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[注目度ランキング75位]異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)
第3章 - ツンデレ令嬢と敏腕商人

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第13話:魔物襲撃とお姫様救出

 パーティー二日目の朝、俺たちは王都の街を散策することにした。


 公爵家の執事であるセバスチャンが、観光ガイドを申し出てくれたのだが、俺たちは丁重に断った。せっかくの機会だし、自分たちのペースで街を見て回りたかったからだ。


「王都、初めて見るから楽しみ!」


 ミーナが、嬉しそうに尻尾を振っている。獣人であるミーナは、街では少し目立つが、王都は様々な種族が集まる場所なので、特に問題はなさそうだ。


「商店街に行きたいな。色々な店があるらしい」


 クレアが、地図を見ながら言う。


「私は、魔法の専門店があれば覗いてみたい」


 リリエルも、興味深そうに周囲を見回している。


「リーナさんは?」


「私は、みなさんとご一緒できるだけで幸せです♪」


 リーナは、相変わらず笑顔で答えてくれる。


 俺たちが公爵家の門を出ようとした時、後ろから声がかかった。


「待ちなさい」


 振り返ると、そこにはシャルロットが立っていた。


 昨夜とは違い、外出用の服装だ。白を基調としたワンピースに、大きな帽子を被っている。その姿は、まるで絵画から抜け出してきたような美しさだった。


「シャルロット? どうしたんだ?」


「...私も、街を案内するわ」


「え?」


「父に頼まれたのよ。お客様を、一人で街に出すわけにはいかないって」


 シャルロットは、そっぽを向きながら言う。だが、その頬が少しだけ赤いのが見えた。


「本当は、一緒に行きたいんじゃないのか?」


「な...! 違うわよ! 別に、あなたたちと一緒にいたいわけじゃないんだから!」


 シャルロットは、顔を真っ赤にして否定する。


 クレアが、小声で俺に囁いてくる。


「素直じゃないな、あの令嬢」


「まあ、可愛いじゃないか」


「可愛い...?」


 クレアが、少し不機嫌そうな表情になる。


「クレアの方が可愛いけどな」


「...!」


 クレアの顔が、一瞬で真っ赤になった。


「な、何を言ってるんだ、お前は...!」


 その様子を見て、ミーナがくすくすと笑う。


「クレアおねえちゃんも、シャルロットおねえちゃんも、可愛い!」


「可愛いって...私は騎士だぞ...」


 クレアは、恥ずかしそうに俯いてしまった。


 シャルロットも、何やら複雑な表情をしている。


「...可愛いだなんて、子供じゃあるまいし」


 だが、その声は少しだけ嬉しそうだった。


 こうして、シャルロットも加わった六人で、王都の街を散策することになった。


 まず向かったのは、中央の商店街だ。


 石畳の道の両側に、様々な店が立ち並んでいる。武器屋、防具屋、雑貨屋、食堂、パン屋、服飾店。どれも、街で見たものとは比べ物にならないほど立派だ。


「すごい...」


 ミーナが、目を輝かせながら店のショーウィンドウを覗き込んでいる。


「ミーナ、はぐれるなよ」


「うん!」


 クレアとリリエルは、武器屋に興味を示している。


「この剣、質がいいな」


 クレアが、店先に並べられた剣を手に取る。


「ああ。鍛冶の技術が優れている」


 リリエルも、杖を見ながら頷く。


 リーナは、雑貨屋を覗いている。


「可愛い小物がたくさん...!」


 シャルロットは、少し離れたところで、俺たちの様子を眺めていた。一緒に来たものの、どう接すればいいか分からないのだろう。


「シャルロット、こっちに来いよ」


 俺が手招きすると、シャルロットは少し迷ってから、ゆっくりと近づいてきた。


「...何?」


「お勧めの店とか、ある?」


「...あるけど」


