、絶対に儲かる」


 レイラの目は、まるで獲物を見つけた鷹のように輝いていた。


「でも、希少なアイテムを大量に作ったら、価値が下がるんじゃないか?」


「いい質問だね」


 レイラは、満足そうに頷いた。


「だから、量は制限する。月に数個だけ。そうすれば、希少性は保たれる」


「なるほど...」


「それに、あたしが売るのは本当に必要な人だけ。金持ちに高く売りつけるんじゃなくて、困ってる人に適正価格で売る」


 レイラの言葉には、商人としての誇りが滲み出ていた。


「悪くない話だな」


 俺は、素直にそう思った。自分の力が、誰かの役に立つなら嬉しい。それに、レイラという人物も興味深い。


「じゃあ、契約成立?」


「ああ。よろしく頼む」


 俺が手を差し出すと、レイラは力強く握り返してくれた。その手は、温かくて、どこか安心感があった。


「よし! じゃ、相棒。これからよろしくね」


「相棒...か」


 俺は、少し照れくさくなった。


「あたし、あんたのこと気に入ったよ。いい男だ」


 レイラは、豪快に笑った。その笑い声は、まるで太陽のように明るく、周囲を照らすようだった。


 契約の話が終わると、エドワードが食事を用意してくれた。


「せっかくですから、お食事でも」


 広間には、豪華な料理が並べられた。肉料理、魚料理、サラダ、パン、そしてデザートまで。どれも一流の料理人が作ったものだろう。


 俺たちは、円卓を囲んで食事をした。


「レイラさん、商人として長いんですか?」


 クレアが、興味深そうに尋ねる。


「ん? まあ、十年くらいかな」


「十年...」


「ああ。最初は小さな雑貨屋から始めて、今じゃこうやってギルドの一員だ」


 レイラは、自慢げに胸を張る。


「苦労されたんですね」


 リリエルが、静かに言う。


「まあね。でも、後悔はしてないよ。商売は楽しいからさ」


 レイラの目は、まるで少年のように輝いていた。


「レイラおねえちゃん、かっこいい!」


 ミーナが、目を輝かせる。


「おねえちゃん、か。悪くないね」


 レイラは、ミーナの頭を撫でた。


 シャルロットは、少し警戒した様子でレイラを見ている。


「商人...ですの?」


「ああ。何か問題でも?」


「いえ...ただ、貴族としては、商人の方々とは距離を置くように教えられてきたもので」


「はは、堅苦しいね。まぁ、気にしないでよ。あたしは、身分とか関係なく付き合うタイプだから」


 レイラは、気さくに笑った。


「...そうですか」


 シャルロットは、少しだけ表情を緩めた。


 食事をしながら、俺たちは色々な話をした。


 レイラは、本当に話上手だった。商売の話、旅の話、そして時には冗談も交えて、場を盛り上げてくれる。その姿は、まるで熟練の語り部のようだった。


「あんた、本当に面白い男だね」


 レイラが、俺を見つめながら言った。


「そうか?」


「ああ。強いのに、偉ぶらない。優しいのに、甘くない。そういうバランスの取れた人間、なかなかいないよ」


 レイラの言葉には、嘘がなかった。その目は、真剣で、どこか尊敬の念すら込められているように見えた。


「ありがとう」


「礼を言われることじゃないさ。事実を述べただけだ」


 レイラは、また豪快に笑った。


 食事が終わると、俺たちは商業ギルドを後にした。


「また来るよ、相棒」


 レイラが、手を振りながら見送ってくれる。


「ああ。またな」


 俺も、手を振り返した。


 帰りの道中、クレアが口を開いた。


「レイラ...面白い人だったな」


「ああ。いい人だった」


「お前、また女を増やすつもりか?」


 クレアが、少し不機嫌そうに言う。


「別に、そんなつもりは...」


「でも、レイラはお前のことを気に入ってたぞ。あれは、ただのビジネスパートナーとしての目じゃなかった」


「...そうかな」


 俺は、少し照れくさくなった。


 リリエルが、冷静に分析する。


「確かに、レイラの視線には、特別な感情が含まれていた。恋愛感情の初期段階と推測される」


「リリエル、そういう分析はやめてくれ...」


「事実だ」


 ミーナが、くすくすと笑う。


「レンおにいちゃん、モテモテ!」


「モテモテって...」


 シャルロットは、少し複雑そうな表情をしている。


「...また、ライバルが増えるのかしら」


「ライバル?」


「何でもないわ」


 シャルロットは、ぷいっと顔を背けた。


 俺は、少し困惑しながらも、心の中では嬉しかった。


 レイラという、新しい仲間——いや、相棒ができた。


 これから、彼女とどんなビジネスをしていくのか。


 楽しみで仕方なかった。

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