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ビッチウォッチ  作者: 鬼土 わおん
ウンメイ
5/8

ひとみウォッチ 1

佐々木ひとみは惚れやすい。


彼女はいつも愛に飢えていた。恋愛はゲームのようなもので、常に複数の相手と付き合うことが日常だった。彼女はその瞬間のドキドキやときめきを求め、次から次へと新しい恋を追い求めていた。


ある日、大学中でひとみはトラブルに巻き込まれた。人混みに押され、バランスを崩し、転びそうになったその時、彼女を支えたのは冴えない青年だった。眼鏡をかけ、地味な服装をしたその男――マコト。彼は少し戸惑いながらも、優しくひとみの手を取り、彼女を支えた。


「だ、大丈夫…?」とマコトが問いかける。


ひとみはその瞬間、マコトをじっと見つめた。普通なら興味を引かれないタイプだ。しかし、彼の不器用な優しさに触れ、ひとみはある考えが頭をよぎった。「この人なら簡単に落とせそう――」そんなふうに思ったのだ。それに、いつも同じ味の男を食べるのは飽きてしまう。たまにはこういう地味なタイプも悪くない。


彼女はすぐに微笑みを浮かべ、少し甘えたような声で答えた。「ありがとう、こんなに優しく助けてくれた人、初めてかも…」


マコトは少し赤面し、視線をそらした。「う、うん…」


効いてる効いてる。


ひとみはその反応を見て、心の中で勝利の笑みを浮かべた。この上目遣いをつかい、ひとみは何人もの男を虜にしてきた。楽勝だ、そう確信した。



しかし、彼女がまだ気づいていないのは、この出会いが彼女自身の運命を大きく揺るがすことになるかもしれないということだった。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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次回8/20 更新予定です。

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