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散文の後/南風  作者: 新辺守久/小珠久武
第〇二幕 死を運ぶ者
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第〇〇六話

更新は気分的に、マイペースに、です。

我が妄想。……続きです。

 六歳当時から比較的安全な浅い場所で植物、薬草採取の手伝いをしていたけれど、実はストレージ内の物資に余裕がある時は黒の樹海を探索していた。樹海を彼方此方あちこち彷徨さまよった結果、体力も結構付いた。


 それを可能にしたのが小さい頃から精神鍛錬していた魔法。地道に練習と改良ををした結果、四大属性と云われる火、風、水、土をそれなりに扱えるようになっていた。前世でつちかったイメージもとても役にたった。


 例を挙げると、有り勝ちだがファイアボールを高温圧縮し螺旋に回転を与えて、拳銃弾を撃ち出すイメージの<ファイアバレット>とか。属性を変えて風、水、土のバージョンを造ってみたり、弾種を散弾や徹甲弾、大砲弾に変えてみたりもした。他にも刃も出せたし、イメージだけで具現化出来るって正直凄いと思った。


 幾度か森に住む獣とやりあった事もある。私が彼等の縄張りに踏み込んでしまったのが原因で無用な殺生をしてしまった。最近は気配察知が生えたのか、少し離れた場所の獣の存在を感じ取れる様になった。彼等の存在を感じたら出来るだけ縄張りに近づかないルートを選び迂回する様にしている。お陰で獣達とのエンカウント率が大幅に下がった。


 そんな感じで、樹海の獣は大概、魔法にって蹴散らす事が出来るので、幼い身でありながら比較的安全に歩き回る事は出来た。当然、倒した獣はストレージ内で肥やしになっている。ホーンラビット無数にグレートボア多数。ホロホロ鳥大量。グレイウルフ少々でブラックベア数える程。


 この世界、訓練すれば幼女でも熊を倒せるようだ。誰にも言えないけれど。開拓村の男達も「魔物やブラックベアとあったら速攻で逃げろ」を合言葉にして狩りに出ている。そんなモノを幼女が倒したって言っても信じて貰えないだろう。そういえばまだ魔物に会っていない。本当に存在するのだろうか?


 私が樹海を探索しているのには、ちょっとした理由があった。母さんやカリン姉さんの後に付いて樹海でキノコや薬草の採取をしていた時、ふと、この世界へ転生する時、空から落下していた最中に樹海の奥に蛇行する川や湖が見えていたの思い出したのだ。この樹海の奥に本当にそれが在るのだろうか、在るのであればそれを見てみたいという欲求が沸き起こったのだ。


 村に流れ込んでいる小川は下流は点在する森が見える平原となっている。ならばと、合間を見つけ、逆方向の上流へさかのぼり、探索を始めた。そして、四時間ほど歩いた先に落差十メートル程の滝が現れた。


 父さんとアルタ兄さんの話では、そこが開拓村の男達が黒の樹海で狩りをする最奥と定める場所であり、実際にそこで野営跡を見つけた事で私は確信を得た。更に上流へさかのぼろうと、開拓村とこの滝を幾度か往復をして、上に登るルートを見つけて、更に上流へさかのぼった。一応、キノコや薬草類の採取は忘れていない。間違って会敵してしまった獣もしっかりと屠りストレージに収納している。


 しばらく小川沿いを歩いていると、記憶の通り、そこには湖が存在した。発見出来た嬉しさの余り湖畔を少し散策して、少し高台となった場所に出た時、思わず叫んでしまった。「ここをキャンプ地とする!」と。樹海の鳥達が驚いて飛び去っていったが気にしない。


 そのあとは時間の許す限り、帰りに使用する魔力量を考えて許される最大限の魔法を使ってこつこつと拠点を造った。だってほら、川に架かる橋の下とかに板を並べて立て掛けて風除けにしたり、工事現場に転がってる資材を使って秘密基地を造るのって憧れるじゃん?小さい頃の夢じゃん?しかも大人の都合で壊される事もないじゃん。精神年齢六十近くの爺が何を言ってるかって?漢は幾つになっても浪漫を追い駆ける子供って話だよ!……外見、女児だけど!!


 あと、ハックルベリーに憧れて近くにあった頑丈な木の上にも家っぽいのを造ってみたけど、昇り降りが大変で三,四回ぐらい使ったら億劫になってやぐらというていにしてそのままにした。女児の身体で何してんだろうね。それでも六歳の頃から三年間変らず、何日か置きにこの場所に移動してきては、魔法を使って拠点を整備を繰り返した。


 魔力操作とかの訓練にもなって、土魔法でしっかりした土台を造り、木を重ねてログハウス風の凝った造りになってしまった。獣が寄って来ないように周囲に間隔を狭めた杭打ちをして柵っぽいものも作った。魔物が寄って来ないように酷い匂いをした魔物避けの薬も周囲にばら撒いた。当然、湖を見下ろす絶景な東屋風お風呂も完備だ。


 湯船は二メートル級の大木たいぼくを風魔法でぶった切って、同じ方法で真ん中から割って中をくり抜いた。中々に骨の折れる作業で何日か掛けたけれど。それでも目標目的があるとはかどるね。ちなみに大木の残りはログハウスの整備に使う予定。


 そんな生活を繰り返していたけれど、一応、建前ではキノコや薬草類の採取と言う事になっているので、村に戻る前にストレージから以前採取した物、湖周りで採取した物を取り出して母さんと姉さんに渡す。採取したキノコや薬草類の葉の付き方や延び方で時折、突っ込まれた事もあったけれど上手く誤魔化せたかは判らない。なんとなくこっそりと探索に出ているのがバレている気もしてるけれど、家族も深くなにも言ってこないので私も黙っていた。


 父さんと母さんは相変わらず仲睦なかむつまじく、私の後に、弟と妹を身篭ったが、残念ながら両方とも死産だった。この世界の出生率は低いらしい。姉さんと私の間にも一人子供が居たそうだが生まれて直ぐに死んだのだそうだ。それでも今も家族五人でつつましやかに生活を続けている。


 それと、あれからたまに死神の彼女、エンヤの名刺に念を込めているけれど、全く彼女が現れる気配はなかった。年を追う毎に念を込める回数も減っていた。彼女は元気にやっているだろうか?


 六歳から九歳までの状況報告。

読んで頂き有り難うございます。

構成を考えず直感で自己満足しながら楽しんで書いているので面白く読めるかは判りません。

120%の適当加減さ。中途半端な知識を妄想でブレンドして、勢いと雰囲気だけで誤魔化そうとしています。

読み手に対する時間泥棒な作文です。読み辛い部分が多々有ると思いますが、そこは平にご容赦を。

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