サイコパス少年は真人間になりたい 冒頭のみVer
西暦2020年ーー魔道学黎明期
人間の身体には、魔力が流れていたことが判明した。
人間は『魔道具』という特殊な道具を使い、その機能が許す限りにおいて、誰でも魔法を使うことが出来るようになる。
だけど科学は偉大で。
魔法は依然として、マイナーな科学モドキ扱いだった。
私立魔道大学付属高等学校一年生の藤見一颯(ふじみかずさ)は、周りとどこかズレている部分があることを自覚していた。
教室でも読書をしているとか、複数人でいるより一人でいることを好むとか、ちょっとクラスで浮いているとか―—そういうどこにでもありそうなズレだったら、どんなに良かったことだろう。
だから彼はズレを隠して、ひっそりと日々を過ごしていた。
そんな折、一颯が所属する『第二魔道具研究部』にとある女生徒が訪ねてくる。
なんでも、ストーカー被害に遭っていて、助力を得たいとか。
第二研は一般生徒への扶助活動により、辛うじて体裁を保っている部。管轄外だからといって、無下に断ることも出来ず。
だが、詳細を聞こうにも、当の本人は詳しく話せないの一点張り。
どこかきな臭いものを感じながらも、一颯は彼女の依頼を受けることにする。
とはいえ、一颯に出来ることと言えば、魔道具作成の手伝いのみ。それ以上のことは余計と割り切り、今日も彼女と帰りを共にするのだった。
人間の身体には、魔力が流れていたことが判明した。
人間は『魔道具』という特殊な道具を使い、その機能が許す限りにおいて、誰でも魔法を使うことが出来るようになる。
だけど科学は偉大で。
魔法は依然として、マイナーな科学モドキ扱いだった。
私立魔道大学付属高等学校一年生の藤見一颯(ふじみかずさ)は、周りとどこかズレている部分があることを自覚していた。
教室でも読書をしているとか、複数人でいるより一人でいることを好むとか、ちょっとクラスで浮いているとか―—そういうどこにでもありそうなズレだったら、どんなに良かったことだろう。
だから彼はズレを隠して、ひっそりと日々を過ごしていた。
そんな折、一颯が所属する『第二魔道具研究部』にとある女生徒が訪ねてくる。
なんでも、ストーカー被害に遭っていて、助力を得たいとか。
第二研は一般生徒への扶助活動により、辛うじて体裁を保っている部。管轄外だからといって、無下に断ることも出来ず。
だが、詳細を聞こうにも、当の本人は詳しく話せないの一点張り。
どこかきな臭いものを感じながらも、一颯は彼女の依頼を受けることにする。
とはいえ、一颯に出来ることと言えば、魔道具作成の手伝いのみ。それ以上のことは余計と割り切り、今日も彼女と帰りを共にするのだった。
とある学生Iの報告書 一部抜粋
2020/12/19 22:37
自覚はあるので、これ以上酷くなることはないと思います。
2020/12/19 22:46
変な人って意外にいっぱいいる。あれ、もしかしてあなたも……?
2020/12/24 21:00
彼女は手品師ではないので、種明かしにも一癖ある
2020/12/25 21:00
(改)
死にたくないので、好奇心は捨てました。
2020/12/28 19:31