「教えてくれよ。せっかく地元の人がいるんだから」


「...そうね」


 シャルロットは、少しだけ表情を緩めた。


「じゃあ、あっちの方に美味しいケーキ屋があるわ」


「ケーキ!」


 ミーナが、嬉しそうに飛び跳ねる。


「シャルロットおねえちゃん、ケーキ好きなの?」


「...まあ、嫌いではないわ」


 シャルロットは、少し照れくさそうに答える。


「じゃあ、そこに行こう」


 俺たちは、シャルロットに案内されて、ケーキ屋へと向かった。


 店の名前は『スイート・ドリーム』。可愛らしい外観で、ショーウィンドウには色とりどりのケーキが並べられている。


「わあ! 綺麗!」


 ミーナが、目を輝かせる。


 店に入ると、甘い香りが漂ってきた。ショーケースには、本当に美味しそうなケーキがたくさん並んでいる。


「どれにしようかな...」


 ミーナが、真剣な表情でケーキを選んでいる。


「私は、このチョコレートケーキがいい」


 クレアが、すぐに決める。


「私は、チーズケーキを」


 リリエルも、静かに選ぶ。


「私は、イチゴのショートケーキにします♪」


 リーナも、嬉しそうに選ぶ。


「シャルロットは?」


「...私は、モンブランがいいわ」


 シャルロットは、少し恥ずかしそうに答える。


 俺たちは、それぞれケーキを注文して、店内の席に座った。


 ケーキが運ばれてくると、みんな幸せそうな表情を浮かべる。


「いただきます!」


 ミーナが、嬉しそうにケーキを頬張る。


「美味しい! すっごく美味しい!」


「本当に、美味しいな」


 クレアも、満足そうに頷く。


 リリエルは、チーズケーキを一口食べて、少し驚いたような表情を浮かべた。


「...これは、美味い」


「ふふ、リリエルさんが感動するなんて珍しいですね」


 リーナが、くすくすと笑う。


 シャルロットは、モンブランを食べながら、少しだけ笑顔を見せていた。


「やっぱり、ここのモンブランは美味しいわ」


「シャルロット、よく来るのか?」


「...たまに、ね」


 シャルロットは、少し照れくさそうに視線を逸らす。


 こうして、俺たちは和やかに午後のティータイムを楽しんだ。


 だが、その平和な時間は、突然終わりを告げた。


 甲高い警報音が、街中に響き渡った。


「...!?」


 店内にいた人々が、一斉に驚いて顔を上げる。


「魔物襲撃の警報だ!」


 誰かが、叫ぶ。


 窓の外を見ると、人々が慌てて逃げ惑っている様子が見える。


「まさか...王都に魔物が!?」


 クレアが、信じられないという表情で立ち上がる。


 俺たちは、急いで店を出た。


 通りには、パニックになった人々が走り回っている。そして、その先には——


 魔物の大群が、街へと侵入してきていた。


 オークが十体以上、オーガが五体、そして——その中央には、巨大なデーモンが一体。上位種の魔物だ。


「なんで、王都に魔物が...!」


 リーナが、恐怖に震えている。


「魔物は、街の結界で侵入できないはずなのに...」


 リリエルが、冷静に分析する。


「結界が破られたのか、それとも...誰かが意図的に結界を解除した」


「どちらにせよ、今は魔物を倒すのが先だ!」


 クレアが、剣を抜く。


「レン、行くぞ!」


「ああ!」


 俺たちは、魔物の群れに向かって駆け出した。


 だが、その時、俺の目に飛び込んできたのは——


 魔物に囲まれた民間人たちを守ろうと、剣を構えるシャルロットの姿だった。


「逃げなさい! 私が食い止めるわ!」


 シャルロットは、必死に叫んでいる。だが、明らかに敵の数が多すぎる。彼女一人では、とても守りきれない。


「シャルロット!」


 俺が叫ぶと、シャルロットが一瞬こちらを見た。


 その隙に、オークの一体が彼女に襲いかかる。


「くっ...!」


 シャルロットは、何とかオークの攻撃を剣で受け止めるが、その衝撃で後ろに下がってしまう。


 さらに別のオークが、側面から襲いかかってきた。


