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神が忙しかったらしく、異世界でチートになった  作者: ニーナ
1章 この世界に慣れなければ
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魔法の基礎

倒れ込んだニーシュは、2時間後に目を覚ました。

「ああ、すみません。全属性持ち(パーフィック)なんて見たこともなかったもので。本当だと信じてますけど、念のためこの水晶に手をかざして確かめさせてください。」


俺は、前に出された水晶に手をかざす。すると、水晶が赤、青、緑、白、黒に光り始めた。

「すごい。ほんとのほんとに全属性持ち(パーフィック)だ。」

ニーシュは水晶を見てそういう。

「この力なら、きっとSクラスでしょうけど、一応ランク試験を受けてください。こちらです。」

ニーシュは立ち上がると、奥の部屋に進んだ。


「この中に入ったと同時にランク試験が始まります。一つの部屋にモンスターが一頭いるので、それを倒して次の部屋に進んでください。緊急時は右手を上げてください。すぐに行きますので。あ、この部屋で死んでも生き返ることができるので、安心してくださいね。」

すごいな、死んでも生き返れるって。どういう仕組みなんだろうか。

俺は目の前の扉を開いた。


と同時に、粗末な服を着たゴブリンらしきモンスターが襲いかかってきた。サッとその攻撃を避ける。

「食らえ!…………」

あれ?魔法ってどう使うんだ?


俺はしばらく迷った後、右手をゆっくりと挙げた。すると、すぐニーシュが来た。

鋭利(アカンタ)!」

手から植物のとげを出し、ゴブリンをあっさりと倒してくれた。

「クルト様、どうしたのですか?」

ニーシュが焦った顔で聞いてくる。

「あの、魔法ってどう使うんですか?」

ニーシュがポカンとする。やばい。最高にはずかしい。しばらく沈黙が続く。


「実は俺、転生してきたばっかりの転生者なんです。」

俺はその空気に耐えられず、自分が転生者であることを告白する。

「ああなんだ、転生者ですか。もうびっくりしましたよ。これだけの力の持ち主が魔法の使い方を知らないなんて。」

ニーシュはなるほど、という顔をして笑顔で言う。

「それで、魔法の使い方ですか。簡単ですよ。手のひらをかざして、呪文を唱えて魔力をこめるだけですよ。」


何が簡単ですよ。だ。それが分かんないんだよ。

「呪文とは?魔力とは?」

ニーシュがえ、それも知らないの。みたいな顔で見てくる。

「呪文とは、魔法が刻まれた時別な言葉の事です。魔力とは、生き物の体を常に巡っている、言わば血液のようなものです。魔法を使う時に必要で、魔力が尽きたら死にます。だから、クルト様の魔力無限の能力はすごいんですよ。」


「魔力をこめるってどうするんですか?」

「うーん、体を巡っているものを外に放出する感じで、って言ったらいいんですかね。こう、ぎゅ〜からのバーンみたいな……まあ、そんな感じです。」

要するに感覚で行けって事だな。あ、忘れてたけどそういえば属性とかの意味がまだ分かってなかったな。今のうちに聞いとくか。


「基本属性とか他属性とかって何ですか?」

ニーシュが、はぁ、とため息をつく。今、絶対呆れたよな。

「基本属性は火、水、木があって、皆生まれた時に一つは持っているものです。火属性の者は火の魔法しか使えず、水属性の者は水の魔法しか使えません。ちなみに私は木属性なので、火や水の魔法は使えません。そして、火は水に弱く、木に強い。水は木に弱く、火に強い。木は火に弱く、水に強い。という相性もあります。」


「それに対して他属性は、持っている者は少なく、珍しい属性です。他属性は創属性、聖・闇属性、状態属性があります。

創属性は魔法を自ら創り出すことができる属性です。しかし、創り出すには膨大な魔力を必要とするので、常人には一年に一回ほどしか使えなません。魔力無限のクルト様は気にしなくても良いことですが。

そして、聖・闇属性は聖の魔法と闇の魔法を使えます。

状態属性は麻痺などの異常状態に陥らせることのできる魔法を使えます。」

うーん、単純な物ではないことは分かってたけど、やっぱりややこしい。


「基本属性は普通一つしか持てませんし、他属性なんか一つ持っているだけですごいのに、全ての属性を持っている全属性持ち(パーフィック)のクルト様のようなお方は1億年に1度くらいしか生まれないんですよ。」

そう思ったら俺って本当にチートかも。っていうか、1億年に1度って……。ニーシュが2時間寝込んだのも納得だ。というか、今普通に接しれていること自体すごいのかもしれない。いやしかし、ミネル、忙しいからってチート能力をノリでつけちゃってよかったのか?


「なるほど、なんとなくは分かりました。ただ、魔力の込め方がイマイチわかりません。」

「魔力の込め方は感覚ですからね。1度魔法の練習をしてからもう一度来てください。あっ呪文はここに載ってます。」

そういうと、奥から本を持ってきて、俺に渡す。

「これ、全部覚えた方がいいですよ。面倒くさいなら、使いそうなやつだけでいいですけど。」


仕方ない。どっかの山で魔法の特訓だな。

やっぱり小説書くのって難しいですね。ちょこちょこ設定変わるかもしれません。

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