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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第3章 - ツンデレ令嬢と敏腕商人

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第14話:ツンデレ令嬢の心変わり

 魔物襲撃事件の翌日、パーティー最終日の朝を迎えた。


 昨日の事件で、王都の街は少なからず被害を受けたが、幸い死者は出なかった。俺たちが迅速に対応できたおかげだ。街の人々は、俺たちに感謝の言葉を惜しみなく投げかけてくれた。


 公爵も、朝食の席で何度も礼を述べてくれた。


「レン殿、本当にありがとうございました。あなた方がいなければ、多くの命が失われていたことでしょう」


「いえ、当然のことをしただけです」


「謙虚ですな。だが、あの戦いぶりは見事でした」


 公爵は、満面の笑みで俺の肩を叩いた。


 朝食を終えると、俺は庭を散歩することにした。昨日の戦闘で少し疲れていたわけではないが、朝の空気を吸いたかった。


 広い庭園には、色とりどりの花が咲いている。手入れが行き届いていて、まるで絵画のような美しさだ。噴水の周りを歩いていると、ベンチに座っている人影が目に入った。


 シャルロットだった。


 彼女は、一人で何かを考え込んでいるようだった。俺の足音に気づいて、顔を上げる。


「...レン」


「おはよう、シャルロット」


「おはよう...」


 シャルロットは、少し戸惑ったような表情をしている。昨日までの高圧的な態度は完全に消えていて、むしろどこか不安そうにすら見えた。


「隣、座ってもいいか?」


「...ええ」


 俺は、シャルロットの隣に座った。しばらく、沈黙が続く。鳥のさえずりと、噴水の水音だけが聞こえる。


「あの...」


 シャルロットが、小さな声で口を開いた。


「昨日のこと...」


「うん」


「本当に...ありがとう」


 その言葉は、心の底から絞り出されたような、真摯なものだった。


「どういたしまして」


「私...あなたのこと、誤解してたわ」


 シャルロットは、膝の上で手を組みながら続けた。


「最初に会った時、平民だとか、失礼なことを言ったわね」


「気にしてないよ」


「でも、私は気にしてるの」


 シャルロットは、俺の方を向いた。その青い瞳には、後悔の色が浮かんでいる。


「あなたは...本当に優しくて、強くて...それに、誰に対しても分け隔てなく接する」


「そんな大したことじゃないよ」


「いいえ、大したことよ」


 シャルロットは、強く首を横に振った。


「貴族の中には、平民を見下す者が多いわ。私も、その一人だった。でも、あなたは違う。身分なんて関係なく、困っている人を助ける」


 彼女の声が、少し震える。


「昨日、私は民間人を守ろうとした。でも、力が足りなかった。あのままだったら、私も、守ろうとした人たちも、みんな死んでいたかもしれない」


「でも、実際には誰も死ななかった」


「それは、あなたが助けてくれたから」


 シャルロットは、俺をじっと見つめた。


「私...あなたともっと一緒にいたい」


 その言葉に、俺は少し驚いた。


「一緒に...?」


「ええ。あなたと一緒なら、私はもっと強くなれる気がするの。もっと多くの人を守れる気がするの」


 シャルロットは、少し恥ずかしそうに視線を逸らしながら続けた。


「それに...あなたと一緒にいると、楽しいわ。初めて、心から楽しいと思えた」


「シャルロット...」


「だから...お願い」


 シャルロットは、もう一度俺を見つめた。その目には、真剣な光が宿っている。


「冒険に、連れて行ってくれないかしら?」


 俺は、少し考えてから答えた。


「いいけど、危険だぞ」


「分かってるわ。でも、あなたがいれば大丈夫」


「そこまで信頼してくれるのか」


「...ええ」


 シャルロットは、頬を赤らめながら頷いた。


「あなたは、私が初めて心から信頼できると思った人よ」


 その言葉を聞いて、俺は微笑んだ。


「分かった。じゃあ、一緒に行こう」


「本当!?」


 シャルロットの表情が、パッと明るくなる。


「ありがとう、レン!」


 彼女は、嬉しそうに俺の手を握った。その手は、温かくて、少し震えている。


「でも、お父さんには許可をもらわないとな」


「...そうね。父に、話してみるわ」


 シャルロットと俺は、公爵の書斎へと向かった。


 ノックをすると、中から「どうぞ」という声が聞こえる。


 扉を開けると、公爵が机に座って書類を読んでいた。俺たちの姿を見ると、驚いたように顔を上げる。


「シャルロット、それにレン殿。どうしたのかね?」


「父上...お話があります」


 シャルロットは、緊張した様子で一歩前に出た。


「私...レンさんと一緒に、冒険に出たいのです」


「冒険に...?」


 公爵は、少し驚いたような表情を浮かべた。


「そうです。レンさんたちと共に旅をして、もっと強くなりたいのです」


「...そうか」


 公爵は、しばらく黙って考え込んでいたが、やがて穏やかな笑顔を浮かべた。


「良いだろう」


「本当ですか!?」


 シャルロットが、驚いたように声を上げる。


「ああ。お前が、そこまで真剣に人を信頼する姿を見たのは初めてだ」


 公爵は、俺の方を向いた。


「レン殿、娘をよろしく頼む」


「はい。必ず、守ります」


「うむ。それに...」


 公爵は、少し寂しそうな笑顔を浮かべた。


「お前も、もう大人だ。自分の道を選ぶ権利がある。父としては寂しいが、応援しよう」


「父上...」


 シャルロットの目に、涙が浮かぶ。


「ありがとうございます、父上」


「いいんだ。ただ、時々は手紙を寄こしてくれよ」


「はい!」


 シャルロットは、嬉しそうに頷いた。


