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(旧)レターパッド  作者: センター失敗した受験生
第三章 タテノツキ・フェスタ編
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現実2

一方現実世界では

現実2「始動」


―ロンドン 夜―


 ――次に、失踪した五名の高校生についてです――

 昨晩行方の分からなくなった彼らは、未だに発見されていません

 警察は未だ手がかりはつかめておらず、家族にも情報は行き届いていないようです


「わぁ、見てよ真治さん、高校生が五人行方不明なんだって。最近の日本は物騒なのねぇ」

「物騒も何も、僕らがいた頃から、そんなものじゃないか?」

「そうかしら…?」


 真治と呼ばれたその男は、椅子に腰掛け、何かの書類を見ながらコーヒーを飲んでいる。女性のほうはリビングのソファに座り、テレビに釘付けになっていた。


 失踪したのは銀鏡町に住む咲栄高校の男子生徒三名と女子生徒二名の計五名


「え、銀鏡町って、私たちの実家がある所じゃない?」

「え、何だって?ちょっと僕にも見せてくれ」


 導衆 瑛君

 明日見 愛さん

 風咲 水希さん

 雷陣 隼人君

 天野 正君、彼らが五人でどこかへ行こうとするのを見たという同級生も多く、謎が深まるばかりです


「え、ちょっとこれ、隼人君に、正もいるじゃない!?」

「これは…、始まったみたいだな」

「え?」

「佐奈、しばらく仕事はお預けだ」

「え、どういうこと、真治さん?」

「多分あっちは混乱しているだろうからねぇ」

「え、え?」


 佐奈が訳も分からないままに、真治はパソコンを取り出すと、何か作業を始めた。





―銀鏡町 咲栄高校―


 廊下はどうもガヤガヤしている。それもそうだ警察が来ている。話すことは全て話したのにまだ足りないんだろうか。私はバカ(にい)のことなんて知らない。そう、知らないんだ。


 (すすぐ)は廊下を歩くたびに皆がこっちのほうを向き、ひそひそと話しているのが分かった。


 あぁ、うっとうしい。どうせ皆ギャラリー気分なのだろう。子供じみた話題集めに何故自分や隼人兄が付き合わされるんだろうか。


 しかめ面で廊下を黙々と進んでいると、赤崎 蓮が話しかけてきた。


「おいおい、なぁにそんな不細工な顔して歩いてんのさ。そんなんじゃせっかくのファンも逃げちゃうよ。学年一の美少女さん」

「うるさい黙れタコはげ」


 私はこいつが嫌いだ。赤崎 蓮。学年きっての天才。身体能力も高く、カリスマ性もあり、見た目も上玉なせいで女子から大人気。でも性格はクズで問題ばかりを起こし先生達と一部の男子、そして私からは嫌われている。まさに若いうちにモテるタイプだ


 そして悲しいことに私はここの生徒で初めてこいつを殴り、立ち向かい、罵声を浴びせてしまったことで何故か気にいられてしまった。皮肉を言ってくるのは変わらないが毎日ジョークで求婚されて本当にうっとうしい。


「はは、まぁたそんなこと言ってくれて嬉しいなあ。やっぱり僕ら結婚すべきだよ」

「いやマジでキモいあっち行って」

「そんな性格だから綺麗なのに友達も僕以外いないじゃないか。お兄さんはあんなに周りににこやかなのに、君ときたら…」


 その台詞に雪はつい頭にきてしまい、蓮の胸倉を掴んだ。


「蓮、これ以上言ったら本当に殴るわよ、冗談も程ほどにして」

「ほらほら、才あるが故になんでも一人で出来る君がそこまで追い込まれている。助っ人が欲しくないかな、僕なら君の力になれる」

 

 蓮は不敵な笑みを浮かべている。


「柄にもないこと言わないで。あんたは自分の得すること以外やらない主義でしょ。もうそういうの飽きたから、この件では関わらないで」


 そう言うと雪は廊下から立ち去り姿を消した。


「全く、本当鈍感だなぁ君は。僕の気持ちがまだ嘘と思っているなんて。でもそういう所に惹かれちゃうよ」


 蓮はそう言うと、話しかけてくる女子全員を無下に扱いながら、教室へと戻っていった。

一応現実のほうのキャラは出揃いましたね

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