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ギルド


「ぶぇぇえ。やっとついたああああああ」



「気持ち悪い声を出すな。シャキっとしろ」



俺達は山を越え、谷を越え、いくつか村や町を越えて、この国、セントブルグにやってきた。国と言ってもかなり大きな都市のような感じだ。



「どんだけ遠いんだよ…半日以上かかってんじゃん。つーか人多すぎだろまじだりぃペロペロ」



「お前が道行く道で、出会った女に声をかけなければもっと早くついていた!文句を言うな!」



「まぁまぁ、そう怒んなって。この世界の女の子が皆レイたんみたいな極悪非道な人間じゃないか確かめてたんだよ。あ、そこのお姉さん、そのリボン可愛いね」



「あら、ありがとう♪うふふ」



「…………おぃ、誰が極悪非道だって?」



「レイたん」



「死ね!」



「おぉっと」



俺の顔面を狙ったパンチにそっと手を添えて、いなす。こういうの何て言うんだろうね?合気道?

殴られ過ぎて慣れてきてしまったのかもしれない。今ではレイたんのパンチが遅く見える。ここ何回かはこんな調子だ。そして悔しがるレイラの姿を見るのがこれまた快感である。



「へっ、どんなもんだい。俺だってやられっぱなしじゃないんだからな」



「…確かにそのようだな。そしたらこんなのはどうだ?」



額に青筋を立て、次の瞬間例の槍が出現した。



「ぴょ!……すいませっんしたッッ!ほんと調子にのりましたッッ!」



あの槍は何がどう転んだって勝てやしない。あの電撃ビリビリはマジでエグいからな? だから俺も超絶羞恥奥義『人混みの中で土下座!』を使ってみた。



周囲の注目が浴びる。



「なんだなんだ? 喧嘩か?」



そして周囲がガヤガヤとし始める。



「おぃ…頼むから街中で土下座はやめてくれ」



「すいませっんした!ほんと勘弁してください!だから俺のお尻を踏むのは勘弁してください!」



この言葉でさらに周囲がザワつく。味方を増やすのはこの世でも優位に立てるみたいだ。今のこの状態は自分を羞恥に晒しての話だがな。



「だっ、だからやめろ!それに私はそんなことは一切していない!」



レイたんの慌てる姿が面白い。もう少しからかってみよう。



「ほんと勘弁してください!その槍で突っ込むのは…!突っ込むのは!突っ込むのだけは勘弁してくださいいい!」



「うぇ!あの子、あんな可愛い顔してそんなことを…」



観客の1人がドン引きした顔でぽろっとこぼした。それをレイラは聞き逃さなかった。



「ちがあ゛ぁ゛あ゛ぁう!やめろぉぉおおおおお!」



「ぎゃぁああああぁあぁあ!」



「うおっ」



「きゃぁ」



レイラは、俺に電撃を飛ばしてきた。周りの人も何人かは巻き込まれた。あれは電撃なんて生ぬるいものじゃない。あれは雷だ。そんなものを照れ隠しで人に使っていいもんじゃない。



ちょっとやりすぎたかな? からかうのは程々にしておこう。身が持たない…。意識を手離す手前、俺は深く反省した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー





「…うっ、ここ…は?」



ベッドから起き上がってみる。ここは医療部屋のようで何台もベッドがある。どうやら、気を失っている間にここに運び込まれたらしい。…ここは病院か?



「あら、目が覚めたのね」



すぐ俺の後ろからとても透き通った声がした。そんな麗しの声の主は一体どの様な容姿をしているのだと反射的に振り返える。そこには金髪ポニーテールの美人が俺を見下ろしていた。



「……………美しい」



「あら、嬉しい」



すると突然、扉が勢いよく開いた。



「おい!目覚めて早々またナンパしているのか!マスターも、コイツの言うことは真に受けたらダメだぞ!」



扉を開けて部屋に入ってきたのはレイラだった。このタイミングで出てきやがって。俺とこの金髪おネイさんの麗しの時間を邪魔すんな。



「えー、どうしよっかなぁ」



そう言って、このマスターとやらは無邪気に笑う。俺は、どんな辛いことがあっても、その笑顔さえあれば何でも頑張れる気がしたまる。まじ天使。



「ね、どうしましょうかマスター。まずはお茶でもしに行きましょうか。俺がエスコートしますよ」



「わぁ、それは頼もしいね!」



「ちょっとマスター、いい加減にしてくれ」



「はいはい、レイラちゃん妬かない妬かない」



「なっ!」



「そうなんすよね、マスター。こいつ妬いちゃってほんと可愛いですよね」



「ああぁ、死ねぇ!」



「ぼふぅ」



レイラの姿が消えたと思ったら、初対面のコンタクトばりに、凄まじい速度でパンチを放つ。俺は何が起こったのかわからず吹っ飛んでいく。



「こら、レイラちゃん、怪我人に何てことするの!」



「げふ……へへー、怒られてやーんの」



「あぁあああ、もぅ我慢ならん!貴様のそのヘラヘラした根性を叩き直してやる!」



こっちだって我慢の限界だ。とうとう溜まっていたものが爆発した。



「うるせぇ!人をポンポンポンポン何回もぶっ飛ばしやがって!さすがに女の子には手を出すまいと思っていたが、もう堪忍袋の尾がぎっちょんだ!名付けて堪忍ぎちょん尾袋!」



