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2話 俺らしくもない

「帰ってきた、帰ってきたんだが…」

俺の目の前には銀髪の少女がちょこんと座っていた。いや、意味がわからない、自分が連れて帰ってきたはきたのだがあの時の俺はどうかしていたのだと思う。なぜ殺さなかったのだろう、なぜ殺せなかったのだろうと頭の中でぐるぐると考える。

「なんでついてきたんだよっ…」

「手を取られたので」

少女はニコッと笑って答えた。そうだけど…そうなんだけど…悩むしかなかった。こいつをどう扱うべきか。…よし、こいつは逃がすか殺すかしよう。それ以外の選択肢などもとから用意されていないと思った。

「おい、お前名前は」

「名前を聞くならそっちが先に名乗ってくださいよ、それが礼儀ってもんですよ!」

おとなしいただのガキだと思っていた。ただ違った、おとなしくもなんともない、ただのクソガキだった。とりあえず名前を聞こうと思っただけだったのに。

「こっちは殺し屋で殺したとこ見られてんだ。名前教えて通報でもされたらどうする」

「もう今は警察なんてちっぽけなものでしょう?やっつけてしまえばいいじゃないですか」

たとえ警察が弱かろうと権力の差は歴然だ。そんなこともわからないのだろうか。見たところ小学生ぐらいの見た目だったからわからないのだろうと勝手に納得した。

「…はぁ。お前、親は?」

もうめんどくさくなって家の近くまで置いて行ってやろうと思った。こんなめんどくさいガキと一緒にいるのはもう我慢ができなかった。

「……」

しばらくそいつは何も話さなかった。話したくない理由でもあるのかと思った。家出だろうか、はたまたほかの理由か、見当はつかなかったけれど、黙っているなら無理やり追い出そうと思った瞬間、そいつは話し始めた。

「いないんです。親」

先ほどまでの高くてうるさい声のトーンとは一変。いきなり低くて暗い声で話し始めたそいつの言葉に少しドキッとしたが、平常心を装い話を続けた。

「…死んだのか?」

「まあ…そんなところですかね」

そいつは作りきれていないいない笑顔で笑っていた。先ほどまでクソガキだのどーのこーの言っていた俺だが、なんだか同情…というか。こいつのことを助けてやらないといけないんじゃないかと感じた。初めて会ったとき。こいつを殺せなかった理由はこれだろうか。自分と同じ何かを感じ取ったのだろうか。真相はわからないが、そんなこと今はどうでもよかった。

「身寄りがないのなら。……その、俺と暮らすか?」

「っ!?」

いきなりこれはちょっと失敗しただろうか。俺らしくもない。誰かを助けるような行動や言動をするなんて。そう思いつつも俺はそいつの顔を見つめ答えを待った。

「変な人ですねっ」

そいつはくすっと笑った。きっとこれが、俺に初めて見せた本当の笑顔だったのだろう。

少女が可愛くて無事御臨終。文脈がクソで無事御臨終っ☆☆

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