ランク試験
ニジュウマタノオロチの所思いっきり飛ばしちゃってたので付け加えました。
朝6時半に目覚め、朝7時にご飯を食べ、朝8時にいざ、ランク試験に出発。
なんていう計画を立てていたが、目覚めた時には10時だった。
「んーっ。よく寝た。やっぱりホテルのベッドは草と違うな〜。さて、ゆっくり歯を磨いてご飯を食べて……って、10時!?」
俺はベッドから飛び起きた。別に、時間制限があるわけでもないのでそんなに急がなくても良いのだが、結構早めに目覚めてしまう俺が10時まで寝るということが信じられなかった。
やっぱ疲れてたんだなぁ。えっと、生命力は
生命力 2000/2000
よし、満タンだ。机の上には朝ご飯が置いてあった。俺はワイドショーを見ながら、歯を磨いてその朝ご飯をガッつく。少し冷めてるけど美味しい。
よし、準備万端!いざ、ランク試験へ!
「あ、クルト様。ランク試験ですか?」
「はい。生命力も満タンですし、準備okです。」
ニーシュは俺の言葉を聞いてニコリと笑い、前回と同じ場所へ案内してくれた。
「この中に入ったと同時にランク試験が始まります。一つの部屋にモンスターが一頭いるので、それを倒して次の部屋に進んでください。緊急時は右手を上げてください。って、この説明は聞きましたか。では早速ランク試験を始めましょう。」
緊張する。俺は唾を飲み込み、扉を開けた。
シュッ。
前回同様ゴブリンがいきなり襲いかかってくる。その攻撃を避け、
「食らえ!火玉」
俺の火玉はゴブリンに当たり、ゴブリンは消滅した。
次の部屋へ進むと、次はゴブリンが3匹いた。
「水」
真ん中のゴブリンが魔法を唱える。俺は水を間一髪避けた。水が当たっても何にもダメージはないのだが、この服を濡らすと、着替えが無いため、困るのだ。お金もらったら服とかも買わなきゃ。
「火玉」
「鋭利」
「凍結」
ゴブリン達はグェェと言いながら消滅した。
「おめでとうございます。これでDランク確定ですね。」
ニーシュがアナウンスでDランク確定を知らせてくれる。
俺は扉を開けて次に部屋に進んだ。
そしてその後も、蛇みたいなのとかムカデみたいなのを倒してCランクに、ゾウとキリンが合体したみたいなのとサイとコウモリが合体したのみたいなのを倒してBランクになった。
次の部屋に進むとヤマタノオロチのように首がざっと20ほどあるなかなかデカめの魔物が出てきた。
俺はニジュウマタノオロチをどう倒そうかと悩む。基本属性はほとんど試したから、他属性で倒してみるか。
「聖砲」
俺の聖砲がニジュウマタノオロチに当たる。
「ウガァアアアアア」
あっけなかった。実にあっけなかった。動けないニジュウマタノオロチびとどめを指す。聖砲さえあれば魔物はすぐ倒せるかな。けど力を試してみたいし聖砲はとりあえず封印で。
次の部屋に行くと、ドラゴンがいた。想像通りのデッカくて、赤くて、翼が生えてるドラゴン。
ドラゴンはグワァーと雄叫びをあげ、その図体に似合わない速度でこちらに近寄ってきて、足で踏もうとする。
俺がそれを避けて、すぐ火が飛んできた。一瞬火玉かと思うが、あの炎の強さは爆炎だろう。そういえば、ドラゴンとなると呪文を唱えなくても魔法を使えるんだな。
俺は凍結で炎を相殺し、自分に闇域を張る。その状態のままドラゴンの近くに行けばドラゴンは消滅するのではないかと思ったが、一歩動いたら闇域はなくなった。これはあくまで守備用の魔法らしい。
「五感喪失」
麻痺と睡眠は使ったので、五感喪失を唱えてみる。ドラゴンは崩れ落ち、何が起こったか分からないというふうに挙動不審になる。まあ、いきなり見えず、聴こえず、触覚がなく、味覚……は置いといて、匂いもしないとなったらびっくりするわな。
しばらくオロオロとした後、ドラゴンは触覚がない中ふらふらと立ち上がり、また崩れ落ちた。
「闇玉」
俺の闇玉が当たると、いきなり力強い何かが流れ込む感じがして、力がみなぎってきた。
これが生命力か。生命力と魔力を吸い取られているドラゴンは悲鳴をあげている。生命力と魔力の流れを感じながらその様子を1分間ほど見ていると、ドラゴンがスッと立ち上がった。
効き目が切れたのか。攻撃が来ると思って身構えるが、爆炎が5発ほど打たれた後はもう魔力がつきかけていたのか、何もしてこず、ただこちらを睨むだけだった。
それからさらに3分経過すると、ドラゴンは生命力か魔力かが尽き、消滅していった。さて、俺の生命力は増えてるのかな?
生命力 7000/2000
おお、上限の2000を超えている。ドラゴン生命力5000もあったんだ。魔力も調べたかったが、俺は魔力無限なので、ドラゴンの魔力を調べられなかった。
「おめでとうございます!Aランク確定となります。次はSランク試験となります。Sランク試験は他属性持ちの魔物、そして実際の犯罪者が相手となります。殺しちゃっても、また生き返るので安心して戦ってください。」
他属性持ちか。厄介かも知れないが、俺は何を隠そう全属性持ちだ。何も不安になることはない。
俺はふっと息をついて、扉を開ける。
https://ncode.syosetu.com/n2665ib/5/ で呪文の確認ができます。
学校のイベントの実行委員してたので、忙しくて長い間書けてませんでした。すみません。
文章を見返して気づいたのですが、そういえば朝ごはん食べてから歯を磨きますか?歯を磨いてから朝ごはん食べますか?私もクルトも歯を磨いてから朝ごはん食べる派です。