「ならついてこい!マスター、闘技場借りるぞ!」



そう言ってレイたんは走ってどっかへ向かっていった。



「ちょ、ちょっと待てよ………てもういないし。闘技場てどこだよ~」



頭を抱えているとマスターが話しかけてきた。



「あなたがユウさんね?」



「え? あぁ、ユウでいいです。マスターの名前は?」



「私はナミ。わかっていると思うけど、ここのギルドのマスターよ」



何をわかっているかはさておき、俺達が目指していたのはギルドだった。知らない天井で目覚めた時はパニクってしまったが、レイラとこの女性のやり取りを見ていると何となくギルドの一室なんだと勘づいていた。



「へー、ここギルドなのかぁ。結構大きいんだな」



「ふふ。ここに来た経緯は全部あの子から聞いたわ。それについては後で色々話を聞くけど、まずはあの子ね。こうなったらどっちかがこてんぱんにされるまで終わらないわよ。頑張ってね!」



「ほんと、ここに来るまで何回ボコボコにしてやろうと思ったか…。今がそのチャンス到来ですよ。年上の意地ってもんを見せてあげますよ」



「でもユウ、あなた魔法使えないんでしょ?」



「あー、それも聞いたんですか? んーそうですね。ここに剣ってあります?」



「えぇ、剣なら武器庫にいくらでもあったような…」



「1つお借りしてもよろしいですか?」



「いいわよ、ついてきて」



俺はナミさんの後をついて行った。武器庫に行くまで、ギルドの色々なところを案内してくれた。また飲み物や食べ物を渡してくれたりと、ナミさんはとても優しかった。あの狂暴レイたんと大違いである。



「ここが武器庫よ。剣は……あそこかな」



「へぇ、色んな武器があるんですね。じゃ、さっそく自分に合いそうなのお借りします」



「えぇ、どうぞ。もし、気に入ったのが見つかったら貰っていってもいいわよ。ここに置いている武器は全部いらないものだから」



「まじすか? それは助かります」



俺は目当ての剣…いや、日本刀に近い刀が無いかを探した。



「…あんなに楽しそうなレイラちゃん初めて見たわ。何かしたの?」



「え? そうか? 何かしたっていうか、ずっと殴られてました」



「ふふ、レイラちゃんは普段は暴力なんて振るわない子なんだけどね」



「うえぇ!暴力しかふるわれてないぞ俺!」



「愛情の裏返しっていうのじゃないかな?」



「いやいや、まったく好かれてるような気は……と、ナミさんナミさん。こいつも貰っていいのか?」



そこには日本刀がガラスケースに入っていた。



「別にいいけど…それ、カタナっていうのかな。なかなか扱いにくくて、今じゃ使っている人は滅多にいないけど?」



ケースから取り出して鞘から抜いてみる。全然良い。使える。お前は今日から相棒その2だ。



「全然OKっす。これに決めました。てかさっさと行かなければアイツぶちギレてるんじゃ?」



「確かにそうねぇ、それじゃぁ行きましょうか」



まさか本物の刀が手に入るとは思わなかった。これで対人なら勝率はぐんと上がったも同然だ。待ってろよレイたん。今すぐボコボコにしてやる。



「遅い!まったく何をしていたんだ!」



闘技場の真ん中でレイラは待っていた。周りには見物人らしき人物がチラホラと見える。どこかで噂を聞き付けて見に来たらしい。闘技場の広さは中学校の体育館ぐらいで、屋根もあり結構広い。



