§6 水場をどうやって作ろうか
§6 水場をどうやって作ろうか
水場をつくる場合、前述したようにどんな水場でも良いのですが大切な注意点が一つ。
それは「絶やさない事」です。
せっかくの水場が絶えてしまうと、それに依存していた生き物たちにはかなりなダメージがあります。まあ、水場が出来た途端に増えた生き物たちですから、なくなれば途端に消えても不思議はないわけですが。
ビオトープ自体をやめるならそれは仕方ないですが、水があったり無かったりする水場は、ただの水たまりに過ぎないわけです。
頼りにしている連中がいる限り、続けなきゃいけないってのは、まあ、水場だけでなく、草むらとか砂地でも同じなんですけどね。
あと、水が涸れなくても、流れたり止まったりする水場もまずいです。
流れに住む連中は、流れていなくては困るのですし、止水に住む連中は流れていては困るわけですから。
同じ状態を続けられるなら、水場の広さとか深さとか、流れか止まっているかとかってのは、大した問題ではありません。
なぜって、広いなら広いなりに、浅いなら浅いなりに、流れているなら流れているなりに、そこに合った生き物がやって来て住み着いたり利用したりするからです。
もちろん、狙っている生き物がいる場合には、それに合わせた水場を作らなくてはいけません。
例えば、メダカは流れがあまり強くては流されてしまいますし、水面を泳ぐ性質があるので、水面は出来る限り広い方が適しています。その反面、深さについては、泳げさえすればさして問題にしません。深くても浅くてもけっこう平気です。
また、いわゆるドジョウとホトケドジョウ、という種類は流れでも止水でも割と平気で生息しますが、シマドジョウ、スジシマドジョウ、アジメドジョウといった流れに適応した種類は砂利底のせせらぎでないと住めません。
では、次項から具体的に、水場の作り方を考えていきましょう。