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「やべえ死ぬ」
鬼はフラフラになって愚痴をこぼす。
「天国いきてぇ」
「やめとけ。天国も一緒だぞ。」
人は死ぬと天国か地獄にいくことになっている。
しかしここ数十年で人間の数が異常に増えさばききれなくなった。
これにより少しでも悪さをした人間でも地獄にいくようになった。
当然ながら地獄にいる人間の数の方が多い。
力関係が地獄より天国のほうが上な為逆らえない。
こうして地獄で話し合いが行われた。
ここで一人の鬼が提案をする。
「違う世界に送るのはどうでしょう。」
あまりにも適当な案であったがエンマ大王はこれを採用。
わずか一年で完成した。
天国とも地獄とも異なる世界ーーーーーーー『異世界』
「なるべく人間が興味を持つようにファンタジー要素を詰め込んでおきました。」
「よくやった!早速人間をどんどんおくりこめ!」
「.......もしかして俺がやるんですか?」
「君が提案したことだ。もちろんボーナスもあるぞ。」
「.......そうですか。分かりました。」
かくして一人の鬼による一大プロジェクトが始まる。