「お前をボコボコにするための武器を探してたんだよ!」



「何を持ったって無駄だ!お前が勝てるわけがない!」



「やる前から決めてんじゃねーよ。バカかお前」



「ああぁあ゛ぁ!ムカつく!ぶっ殺す!」



やべぇ、相当キレてやがる。腕一本飛ばされるんじゃねーか。やっぱ決闘なんて辞めておいた方がいいんじゃねこれ。



「えーと、私、マスター・ナミがこの決闘の審判をしま~す!どちらかが戦闘不能となるか、負けを認めるまでは何人とも邪魔しないこと!いいね!」



…っと。人生初の対人戦闘にビビりつつある俺のそんな心境を知らずに、ナミさんはもう既にやる気満々で審判についていた。



「それじゃぁ、始め!」



「リプト、蒼天槍。身体強化魔法ラージ、ブースト、プロテス……ぶつぶつ」




開始直後、レイラは槍を手に出現させ、何か呪文を唱え出した。何かを唱えるごとに身体が光っているので、多分身体を強化しているのだと思う。



俺は腰に差してある日本刀を抜き、左足を前に出して少し腰を落として構える。手を顔の横まで持ってきて剣先は下に下げる。この構えは独自で開発した返し技を放つための構えだ。どんなところから打ってきても返せる自信がある。



「ほぅ、あの小僧。ひょろそうな体付きでレイラの相手にならねえと思っていたが、存外肝が座ってやがる。マスター、どこで拾ってきたんだ?」



ナミの横には、髭が濃いダンディーなおっさんがいつの間にかいた。



「レイラちゃんが連れてきたの。それに、彼には魔力が無いらしいのよ」



「なに!? それであのレイラとやり合おうとはな」



「ふふ、見ものよね」



そう呟き、視線を決闘者へ向ける。



「おいユウ、こうなっては私は止まらんぞ!」



「いいからさっさとかかってこいよ」



「いくぞ!」



レイラは人間が出せるスピードを遥かに越えて俺に向かってきた。



見極めろ。いくら早くたってそこには槍がある。見極めなければ死だ。見切れ。見切れ。勝負は一瞬だ。その一瞬を掴むんだ。俺は集中力を上げていく。




「あれ?」



「どうしたマスター?」



「今一瞬だけだけど、あの子から魔力が感じたの」



「そうか? 俺は何も感じなかったけどな。おっと始まるぜ」




レイラは槍を構えて瞬時に間合いをつめる。



――はええ!ぱねぇ!けど、何かレイたんの動きがだんだんとスローに見えてくるんだよなぁ。右下からの切り上げ……か?



ブォンと風を切る音が目の前を突き抜ける。俺は最小限の動きでそれをかわした。



「よく避けたな!だがまだだ!」



――胸に向かっての突き…か。



金属音を走らせながら、剣先を前に出して槍の軌道を変える。



――もう一発。



刀の剣先でちょんっと触って突きの軌道を変えて避ける。



「はあああ!」



――上から頭に。ここだ!



俺は半歩前に出る。そして上から来る槍を受け止めて力をいなし、レイラの左首へ向かって刀を降り下ろした。



「…………なぜ止めた」



槍は振り下ろした勢いそのままで地面に突き刺さり、俺の刀はレイラの左首に当たるギリギリで止まっている。



「いやだって、死んでほしくねえし」



実際、今のは確実に斬れるタイミングだった。だがそうすれば、ケガしたというだけではすまない。というか人を斬るなんて俺には出来ない。望んでこの世界に来たわけではないが、俺には闇堕ちするイベントもなく、何も被害を被っていない。むしろ今目の前の彼女に救われている身だ。これまでの経緯でギャフンとは言わせたいが、殺すなんて微塵も思わない。



「無礼者!こっちは真剣なんだぞ!なめているのか!」



…どうやら真剣の意味を履き違えているらしいなこのお嬢様は。



「真剣ならなんであんな返しやすい技を打ってきたんだよ!勝負は一瞬で決まるんだぞ!本当なら今のでお前は死んでいた!死んだら文句も何も言えないんだぞ!なめてんのはそっちじゃないか!」



「うっ、うるさい!確かになめてたかもしれん、次は本気でいくから貴様も容赦はするな!」



レイラはある程度距離をとって再び槍を構えた。



「いくぞ!」



「さっさとこいって」



「やあああ!」



レイラは先程と同じ様に攻めてきた。これ、周りから見れば高速なんだろうなぁ、けど何故か俺にはスローに見える。避けるのなんか容易い。レイたんマジドンマイ。



ブンッ、ブンッ、ブンブンッ。大ぶりの槍が何度も空気を斬る。戦闘を再開して10分程経ったが、槍が空を斬る音とレイラの荒れた息遣いだけが闘技場に響いていた。



「はぁはぁ、くそ、はぁ」



俺は、最小限の動きで槍を交わし続けている。間合いを遠めにとり、半歩体重移動するだけでかわせる体勢を維持していた。自身に当たりそうな攻撃は剣先を伸ばして事前に槍の軌道を変えていなす。



