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ひと狩りいこうぜ


さらに納屋を色々物色した結果、色々な物があった。



モリ、ノコギリ、カナズチ、釘、スコップ、ロープ、御座、大量のマッチ、釣竿、ネコの砂、洗濯かご、クワ。



他はガラクタばかりで探せば探すほどホコリを被るだけだった。



「モリとカナズチは戦闘で使えるとして、ノコギリはあのカモを解体するときに使えるな!」



もうヤる気満々である。



「さすが、昔ジジイが使ってただけあって色々あるな。……しかし運がいいな。こんなに使えるのが揃うなんてな。なぜか電気や水やガスが使えるし。畑にも野菜があるし」



納屋の右側には庭というか畑があり、大根を植えていた。



「やっぱ日頃から良い行いばっかしてるからだな!にょほほほほ………って、誰もいないんじゃボケてもしょうがないか。泣けてくるぜ」



「くっそおおおおおおお!ぶっ殺してやるうう!八つ当たりがなんぼのもんじゃああああ!!!」



俺は戦闘服(ジーパンとロングT)に着替え、ポケットにカナズチを入れ、ロープを腰にぐるぐる巻きにし、最後は両手に包丁を装備した。



気合い十分の俺は再び家の門から外に出た。目当てのカモは草原にぽつぽつといる。



俺は昔から剣道をしていて、長い棒の扱いには慣れているが包丁のような短いものには慣れていない。両手に装備しているので万一自分の手や腕を切りかねない。



そこで防御力と集中力を上げるために、剣道着を着た。ついでに小手を装備した。念のために胴も装備した。



もはやただの変態としか言いようがない格好になっているが仕方がない。関係ない。生命に関わるかもしれない。



「家に防具一式を置いといて正解だったな。これで万一カモが狂暴だったとしてもなんとかなるな!」



「俺の伝説の1ページ目となりやがれええええ!!くそがああああ!!!」



気合いを入れるため、大きな声で発声すると、割と近くにいるカモさんがこっちガン見してきた。



いやん。そんな見つめられると興奮しちゃうなっ。うふん。



「じゃねええええ!いくぞカモ!我が相棒の錆びとなれい!」



カモに向かい一直線で走っていく。なぜかカモはガン見したままだった。



「よし、逃げない!いける!」



そう、1つだけ心配事があった。カモが逃げてしまっては絶対に狩れない自信があった。



いやだって、やっぱカモじゃん?カモっていっても結構でかいよ?俺の身長170cmよりあるんじゃね?的な。翼も大きいし、広げたら飛べるんじゃね?的な。飛んでいかれたら一生狩るの無理じゃね?的な。



そんなことを考えてる内に、カモとの距離が5m程になった。するとカモは初めて行動に移った。



迎撃体制なのか、翼を広げ、口を大きくあけ、首を後ろに倒した。



―――やばい、なんか吐いてくる!



直感でそう感じ取れた。



「ギュエェエェエエ!!」



ビュッと勢いよくカモの口から粘液が吐かれる。



「うおぉぉ!!」



身体を右に捻ることでギリギリでかわせたが、体制が崩れてしまった。


案の定体液を吐いてきたのだ。


チラッと体液が吐かれた場所を横目で見れば、草が溶けているではないか!


―――シュ~とかいっちゃってるよヤバいよ溶けてるよ胴はいいけど顔面にきたらやばくね?帰ろうかな?ヤバいよね?死ぬよね?殺されるよね?いや殺される前に殺す!



俺は戦闘中に一瞬で色んな事を考えることができる。ほとんどがわけがわからない事だが、戦闘に関しては的確な分析をすることができる。剣道の試合では、いつもそうして戦ってきた。



覚悟を決めた束の間、カモが噛みついてきた。



カモの頭は人間の頭の2倍ぐらいある。クチバシはもっと大きい。サッカーボールなら一口で丸のみしそうなくらい。しかもギザギザで小さい歯がいっぱい生えてる。そんな口で噛みついてきた。



もう恐怖だよね恐怖。恐怖通り越して死だよね死。もー死んじゃウー。



だがそれはなにもできない場合。俺は今両手に包丁を持っている。


噛みついてきた口の軌道を読み、左手を合わせにいく。カモの上クチバシを右下から斜めに切り裂き、右手の包丁で胴を薙ぐ。



「ギュゥエッッ!」



その勢いを殺さずに回転し、体制を整えカモに向き合う。カモはクチバシとお腹から大量に血を流し必死に倒れまいとしている。



うわぁ~、この包丁の切れ味ぱねぇ……。まじリスペクトっす相棒。まじぱねぇっす相棒。



「カモは大人しく草でも食っときゃいいんだよ!肉なんかたべちゃあああらめええええ!らめなのおおおおお!しねええええええ!!!!!」



可哀想なので、止めを刺すことにした。右手の包丁でカモを上から斜めに切り裂き、左手の包丁で首を切り裂いた。



これで死ななければ俺は泣く。ていうか帰る。土に!



そんな悪い願いは当たらず、カモは絶命した。



「ふぅー、以外と好戦的なんだなこいつ。最初の体液、いや格好良くブレスと呼ぼう、ブレスが当たってたらあの世行きだったんだぜ。しかも食われかけてたよね俺…。………よく生きたなぁ。たははは」



「いよっしゃああああああああああああああ!!!!!カモ、とったどおおおお!!!!!」



「しかし、あっさりとカモを倒してしまったけど…。俺って強くね?今まで妥協だけはしてこなかった剣道に感謝感謝!さてと、このカモさん持って帰りましょうか」



腰に巻き付けていたロープでカモの足を結び、ズルズルと家まで引っ張っていった。



結構重たくて何度か地面にへばりついていたのは内緒の話だ。




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