「まずい...!」


 シャルロットは、完全に囲まれてしまった。


「このままでは...!」


 彼女の表情に、絶望が浮かぶ。


 だが、その瞬間——


「待たせたな」


 俺は、シャルロットの前に立ちはだかった。


 そして、襲いかかってきたオークを、素手で掴んで投げ飛ばす。


「レン...!?」


 シャルロットが、驚いたように目を見開く。


「大丈夫か?」


「ええ...でも、どうして...」


「当たり前だろ。仲間を見捨てるわけないじゃないか」


「仲間...?」


 シャルロットは、その言葉を反芻するように繰り返した。


「私...あなたに、酷いことを言ったのに...」


「気にしてないよ」


 俺は、笑顔で答えた。


 シャルロットの目に、涙が浮かぶ。


「...ありがとう」


 その言葉は、昨夜とは違う、心からの感謝が込められていた。


「レン! 後ろだ!」


 クレアの叫び声で、俺は振り返った。


 デーモンが、俺たちに向かって巨大な拳を振り下ろしてくる。


「【ファイアストーム】!」


 俺は、すぐに範囲魔法を発動させた。


 巨大な炎の渦が、魔物たちを飲み込んでいく。オークたちが、次々と燃え尽きていく。


 だが、デーモンは炎に耐えて、まだ立っている。


「硬いな...」


「私が行く!」


 クレアが、デーモンに向かって突進する。剣を振るうが、デーモンの硬い皮膚に弾かれてしまう。


「くっ...!」


「【アイスランス】!」


 リリエルが、氷の槍をデーモンに向けて放つ。だが、それも大きなダメージにはならない。


「上位種は、やはり強いな...」


「みんな、一旦下がれ!」


 俺は、最大威力の魔法を発動させることにした。


「【メテオストライク】!」


 空から、巨大な炎の隕石が降り注ぐ。


 デーモンが、その隕石に直撃される。


 轟音と共に、デーモンが地面に叩きつけられた。


 煙が晴れると、そこにはもう動かないデーモンの姿があった。


 残ったオーガたちも、クレアとリリエルが協力して倒していく。


 十分もかからず、全ての魔物が倒された。


 静寂が訪れる。


 人々は、呆然とその光景を見つめていた。


「魔物が...全部...」


「あの若者たち...何者だ...?」


 やがて、拍手が起こった。


「ありがとう!」


「街を救ってくれた!」


 人々が、俺たちに感謝の言葉を投げかけてくる。


 だが、俺はそれよりも、シャルロットのことが気になっていた。


 彼女は、地面に座り込んで、呆然としていた。


「シャルロット、大丈夫か?」


 俺が手を差し伸べると、シャルロットはゆっくりと顔を上げた。


 その目には、涙が浮かんでいた。


「...助けてくれたのね」


「ああ」


「あなたたちは...本当に強いのね」


「まあ、ある程度はね」


 俺が軽く答えると、シャルロットは小さく笑った。


「...なんという力...」


 彼女は、俺の手を取って立ち上がった。


「ありがとう、レン」


 その声には、昨夜までの高圧的な態度は微塵もなかった。ただ、素直な感謝だけがそこにあった。


「どういたしまして」


 俺が微笑むと、シャルロットも微笑み返してくれた。


 その時、俺はふと視線を感じた。


 建物の影に、黒いローブを纏った男の姿が見える。


 男は、俺と目が合うと、すぐに姿を消した。


「...誰だ?」


「どうした?」


 クレアが、尋ねてくる。


「いや...気のせいかもしれない」


 だが、嫌な予感がした。


 この魔物の群れ、本当に偶然だったのだろうか。


 それとも、誰かが意図的に放ったのか。


 そんな疑問が、頭をよぎった。


 だが、今は目の前のことに集中しよう。


 シャルロットが、俺たちの仲間になりつつある。


 それが、今は何より大切だ。

読んで下さりありがとうございました!

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