「おいおいマスター、こりゃ一体…?」



「えぇ、私も驚いているわ。彼の潜在能力がこれ程とはね…」



「お、レイラがまた距離をとったぞ」



再び視線を2人へ移す。



「はぁはぁ、何故だ……こんなに…私が…はぁはぁ。こうなっては致し方ない。………我は雷神の使者、その身に雷を纏いて敵を断てーボルテックス・グラウンドー」



次の瞬間、今まで聞いた事がない轟音が闘技場内で爆発したと同時に、閃光が闘技場の屋根を突き破って落ちてきた。



「なんだなんだ?レイたんに雷が落ちたぞ?」



バチ、バチバチと電気が炸裂し、そこには雷と同化したレイラの姿があった。



こんなんありなん…? とアドバンテージを一気に付けられた状況に困惑する。



「は?」



困惑した次の瞬間、レイラの姿が一瞬にして消えた。



「げぼぁ!」



急に後ろからの衝撃が吹っ飛ばされる。



「ぐぼお!」



「がはッ」



吹っ飛ばされた方向にレイラが一瞬で現れ蹴り飛ばされる。そして飛ばされた方向にまたレイラが現れ電撃をぶつけられ吹っ飛ばされる。



「がッ………」



何度かピンポン玉みたいに空間を行き来し、地面に叩きつけられた。



い……いてぇ。ちょ、まじで…やば…い。こんなの、反応できねぇ…。



目の前にレイラが瞬時に現れ、休む暇を与えられずに吹き飛ばされる。



今度は壁に激突し、そのまま突き抜ける。闘技場の壁は木材で出来ているのか、地面よりはまだマシだった。激痛で目を開ける事さえ許されない。



「ぐぅ…………!」



……もぅ身体が動かねえ。痛すぎぱねぇ。意識とびそうぱねぇ。腕上がらねぇぱねぇ。これ折れてんじゃね?



俺がそんなことを考えてる時、レイラは空中に飛び上がって矢を打つ構えをしていた。そして魔力を放出し、黒色の雷の矢を完成させる。



「ヘル・ライトニング!!」



放電する音が一層強くなり、何かが放たれた。レイラの放った技が、轟音と電撃を辺りに撒き散らしながら高速で向かって来るのを耳だけで聞いていた。



あぁ、これは死んだな。やっぱり刀一本で勝とうなんて無理だったんだわ。最後にプリン食べたかったなぁ。まじk………



ズガアアアァァァン……



雷の矢は俺に直撃し、闘技場の壁ごと破壊して突き抜けていった。



ーーーーー

ーーー




闘技場には穴が空き、その向こうに瓦礫の山と一緒にぼろぼろの何かが横たわっている。それは動く気配もなく、仰向けで転がっていた。



二撃目を放とうとレイラは再び構える。



「はーい、レイラちゃんストップストープ~」



ナミがレイラの目の前に現れ、魔法を解除する。



「…え? あれ? 私は?」



どうやら途中から無意識で戦っていたらしい。



「はいはい、クールダウン、クールダウン。あれじゃユウくん死んじゃうよ?」




「えっ……と?」



落ち着きを取り戻したレイラは現状を確認する。穴の空いた闘技場の向こうには、倒れているユウの姿が見える。



……はっ!しまった!つい頭に血が上りすぎてやりすぎてしまった!アイツは…?大丈夫なのか?



「大丈夫、今医療班がかけつけてくれてるから」



レイラの顔色を読んだのか、ナミは優しい声で呟く。



「あ、あの……マスター……」



「大丈夫、大丈夫。まぁ確かにやり過ぎたけどね。ふふ」



「すみません!すぐに弁償します!」



「いいの、いいの。レイラちゃんはこのギルドで一番働いてるからね。ただし、次は無しだよ?」



そう言ってにっこり微笑むマスター。この人は菩薩か何かなのでは…。



「……本当にすみません」


「それよりも、彼に付き添わなくていいの?」



「…あ!すみません、行ってきます!」



レイラはユウの元へと駆け出した。



「ふふ、何だかんだ言って彼の事が心配なのね」



「あの堅物のレイラがあんなちんけな小僧に惚れちまうとはな!まぁ根性だけは認めてやるがな。がははは」



「やっぱりルーカスもそう思う?」



「当たり前だろ!あんな感情むき出しのレイラなんか初めて見たぜ!いいよなあの小僧、あんな美人に好かれやがって。俺と変わりやがれってんだ」



「あら、奥さんに言いつけるわよ?」



「おっといけね。マスターならやりかねんからな。勘弁してくれ」



「そしたらもっと働いてもらわなくちゃね? ふふ」



「はぁ、この人も使いが荒いぜ。……じゃあ、もぅ今日は帰るわ。良いものを見れたぜサンキュー」



「どういたしまして。お酒は飲み過ぎたらダメだよ?」



「ほいほ~い」



闘技場のドアを開けてルーカスという男は去っていった。



「さてと、私も調べ物しなくちゃね」



ナミもギルドの中へ向かっていった。



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