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序章

プロローグ的な感じですo(^-^)o

よろしくお願いしますm(_ _)m

桜が散り、木は緑の葉っぱを付けている



しかし、蝉の声はもう聞こえない、季節はもうすぐ秋になる。


そんな、風が心地よく吹く、小さな公園で一人の少年と一人の少女がベンチに腰かけている





もう日が傾きオレンジ色の光が辺りを包んでいる




「なくなよ」


「だってぇ...ひっく....うっ....うっ」


「もぉ、泣き虫だなぁ遥は」


「な、ひっく..泣き虫じゃな....ひっく..うっく....ないもん」


「もぉ....本当に、仕方ないじゃないか父さんの仕事の都合なんだから。

だからもう泣くなって」


しかし、少女は以前として泣きやもうとはしない....


「もう、しょうがないなぁ。

ちょっと待ってろよ」


少年はそう言って公園の近くの家に向かって走って行った


「あ、待って」


少女が慌てて停めたが、すぐ帰ってくるからと言って少年は家に入って行った


少しして少年がまた公園に姿を現した


「ほ〜ら、これやるから、もう泣きやめよ」


「うっ..うっ....ひっく..な..ひっく..なぁにこれ?」


男の子の手には一輪の花が握られている。


「これはな、ぷりむらって言う花だ」


「ぷりむら?」


「うん、ぷりむら」


「あ、ありがとう」



女の子は花をもらって満足そうに微笑んだ。

「じゃあ俺行くな」


「う、うん」


言葉では、うんと言っているが女の子はまた泣きそうになっている。


「だ〜か〜ら〜もう泣くなって。

あ、そうだ。いい事教えてやるよ」


女の子は今にも泣きそうになりながらも、こちらを、ウルンだ目でみている。


そして、今にも消えそうな声で小さく呟いた。


「いい事?」


「うん、花にはね花言葉があるんだよ」


「はなことば?」


「そう、花言葉。

でね、ぷりむらの花言葉は.......」






がばっ!!


「また、あの夢......」


一人の少女がベットから起き上がり、周りを見渡し、時計に目を向ける


時刻は8:00


「静香はもう居ないのね」


私は最近よくあの夢を見る....




とても懐かしい記憶




夢の先を思い出そうとしても思い出せない....



昔、好きなだった人との記憶....



ま、いつか思い出せるよね。


少女は少し納得したような表情で再びベットに潜ろうとした時



ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜



外から救急車の音がケタタマシク響いて来る。


「こんな朝から事故?」


少女はベットから起き上がり、カーテンを開けて備え付けの冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し、飲みながら部屋から救急車を見下ろす。


救急車からは一人の少年と少女がタンカで病院へ運び込まれている。


そして、それを見ている少女の顔も青ざめていく。



「ブ〜〜〜。

し、静香ぁ!?

なんで、どうして??」


見事にお茶が霧状になり中に消える


少女はかなりテンパりながらも、とりあえずナースコールを押す。


1分後、慌てて勢い良く看護婦が部屋に飛込んで来る。


「大丈夫ですか〜?水無月さぁ〜ん。

あ、あ〜〜〜」


慌てた看護婦はドアの段差につまづき、勢い良くヘッドスライディングをする。




それはもう見事な程に。



「あいた、た、た、」


「茜さん、大丈夫ですか〜」


「な、なんとかね」


茜さんと呼ばれた看護婦は腰を擦りながらゆっくり立ち上がった。

「もう、ホントに毎回、毎回よく飽きませんね」


少女は少し大きめのため息をついた。


「わ、私が悪いんじゃないんだからね。

この段差が....」


「ハイハイ、段差がね。

それ、もう10回以上聞きましたよ」


「え、そうだったかしら!?

ハ、ハ、ハ、まぁ気にしない、気にしない」

茜は笑って誤魔化した。



「ホントにもう」


「ごめんなさい....

所で何でナースコールを?

見たところ変わった様子は無いみたいだけど......?」


そこで、少女はまた顔が青ざめてきた....



「茜さん!!!!」


「は、はいぃ」


「さっきの救急車で....」


「ああ、静香ちゃんの事?

心配無いわよ、どこも怪我して無いわ。

今は気絶してるけどね」


茜は落ち着いた口調で少し笑いながら、話した。


「そ、そうなんですか。

よかった....」



少女はホッと胸を撫で下ろした。



でも、そこで少女にひとつの疑問が浮かび上がった。



何で静香が救急車に????


しかも、何で気絶????



「あの茜さん....」


少女は顔を上げて茜の方を向く。


「ん、ふぁあに?」



茜は何故か煎餅を食べている


「あ〜それ私の煎餅〜。

せっかく後で食べようと残してたのに....」


少女は少し目がウルンでいる。



茜はそれを見て....



もう半分も無いのを差し出して


「食べる?」


「もういいです..グスン」


少女は今にも泣き出しそうな顔だ....



「ホント〜にごめんなさい。

許して下さい」


茜は、ふかぶかとお辞儀をした


しかし、少女は此方を向こうとはしない....


「ホントにごめんなさい、同じもの買って来てあげるから。

許して、ね 、ね?」


「本当?」


少女は少しウル目で此方に向き直った。


「ホントにホント」


何故片言?

まぁ、そんか事はおいといて



「わ〜い、じゃあ、影屋の大福も付けてね」


「え〜看護婦の給料も少ないんだぞ〜」


「食べた茜さんが悪い。それと、勝手に患者さんの物食べない方がいいよ」


「は〜い、以後気を付けま〜す」


「うん、よろしい、な〜んてね。

アハハ」


少女と茜はお互いを見て笑いあった。


茜は少しドジだが、いつも患者目線で物を見るのでとても人気ものだ。


だから、常に彼女の周りには笑いが絶えない。



「でさ、茜さん」


「なぁ〜にぃ?」


「何で静香は救急車で運ばれて来たの?」


「ああ、それはね....」



この病院から僕達の物語は始まった。


いや、もっと昔から始まっていたのかも知れない






ちょっと切ないストーリー


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