§1 ビオトープって何だ?
§1~§2 は、堅っ苦しい内容にならざるを得ませんでした。
ので、具体的なビオトープづくりのテクニックをお知りになりたい方は、§3以降からお読みください。
「ビオトープ」って言葉、よく新聞やTVで使われるので、ご存じの方も多いですよね。
「ビオトープ」で連想されるのは「たらい」や「水盆」に水生植物を生やし、メダカなどを泳がせた涼しげな人工的水場…………という方も多いはずです。
でも、実はアレ、本来「ビオトープ」の意味するものとは、かなり違うのです。
まず「ビオトープ」って言葉ですが
「BIO」=「生物」 + 「TOPE」=「場所」
の造語で、語源はドイツ語ともラテン語とも言われていますが、まあ、そんなのはどっちでもいいんです。
要は「生物の住む場所」をもって「ビオトープ」と呼ぶんですから、別に水場がある必要はないってことなんです。
でも、ただ「生物の住む場所」ってしちゃうと、その区切りがなくなっちゃいますよね。
例えば、かの有名な世界遺産・白神山地や、沖縄のやんばるの森もビオトープといえます。
身近なとこではお花を植えた花壇やプランターの中にだって、虫や微生物はいますし、部屋の中の水槽にだって、金魚以外にも入れた覚えのないゾウリムシやヒドラが発生します。
極端な話。地球はでっかい「ビオトープ」とも言えますし、キッチンはゴキブリやネズミが生息する「ビオトープ」と呼んでも差し支えない? という事になってしまいます。
んじゃまあ、どこからその区別をつけようか????
って話になったとき、いくつかビオトープとそれ以外のものを分ける特徴ってものがあります。