 こうして、シャルロットは正式に俺たちの仲間となった。


 その日の午後、俺たちは王都を出発し、街の屋敷へと戻った。


 馬車の中で、シャルロットは少し緊張した様子だった。


「大丈夫か?」


「ええ...ただ、みんなと上手くやっていけるかしら」


「心配しなくても大丈夫だよ。みんな、いい人たちだから」


「...そうね」


 シャルロットは、少しだけ安心したように微笑んだ。


 屋敷に到着すると、クレアたちが玄関で出迎えてくれた。


「お帰り、レン」


 クレアが、笑顔で迎えてくれる。だが、シャルロットの姿を見ると、少し複雑な表情になった。


「...また増えたのか」


「まあ、色々あってな」


「そうか...」


 クレアは、少し溜息をついたが、すぐに表情を戻した。


「まあ、仕方ない。レンが決めたことなら、私は従う」


 リリエルは、シャルロットを興味深そうに観察している。


「よろしく、シャルロット」


「...こちらこそ」


 シャルロットは、少し緊張しながら答える。


 ミーナは、嬉しそうに駆け寄ってきた。


「わーい! シャルロットおねえちゃん!」


「お、おねえちゃん...?」


 シャルロットは、少し戸惑っている。だが、ミーナの無邪気な笑顔を見て、表情が緩んだ。


「...ええ。よろしくね、ミーナ」


 シャルロットが、ミーナの頭を優しく撫でる。ミーナは、嬉しそうに尻尾を振った。


「みんな、優しいのね...」


 シャルロットは、小さく呟いた。


「こんなに...温かい場所、初めて...」


 その言葉を聞いて、俺は嬉しくなった。シャルロットが、ここに居場所を見つけてくれたのだと分かったからだ。


 その夜、俺は自分の部屋で寛いでいた。


 今日も色々なことがあった。シャルロットが仲間に加わり、屋敷はより賑やかになった。これから、どんな冒険が待っているのか。楽しみで仕方ない。


 そんなことを考えていると、ノックの音が聞こえた。


「レン...入ってもいい?」


 シャルロットの声だ。


「どうぞ」


 扉が開き、シャルロットが入ってきた。部屋着に着替えていて、髪も下ろしている。その姿は、昼間とは全く違う柔らかい雰囲気を纏っていた。


「どうした?」


「その...お話ししたくて」


 シャルロットは、少し恥ずかしそうに俯いている。


「座れよ」


 俺がベッドの端を示すと、シャルロットは少し迷ってから、そこに座った。


 しばらく、沈黙が続く。


「あの...レン」


 シャルロットが、意を決したように口を開いた。


「来てくれたの...?」


「ああ。話したいことがあるって」


「そうじゃなくて...」


 シャルロットは、顔を真っ赤にしながら続けた。


「私のために...来てくれたの...?」


 その言葉の意味を理解して、俺は少し驚いた。


「シャルロット...」


「私...ずっと、あなたのことを考えてた」


 シャルロットは、俺を見つめた。その目には、真剣な光が宿っている。


「あなたと一緒にいると、心が温かくなるの。こんな気持ち、初めて...」


「シャルロット」


「私...あなたのこと...」


 シャルロットは、言葉に詰まる。顔が真っ赤になっていて、視線が泳いでいる。


「好き...かも...」


 その言葉は、小さくて、震えていた。だが、確かに俺の耳に届いた。


 俺は、シャルロットの手を取った。


「俺も、シャルロットのことが好きだよ」


「...本当?」


「本当だよ」


 シャルロットの目から、涙が溢れ出した。


「よかった...私、怖かったの。断られたらどうしようって...」


「そんなわけないだろ」


 俺は、シャルロットを優しく抱きしめた。彼女の身体は、少し震えている。だが、徐々に落ち着いていくのが分かった。


「レン...」


「シャルロット」


 俺たちは、自然とキスをしていた。


 柔らかい唇の感触。温かい吐息。シャルロットの心臓の鼓動が、俺にも伝わってくる。


 長いキスの後、シャルロットは恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めた。


「...初めてだったわ」


「俺も、何度目かだけど」


「...何度目?」


 シャルロットが、少し不機嫌そうに顔を上げる。


「クレアたちとも...?」


「まあ、ね」


「...むぅ」


 シャルロットは、頬を膨らませた。その姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。


「笑わないで!」


「ごめん、ごめん。可愛かったから」


「可愛い...」


 シャルロットは、また顔を赤くした。


「...もう。あなたって、本当に...」


 だが、その表情は幸せそうだった。


「レン、私...ずっとあなたと一緒にいたい」


「俺もだよ」


「これから、色々な場所に行くのよね」


「ああ。楽しみだろ?」


「ええ...とても」


 シャルロットは、また俺の胸に顔を埋めた。


「あなたと一緒なら、どこへでも行けるわ」


 俺は、シャルロットの髪を優しく撫でた。


 こうして、俺たちは長い時間、寄り添っていた。


 やがて、シャルロットが眠そうに目を閉じる。


「眠いなら、もう戻った方がいいぞ」


「...もう少し、このままで」


「分かった」


 俺は、シャルロットが眠るまで、ずっと抱きしめていた。


 穏やかな寝息を立て始めたシャルロットを、俺はそっと自分の部屋まで運んだ。ベッドに寝かせて、毛布をかける。


「おやすみ、シャルロット」


 俺が囁くと、シャルロットは寝たまま小さく微笑んだ。


 俺も、隣に横になった。


 今日も、良い一日だった。


 新しい仲間が増えて、屋敷はより賑やかになった。


 これから、もっと楽しい冒険が待っている。

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